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テロに対するミュージシャンらの声

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ミュージシャンの声

坂本龍一
(ニューヨーク在住のため)朝起きて、TVでWTCへのテロを知った。しばらくTVを見ていたが、7th Avenueに出て写真を撮った。自宅の屋根からも煙が上がっているのを見た。
午後、また通りに出た。病院の前には、たくさんの担架と医師や看護婦、それに輸血用の血を提供するドナーの列。ドナーを他の病院へ輸送するために、市バスが通りに列をなしていた。たくさんの消防士、警察官が死んだようだ。もちろん、飛行機の乗客やビルにいた人たちも。ビルから飛びおりた人もたくさんいたようだ。TVで映像を流していた。これは戦争だ。ブッシュは報復に出るだろう。またたくさんの市民が死ぬのではないか。暴力はさらに暴力をひきおこす。暴力では何も解決されないのだが。
プライマル・スクリーム
新曲のタイトルが"Bomb The Pentagon(国防総省を爆破しろ)"だったことから、偶然の一致に恐怖を感じたとベーシストのマニが告白した。
「バンドは、NYとワシントンで起きたテロでの悲惨な光景を見てとても苦しんだ」と語り、新曲のタイトルが現実になったことについて「呆然としてしまったよ。自分がものすごく奇妙な筋書きに巻き込まれてしまったような気がした。僕たちはリンチを受けても仕方がない立場にいるのかもしれない」と話している。
なお彼は、今後この曲のタイトルを変更するのか、ライヴでプレイするのかについてのコメントは避けている。
デビット・ボウイ
彼もまたニューヨーク在住で、「みんなと同じように、私もこんな恐ろしいことが起こるとは予想していなかったし、自分の人生でこのようなことに出くわすとは思ってもいなかった。私たちの世界はガラリと変わってしまうだろう。ダウンタウンの通りは空っぽで、そこに暮らしているわずかな人だけが通り過ぎていく。24時間前にふたつのタワーがそびえていたところを見ても、空があるだけ。今日の夜明けは早かった。何も遮るものがないからだ。」とウェブ上で語っている。
レディオヘッド
9月14日のベルファストでのヨーロッパ・ツアー最終公演で、テロの犠牲となった人々に曲を捧げ、"Street Spirit"をプレイする際、トム・ヨークは「故郷に帰ろうとしているアメリカの人々にこの曲を捧げる」とメッセージを送った。
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン
トム・モレロは「こういう暴力はどんな形であれ繰り返されてはならない」という声明を発表している。
また、ウェブサイトにおいて「火曜日のテロ攻撃によって犠牲となった人たち、またその家族に対して深い同情とお悔やみを申し上げます。
一般市民の生活の損失はホントにひどく、我々の思想は悲劇によって家族や友人が殺されたり傷つけられたりした人全てに語りかけます。
火曜日の犠牲者はアメリカ人であった。しかし我々が今週テレビで目撃した非常に恐ろしい映像は、世界中の異なる場所で日々起こっていることなのです。
我々はそのような暴力に対して、偶然起きたとしても、宗教の狂信的行為のため、また自国のエリートのためであるか否かにも拘らず、我々は共に立ち上がるべきなのである。我々の願いはあなた達全てに注がれている。あなた自身、そしてお互いが注意を払ってください。平和を...」とメッセージを送っている。
また、彼らの公認ウェブ・サイトでは、アメリカのテロ事件以降シークレット・サービスからの電話が相次いだためメッセージボードを一時閉鎖することに。
インキュバス
9月15, 16日にマンハッタンで行なわれたソールド・アウト・コンサートの収益金を、「ニューヨーク市と今回の悲劇によって被害を被った人々への救済金」として寄付するという。
R.E.M.
彼らはウェブ上に、"What To Say?(何を言うべきか)"という題目で「このような日に何を掲載したらいいのか分かりません。これは今まで経験してきた中で間違いなく最も悲しい出来事です。いろいろな意味で、僕たちの世界は永遠に変わってしまいました。それはとても不安定なものです」
「オフィスには、メンバーやスタッフの安否を問う電話がずっと鳴りっぱなしです。僕たちは全員無事です……。それよりも今は皆、嘆きと悲しみがこみ上げてきています」
「言うまでもありませんが、(火曜日の)心ない暴力によって恐ろしい被害を受けた多くの人々へ哀悼の意を表し、心から祈りを捧げます」
「当然のことだけど、感情が昂ぶり、多くの人が緊張感を感じている中で、我が国を安定させる寛容と尊敬の価値を心に留めておこう。多くのアラブ系アメリカ人が非難の対象になっているとの報道があるが、それは間違った方向に進んでいる。彼らを非難するのは間違いだ」という声明を発表している。
U2
バンドはウェブ上にて、「米赤十字災害救助基金に寄付して米国で起きた惨劇の救済活動を支援してもらいたい」
「u2.comや他のU2サイトで、犠牲となった人々へ同情と哀悼の意を表します」と支援を求め、哀悼を表している。
ウィーザー
リバース・クオモ「この事件について何かしたいと思うけど、僕ができるのは音楽をプレイすることくらいなんだ。みんなと同じように、僕たちもあの恐ろしいテロ行為を知り、とても驚いてショックを受けている。ロックバンドとしてツアーをしたりする、そういう普通の生活が信じられないほど奇妙に思えてくる。誰もがテロの犠牲者を痛ましく思うと同時に怒りがこみ上げ、何もできないことにフラストレーションを感じていることでしょう。サンホセ公演をキャンセルし、できれば後日改めて新しい日程に振り替えることが妥当だと判断しました。そこで問題なんだけど、オークランドでのショウの許可が出たら、僕らは演奏すべきかな? よく"the show must go on(ショウは続かなければならない)"と言うけど、そうすべきなんだろうか? オークランドの許可が出たら、そこへ行って思いっきりハードなロックをみんなに披露しようと思う。そのときは一緒に参加してほしい。もしそうできなくても、僕らは理解するし、謝るよ」と素直な気持ちを述べている。
スティング
9月11日にウェブ放送の予定もあったイタリアのトスカナでのライヴを、ギグが始まる直前にステージから中止を発表。
「今夜はとても楽しい時になるはずでした。今日起きた恐ろしい出来事のために、楽しい時間ではなくなってしまいました。ここに3つの選択肢があります。ひとつはショウを続けること。2つめは全く何もしないということ。3つめはバンドと僕が妥協案を持ち出すこと。世界の残りの人々のためにウェブで放送する1曲を選びたい。そして、この恐ろしい出来事で命を失った人々と愛する人を失った人々に敬意を表して、すぐに閉鎖したいのです。それからは、あなたたちしだいです。どう感じるかです。曲の後にしばらく黙祷したい。拍手はいりません。ただそこに立って今日起きた事を考えていほしい。僕たちには難しいだろうけど。僕は怒っている。困惑し、怯えている。こんな意味のない暴力行為を許しておくわけにはいかない。全くばかげていて、あまりにも愚かな行為だ。それで命を奪われた人々のために歌おうと思います。以上」
彼はそう言うと、バンドと共に"Fragile"を演奏した。
演奏の模様はhttp://broadcast.yahoo.com/promos/sting/で観ることができる。映像の冒頭には「今朝の悲劇のために亡くなった人たち、苦しんでいる人たちへの祈りと敬意を込めて"Fragile"を演奏する」というStingのメッセージが加えられている。
メタリカ
米国と世界史の両方において、実に恐ろしい日でした。多くの人々の命が理由もなく奪われました。そして、この例にない大惨事でさらに大勢の人が被害を受け、傷を負っています。
直接、惨劇の犠牲となった人々と(僕たちの多くがそうであるように)この惨事に怯え、動揺を感じている人々に心から哀悼の意を表し、祈りを捧げたいと思います。惨劇と比べると言葉はちっぽけなものですが、これが今の時点で僕たちができることの全てです。本当に残念です
多くの人がしているように、当面お互いに連絡を取りあうことがとても大切です。会話をして、もしよければMetallicaの音楽をかけ、あるいはどんな音楽でもいいから何か気分が良くなるようなことをしてみてください。このオフィスでも、みんなと同じ悲しみを感じています
ライヴ
ニューヨークとワシントンD.C.と他の地域で、程度に関係なく(火曜日の)惨劇に巻き込まれた人たちを心配し、同情の意を表したいと思います。今日、犠牲となった人々を心に留め、これから先もこの惨劇を忘れることはないでしょう
オフスプリング
10年前までは、人々はソ連というものを1つの塊として恐れていた。最終核戦争でハルマゲドンになる心配だとか、とにかく、なにかあるときに恐れるべき対象として。ところが今は、何か起こるとしたら、それがリビアやイエメンとかにいる、ひとりの男の仕業である可能性のほうが大きいんだ。実際には、そのほうがもっと恐ろしかったりするんだよ。なぜなら、まったく予測がつかないんで、事前に防ぐこともできないからさ
アンスラックス
ギタリストのスコットは「自分の人生の中で最も深刻な出来事が起きるとき、自分がどこに居合わせるかなんて、決して分かることはないだろう。長くならないように、今回のことについて全てのことを述べる前に、そして、どうすることもできない感情が抑えきれなくなる前に、ここでは多くを語らないでおこう。僕が言えることは、僕の思いは、この愚かな殺人行為に巻き込まれてしまった人々の家族や、友達の思いと同じだということだ。」と述べている。
また、その後の炭そ菌(=アンスラックス)事件については、ヴォーカリストのジョンは「みんなに俺たちの声を伝えることが大事だと思う。最近起こっている状況に関してはもちろん、俺たちも悲しんでいる。でも、いいかい? 俺たちはただのロック・バンドだ。ただのバンド名にすぎないし、名前を変えたりとかする必要はないと思ってる。ハッキリさせておきたいのは、現実としてAnthraxという名前でバンドとして今まで20年近く活動してきているし、この名前は単純にヘヴィメタルっぽい響きだったから付けただけだ。ずいぶん前の'81年にね」と語っているが、事態が変わってくればバンド名の変更も考えているようで、「まあ例えば、大量の人間がこの件で亡くなったりすればね。普通に考えて、中世の(ペストが大流行していた)頃に自分たちの小楽団を"腺ペスト"なんて名付けるやつはいないだろう?」と述べている。
オアシス
NMEのインタヴューでリアムは「もう2度とNYには行かない。もうアメリカには行きたくないんだ。しばらくの間、飛行機には乗らない。ここにいるよ」と発言している。
システム・オブ・ア・ダウン
ヴォーカリストのサージは声明の中で「オレはアメリカの素晴らしい面に愛情と敬意を持っているし、アメリカはそれをずっと維持できると信じているんだ。アメリカの市民として、オレたちは自分の思っていることを発言できる立場にある。だからオレはなんとしても平和とこの悲劇への理解を呼びかけたい。オレたちは生命のポジティブなエネルギーを注いでこの地球を長く保っていくべきなんだ」と語っている。
ペリー・ファレル
(ジェーンズ・アディクション)
中東問題に詳しいファレルは「兄弟たち、あるいは少なくとも、いとこ同士が互いに仲良くするという点で、中東は世界で最も困難な状況にある。
もし自分の親類が殺されたら、怒って永遠に恨み続けるだろうか? そうしないことはすごく難しいだろう。何が起きているのかきちんと分かっているか? 俺はとても高い場所から問題を見ている。それは多くの事が重なって、影響を受けているという思いだ。何年もこの問題に取り組んで、ずっと研究し続けている。それでメカニックが自動車のことを語るように、見たところこれは複合的な問題なんだ。
人々が報道に反応しているのを見ると気分が悪い。もし現在の状況に意見を言うんだったったら、よく勉強しておくことだ。つまり、歴史を。歴史を知らないといけない。ユダヤの律法とか、精神世界で何が起きているか知っておくべきだ。大部分の人はそこで何が起きているのかほとんど知らない。分かる? 人生で起きていることが分からないんだから、ましてやイスラエルで起きていることなんか分かりっこないだろう」と今回の事件についての自分なりの考えを発表している。
メリッサ・エスリッジ
このような恐ろしい出来事が起きてしまって悲しい。みなさんの愛する人が無事であることを望んでいます
リンプ・ビズキット
ギタリストのウェズは「合衆国を襲った先週のテロ事件の後遺症で、イスラム教徒や他の"中東的な容貌の人々"を狙った暴力事件が多発していると耳にした。すべてのイスラム教徒が"中東風の顔をしている"とは限らない。分かるだろう? テロ攻撃にみんなが憤慨しているのは分かるけど、その怒りを事件とは無関係な人々に向けるのは大きな間違いだ。米国を襲撃したのは彼らではない。周りの人が何と言おうと、俺は君たちに行動する前によく考えろと警告したい。人間というのは頭がいいが、その同じ人間がひとつの大きな集団になってしまうと、すごくバカにもなるんだということを覚えておいてもらいたい。
これは罪のない隣人に対する憎悪犯罪だということをどうか理解してほしい。今は人々に救いの手をさしのべる時であって、誰かを非難する時ではない。人種差別をしてはいけない。人種差別をしてはいけない。人種差別をしてはいけない…」と語っている。
クランベリーズ
米国のニューヨーク、ワシントン、その他の地域で起こった出来事は、私が今まで見てきた中で最も恐ろしく、また悲しい光景でした。あれ以来、私はうんざりとし、呆然としています。事件の影響を受けたすべての方々に、心より深く同情します
デイヴ・マシューズ・バンド
デイヴ・マシューズは「私たちはアメリカ人として、また世界の一員として、この哀悼のときに一丸となり、怒りの中で心を集中させ、解決策を探し出す決意のために団結しなければなりません。この偉大な国の知恵と多様性の中に、力と安らぎを見つけ出しましょう。
このとてつもない悲劇に、なにを言ったらいいのかよくわかりません。どんな言葉も十分でないように感じます。"言語に絶する"というヘッドラインがありました。"信じられないこと"が、まるで日が昇り沈むがごとく"現実"のものになってしまったのです。私は激しい怒りを覚えると同時に恐れてもいます。これは、私たちひとりひとりに対する攻撃なのです」と語っている。
ポール・マッカートニー
10月20日に消防士のためのベネフィットコンサートを開催を決定しているポールは「このベネフィットコンサートの開催を決めたのは、手短に言うとニューヨークを愛してるから。惨劇が起きた日、僕はニューヨークにいた。世界貿易センターのツインタワーが崩壊する瞬間を目撃した。Heatherと僕は空港の飛行機の中で座席に着いて、離陸を待っていた。突然、すべての航空機が離陸を見合わせていると機長からアナウンスがあった。僕たちが乗っていた飛行機から、煙と炎に包まれたタワーが見えた。信じられない光景だったよ。
全ての人と物がテロの影響を受けた。攻撃から数日後にCanal Street地区に行くと焼け跡の臭いがして、惨劇を肌で感じることができた。人々は呆然と立ちすくんでいた。最初に僕は無力感を感じたよ。“僕に何ができるだろうか?”って思った。何か助けとなることをしなければならないと思って、このコンサートを計画したんだ。テロ攻撃は恐ろしく悲しいことだけど、ある意味、事件の日にニューヨークにいて良かったと思う。惨事が起きて、街からすばらしいヒーローたちが出てくるのを見ることができたんだから。
このコンサートはそういったヒーローを称えるものだ。コンサートができてすごく誇りに思う。これは消防士を含む犠牲者の遺族のためになるだろう。第二次世界大戦中、僕の父がリバプールのボランティア消防士だったこともあって、消防士とはつながりを感じてるんだ。だから、連帯感を示すためにこのベネフィットコンサートを開こうと思う。僕たちの生き方に賛成しない人々がいるかもしれないけど、この攻撃は一線を越えている。これは絶対にしてはいけないものだ。テロを行なった者に、僕たちはこのまま我慢するわけにはいかない、というのを見せてやらなければならない。皆が立ち上がって、何かをすべきだ。僕は消防士にはなれないけど、コンサートはできる。つらい夜になるだろうけど、開催する必要があるし、犠牲者の遺族のために資金集めの手助けをしたいと思う」と語っている。
ブッシュ
ニューアルバムの中の一曲"Head Full Of Ghosts"の中に"I'm at my best when I'm terrorist inside(テロリストが中にいるとき、俺は最高の状態なんだ)"という歌詞が含まれていることで、フロントマンのギャビンはこれを「アルバムの中でこの時期最悪の歌詞」と述べている。
「実際、自分自身を大きく表に出すとき、罪を感じることが多いだろう。
自分を前面に出すんだ。そういう時、普段の自分を保つのはすごく難しい。俺は子供の時から恐ろしいほどシャイだった。だから、うまく自分を表に出せなくて、普段とは違ったズレた感じになってしまうことがよくあった。その時、心の底からよく思ったのは、"俺の中にテロリストがいると、俺は最高の状態なんだ。本当に最高なんだ……"っていうことだった。すごくおかしいだろう? そうやって本当の自分になれるんだよ」と語り、歌詞の内容について「絶対に変更しなければいけない。暴力的なイメージを使ってしまったと思う。強い言葉があるだろう? テロリストというのは言語的にも驚くような言葉だ。意味的には、テロはとてつもないことだ。すごい言葉なんだ。けど、この時期にそういった言葉を使うのは恐ろしいことだよ。歌詞を変更して、ラジオにのせようと思う。バンドのことをよく知っている人は……。俺は暴力的な人間なんかじゃなく、時期が悪かっただけなんだ。もちろん誰かを傷つけようとしたわけじゃない」と説明している。
ティアーズ・フォー・フィアーズ
身近な人が突然死んだときに起こるすべての思いを感じている。落胆、怒り、衝撃、恐怖。この事件に関して、僕は激しいいらだちを感じている。あまり一般的な反応ではないけど、深い、深い、いらだちを感じてるんだ。
9月11日(火)に新世紀が始まった。すごく単純なことで、僕たちにとって新しい時代だ。冷戦はもうないし、共産主義は誰にとっても特に良いシステムではないということが分かったみたいなんで、これが初めての世界侵略だ。侵略、侵略、侵略。本当に"そんなのごめんだね"って感じだよ。
僕たちが向かっている方向は避けられないことなんだ。もっと早く宣言するべきだったけど、仕方がないよ。
アラニス・モリセット
今も様々な感情に襲われていますが、みなさんに大きな愛を送ります。悲しみ、衝撃、怒り、当惑、落胆、失望、分析、憤激、麻痺、恐怖、不信、否定、同情、心配、愛などがあり、それらすべてはまったく自然なことだと思います……。
私はこのメッセージが人として、我々の知恵や同情、認識を知らせ合うと同時に、強さと信念をもって自分たち自身を守ることができる人々の気持ちの代弁となればと願っています。
テロ攻撃の動機となった根底に何があるのか、疑問に思うのと同時に皆さんにできる限り自分をしっかり持って、うまく自己管理をしてもらいたいのです。この先、大きな決定が次々となされるでしょうが、それらは人として、また国家としての私たちの在り方について、共同のメッセージ作りを試みる類のものです。このメッセージが強さと信念を持ち、また知恵と同情、人間としてお互いに結びつく力の認識を示し、自分で自分自身をケアできる人々の代弁となることを願っています。
マイケル・ジャクソン
音楽界が一丸となり、何千もの罪のない被害者たちの救援に動いてくれることを心から信じています。現在、早急に多額の救済資金が必要とされています。この活動によって、我々ひとり1人が、多くの人を励ます手助けをすぐにでもできるのです。我々は音楽が人々の心に触れられるということを今までに何度も証明してきました。今再び、我々がその力を使って、人々の一刻も早い回復を押し進めていくべきときなのです。
ストーン・テンプル・パイロッツ
ヴォーカリストのスコットは「アメリカ人がこんなに酷い惨劇を経験したのは初めてだ。本当に初めてなんだよ。たいていの人間と地球上の社会は、多くの恐ろしい惨劇に苦しんできたというのに」と述べている。
パール・ジャム
ギタリストのストーン・ゴッサードはインタヴューで「恐怖、衝撃、深い悲しみを覚えて暫くは酷く落ちこんでいた。と同時に過剰ななでにセンシティブな意識を保ってもいた。これが全人類に対して何を意味するのか、そしてこの経験から何か学ぶことがあればいいと願ったよ。世界が美しくも恐ろしくもなり得るという事実を冷静に受け止めている」と語っている。
アタリ・ティーンエイジ・ライオット
アレック・エンパイアは「今回の事件には驚かなかった。でも、何十年もの中東におけるアメリカの政治のやり方を把握してれば、理解できることなんだ。アメリカ人には理解できないかもしれないが、中東の人々の怒りがいつか爆発するのはわかることだ。でも、人を殺すようなテロ行為は、有効な手段じゃない。彼らが自由のために闘っていたとしても。」と今回の事件についてインタヴューで答えている。
プリファブ・スプラウト
パディは「政治的な部分に関してはとても複雑な背景があるから、世界のどこに住んでいるかによって、今のアメリカに対する感覚は違ってくるだろうし...。気の毒なアメリカ人は、現時点ではどうして自分たちが様々な批判の対象になっているのか、理解できないんだろうな。」と語っている。
ビースティ・ボーイズ
10月28, 29日にテロ被害者救済のためにニューヨークで行う"New Yorkers Against Violence"を主催するビースティーズのマイクDは「ニューヨーク市の消防士、警察官、救助隊員たちがすでに行なってくれていることを考えると、このイベント開催は僕たちにできるせめてものことだ。彼らの犠牲と真に勇気ある行動は、世界中に大きな刺激を与えている」と、またアダムは「アダム・ホロヴィッツとマイク・ダイアモンドと俺は、この狂乱状態の中で自分達がやるべきことは何なのか、建設的な話し合いを行なった。俺達と同じ地域に住む人々が集まり、時間を共有できることを望んでいる」と語っている。
なお、このコンサートにはビースティーズ以外にはザ・ストロークス、B-52's、サウル・ウィリアムス、チボ・マット、ザ・ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンやモス・デフ、ザ・ルーツがライヴを、アフリカ・バンバータがDJを行なう。
グリーン・デイ
ドラマーのトレ・クールは、アメリカの報復攻撃について「どんな殺しにも全面的に反対だ。恐ろしい事件が起きて、確かに報復というのはあり得ると思うけど、それは単なるひとつの意見でしかない。個人的には平和を望んでいる。そう言うとたぶん、無知とか、短絡的と思われるだろうけど、俺は政府の人間じゃないし、米国を動かしてるわけでもないからね。被害者を癒すのに、人々を殺すのがいい考えだとは思わない。Martin Luther King Jr.は、殺人者を殺すことはできるけど、殺人そのものを殺すことはできない、って言っているだろう?」と語っている。


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