タイトルがテロ事件とダブってしまった偶然
日本では01年に行われたサマー・ソニックで披露された曲"Bomb The Pentagon"。 このタイトルがわずか1ヶ月あまり後に思わぬ偶然の一致を見るとはこの時点ではメンバーもオーディエンスも誰一人予想できなかっただろう。 あの9.11に起こったテロ事件がまさに"Bomb The Pentagon"だった。この事件を目の当たりにしてメンバーのマニは当惑を隠しきれないでいる。 マニは事件後に「バンドは、NYとワシントンで起きたテロでの悲惨な光景を見てとても苦しんだ。呆然としてしまったよ。自分がものすごく奇妙な筋書きに巻き込まれてしまったような気がした。僕たちはリンチを受けても仕方がない立場にいるのかもしれない」と話している。 この曲を書いた本人であるボビーは、「この曲は別に『ペンタゴンを爆撃しろ』っていう内容じゃなく、アンチ・ミリタリー、労働による疎外、ドラッグ・カルチャー、管理といった色んなテーマを織り込んだ曲だった。でも9.11が起きたらみんな狂ったように『どういうことか説明しろ』と迫ってきた。でも俺は自分の事を説明する義務なんかないんだ。例のラインは使わなかったが、歌詞を変えたりするのはいつもの事だし、いいラインだと思えなかっただけ。確かにショック効果はあるだろうけど、音楽として飽きのこないものになるわけじゃない。特定の時間と場所に縛られるから。ステージで『ボム・ザ・ペンタゴン』って歌う気がしなくて。バカみたいだし、退屈だろう? 俺が暴力性を強調しているみたいに聞こえるだろうし。暴力は嫌いなんだ」と答えている。
最終的には"Rise"としてリリース
当ホーム・ページでは、事件後にアンケートを募ってみたが、やはり圧倒的に「そのままリリースするべき」という意見が多かった。これはこの曲をぜひとも聴いてみたいという気持ちもあるのだろう。 |
Bomb The Pentagon by PRIMAL SCREAM
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