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EZLNとは?

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EZLNとは?

EZLNとはサパティスタ民族解放軍 (Ejercito Zapatista de Liberacion Nacional) の通称であり、そのサパティスタとは90年前のメキシコ革命を主導し、土地と自由を求めて戦った革命家であるエミリアーノ・サパタから取られている。
サパティスタ運動が始まるまでは、この地域も男中心の社会であったが、現在では三割の女性が数千人いるといわれているサパティスタの戦闘員である。
全ての人の自由、正義、民主主義を求めているサパティスタは1994年1月の停戦以降、言葉のみを武器にして、現在では世界中にその支持を得ている。1997年9月にはサパティスタの呼びかけで、非武装の広範な組織としてサパティスタ民族解放戦線 (FZLN) が組織された。

チアパス州

チアパスはメキシコの南東部にある州のうちの一つで、面積73,900平方キロ、人口321万人の小さな地域である。
住民の3分の1を占めるマヤ系先住民を中心として、主に農業を営み生活をしている。
天然資源には恵まれており、石油や天然ガス、森林資材などが豊富に採ることができるにもかかわらず、メキシコで最も貧しい州である。
電気やトイレといった必要最小限の設備もない暮らしをしているところが多く、住民の半数以上が最低賃金(一日約400円)以下の収入で生計を立てている。また、公用語のスペイン語の読み書きができない者も三割はいる。

NAFTA

1994年1月1日に発効された北米自由貿易協定 (NAFTA) はメキシコがアメリカ、カナダとの間で締結したもので、メキシコの先進国入りを目指したものだった。
しかし、このNAFTAは貧しい国民を無視し、市場の自由化と海外からの大資本を導入することであり、その結果、貧しい地域の人々の土地は最高値をつけた企業に売却されてしまった。
これは、メキシコ国憲法27条で約束されている農民たちに対して保証されている土地の権利を無視したものであり、チアパスの人々が尊厳ある生活を手に入れるには戦うという選択肢しか残されていないことを意味していた。

EZLNの武装蜂起

1994年1月1日にメキシコ南東部のチアパス州で先住民組織であるサパティスタ民族解放軍 (EZLN) が武装蜂起をする。
彼らはチアパスの主要都市などを占拠し、同日に発効する北米自由貿易協定 (NAFTA) に対して我々に対する死刑宣告であり、メキシコ国憲法27条で約束されている農民たちに対して保証されている土地の権利を無視したものであると主張するための蜂起であった。


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