ドント・ケア
もう何も言うな、明かりを消してくれ
おまえを夜の奥深くへと誘おう
だが、視界に入る前に、出て行ってくれ
もう一騒ぎ起こす必要はないのだから
おまえの同情もいらない
優しい愛なんて、俺に期待しないでくれ
俺の前に跪くんだ
精一杯やれよ――俺を自由にしてくれ
しっかりやって――俺を解き放ってくれ
やれよ――俺を自由にしてくれ
しっかりやって――俺を解き放ってくれ
哀れみはごめんだ
慈しみも欲しくない
寛大さなどお呼びじゃない
公正さなんて、知ったことじゃない
親切はいらない
おまえの心など欲しくない
何が足りないかなんて、知ったことじゃない
スマートさなんて、どうだっていい
後ろから不意打ちを食らわせてやる
わかっているだろうが、俺のタッチは優しくないぜ
俺には愛情なんかない、力だけで縛り付けるのだと
おまえもそう気づくだろう
何の感情も見いだせやしないさ
おまえの足の間に横たわり
背中からのしかかるのを、持ちこたえろ
夜も昼も、ヤりまくってやる
しっかりやれよ――俺にやりがいを感じさせてくれ
しっかりやれよ――俺にやりがいを感じさせてくれ
哀れみはごめんだ
慈しみも欲しくない
寛大さなどお呼びじゃない
公正さなんて、知ったことじゃない
親切はいらない
おまえの心など欲しくない
何が足りないかなんて、知ったことじゃない
スマートさなんて、どうだっていい
同情など、いらない
優しい愛など、俺からは得られやしない
ただ、俺の前に跪け
しっかりやって――俺を解き放ってくれ
しっかりやって――俺を解き放ってくれ
精一杯やって――俺を自由にしてくれ、頼むから
プロミス
グラスにもう一杯だけ
うんざりするほど数限りない日々のために
タバコをもう一服
日常から解き放たれるために
決まりきった型なんて、ぶち壊せ
汗水たらして働けよ
交わした約束なんて、破ってしまえ
今、世界を捜し求めて
過去は振り返るな
今日のための約束を交わそう
安全なんか置き去りにして
この人生は捨て去って
手遅れになる前に旅立とう
君にとってたった一つのチャンスだ
ロマンスのふりなんかやめて
新しい約束を守るんだ
これほど恐れを感じないとしたら、どうだろう
なぜ勇敢になれないのだろう
分かち合ってきたものは、すべて忘れた
僕が渇望するものを、君は与えられない
グラスにもう一杯
もう一錠、薬を飲み下す
もう一日だけ
死にそうな気分だ
君が僕を行かせてくれたら、どうだろう
救いが必要なのは僕だと思っているのだろう
君の人生は悲劇的で、自己中心的な芝居
僕が渇望するものは、君にはどうにもならないものなんだ
僕が欲しいものを
君は決して与えてはくれない
君が求めるものは
僕に死んだような人生を送らせること
決まりきった型なんて、ぶち壊せ
汗水たらして働けよ
交わした約束なんて、破ってしまえ
今、世界を捜し求めて
過去は振り返るな
今日のための約束を交わそう
安全なんか置き去りにして
この人生は捨て去って
手遅れになる前に旅立とう
君にとってたった一つのチャンスだ
ロマンスの振りなんかやめて
新しい約束を守るんだ
決まりきった型なんて、ぶち壊せ
汗水たらして働けよ
交わした約束なんて、破ってしまえ
安全なんか置き去りにして
この人生は捨て去って
手遅れになる前に旅立とう
今、世界を捜し求めて
過去は振り返るな
今日、新たな約束をしてくれ
交わした約束は守れ
約束を守るんだ
スタート・トゥデイ
しっかりとその腕で私を抱きしめてほしい
私が間違っているかもしれない時には、教えて欲しい
私はピンクで、あなたはブルー
あなたを信じて、私の人生を丸ごとあなたに預けてもいい?
あなたに寄りかかりたい時に
気まぐれに扱ったりしないで
私はあなたにとって、片手間にはならないつもり
あなたが得るものは、あなたのそのもの
他の誰よりも、あなたはひどく傷つけることができる
一人前の男なのに、子供っぽいところもあるのね
あなたには力が必要、しっかり自分の足で立つことが
私に助けを求めるように見つめないで
あなたがその気になったら、私はここにいるわ
あなたの抱く恐れを消すことを、私も手伝ってあげられる
しっかりと自分の足で立ちなさい
私のこの熱気を感じたいのなら
過ぎて行く事にわずわらされず、頭をすっきりさせなさい
過去は変えられないのよ、なのにどうしてやってみようとするの
今まで学んだことの積み重ねを、足場に変えることが出来る
今日から、始められるのよ
こんなに大変だなんて、誰も言ってくれなかった
何かを分かち合う時には、大変な覚悟が必要
あなたが私を見る時、これだけは覚えておいて
あなたはあなた、そして私は私なのだと
あなたがその気になったら、私はここにいるわ
あなたの抱く恐れを消すことを、私も手伝ってあげられる
しっかりと自分の足で立ちなさい
私のこの熱気を感じたいのなら
過ぎて行く事にわずわらされず、頭をすっきりさせて
過去は変えられない、なのにどうしてそうしようとするの
前を見て、より良き日々に目を向けて
努力をすれば、必ず報われるから
今まで学んだことの積み重ねを、足場に変えることが出来る
今日から、始められるのだから
ミスターX
インストルメンタル
アット・ジ・エンド
彼は本を開き、昨日の光景を眺める
年をとり、老いさらばえていくその前には
どんなに笑い、愛し、生きていたことか
今彼は部屋に、ただ一人で座り
時計の時を刻む音がこだまする
すべての人生の美しさを、そしてすべての恐れをさえ
かつて彼らはともに楽しんだ
彼の魂から湧き出た孤独の叫びは
ただ彼の耳にしか届かない
アルバムのどのページの写真にも
彼の涙の跡がある
どうすればいいのか、わからなかった
どうなっていくのかも、わからなかった
彼に残されたものは、何一つなかった
彼女がいってしまってからは
何も残っていなかったのだ
心は決して消せない思い出に溢れる
彼の長く孤独な人生の中で
あらゆる正しいことも誤りをも、思い起こされてくる
彼はもはや、妻の姿しか見えない
彼は言った「私の目を引き抜いてください」
彼は言った「私の耳を塞いでください」
彼は言った「私の舌を黙らせてください」
彼は言った「私の空虚な年月を取り去ってください」
唯一つ最後の願いは
彼女の顔を見ること
最後の息を吐き出して
彼は死神に呼びかける
彼は銃を取り上げながら
その銃を構えながら
最後にその銃の照準をぴったり合わせながら
彼は太陽に最後の一瞥を投げかける
センド・アウト・ア・ウォーニング
彼の心につながる神経は脆く
その発信者が吐きかけた唾が顔を流れ落ちる
渇望と要求とは、ただ意味のない二つの言葉
三番目のものは、もし彼女が知っているとしたら、優雅さなのだろう
彼女は殺し屋のように、ヴァイス・スムーザーをしっかりと握り締める
誰かの命をこっそりと消すために
彼の罪の意識はその動きを支配するが、何もうまく行かない
それははっきりしている
彼らの戦争は、他のどの戦いと同じように
すべての骨折りは無に帰し
諸刃の剣と化したのだ
警告を送る
警告を送る
彼は今、ぎりぎりの淵にいる
すべてのものは上がっていくか、下がっていくかの
彼女は彼の眼前にいる
彼は自分が溺れそうな気分になっている
彼女は復讐しようとしている
その意図は容赦なく伝わってくる
その思いにつかまれ、彼を突端から突き落とすだろう
行き過ぎだ、でも彼は彼女の油断できないやり口を知っている
彼は懸命にやった、だがどうにも修復できないことはあるのだ
あまりに多くの限界を踏み越えすぎた、その報いを受けるのだ
おまえの知っているあらゆるぬくもりは、氷へと変わるだろう
警告を送る
警告を送る…
シャット・アップ・シャティング・アップ
「そんなたいしたことじゃないのよ、本当よ、彼に台座をおろしてって言っただけ…」
「何言っているの、そんなたいしたことじゃない? すいぶんな要求じゃない…」
「そう? 私はただ夜トイレに行く時には台座を下ろしてって頼んだだけよ…私がそこへ行って座ると、冷たくて、濡れちゃうの。それにあの人、頭より足の毛のほうがあるんだから…」
「あら、私、床の上の毛皮の敷物だったら、好きよ!」
「あの人たち、何やってるの…?」
「ああ、毎日カーペットはめちゃめちゃにするし、トイレはそんなでしょう? あの人たちそんなに背が高いから、屈まなくちゃならないの? そんな大変なこと?」
「それは大変なことよ」
「でもあの人たちにも一つだけいいところがあるの、何かわかる?」
「何?」
「普段は、すっかり忘れてたんだけれど、ただギターを弾いていればいいのよ」
「あの人ったら、この間の休暇の話をいまだにしたがるの。それも微に入り細に入り、些細なことまでね」
「ええっ!…」
「もう我慢できないわよ、どうすればいいと思う?」
「あの写真は始末した?」
「ああ、あの写真ね! もし彼があれを見たら、心臓麻痺起こすでしょうね!」
「あの人たち、素敵だったわよね」
「本当にそうよね。でも彼は知りたがるのよ。『どこに行っていたんだ? バーには行ったのか? くっついて踊ったのか、離れて踊ったのか?』」
「そうね、そしてこう言うわね。『何を着て行ったんだ?』」
「なんてことでしょう。そしてこう来るわよ。『そいつらは君を見ていたのか? 誰と一緒に踊ったんだ? 君を家に送っていったのは誰だ? そいつらは僕より若いのか、年上か? 僕より優しかったか?』」
「それでどうなると思う?」
「まあ、ひどいんでしょうね」
「私はいつも彼に言うのよ。『ねえ、あなた。黙ってギターを弾いていてよ!』」
「彼はあなたに、あばずれごっこをやってくれって言う?」
「ああ……そう聞いてくるなんて、信じられないわ。いつもそうよ。本当に、いつも」
「それって、いつも同じね。あのくだらないおふざけは。ウンザリだわ。派手にお化粧して……口紅に、ヘアメイクに、おしろいに、尻軽っぽい服に、マスカラ、付け睫毛! 無駄毛の処理も頼んでくるの?」
「それ全部ひっくるめて、当たっているわ。それから髪染めもね」
「あらまあ、本当に同じね。ウンザリだわ。女はみんな、一人一人違っているっていうのに」
「問題はね、私たちには何の見返りもないってことかしら」
「ああ、まったくね、まあでも、そのうちに報いが来るでしょう」
「長い目で見れば? ああ、短い目で見れば、そうね。あの人たち、ギターを弾かなければいけないから」
「彼って、いつも自分に注目を集めたがるのに、気がついている? いつも自分が自分が自分が…なのよ」
「いつもいつも?」
「そうよ、もう耐えられないわ。彼が家に帰ってくるでしょ? そうするとね、私が彼に抱きついて、彼がどんなに素晴らしいか、あんなこともこんなことも言ってくれることを期待しているわけよ」
うるさい!
「愛しているわ、愛しているわ、あなたが最高よ。あなたのような人は、他にないわって」
「まったくね、何回そう言ったと思って? 私はただくつろいで、ちょっと一杯やりたいだけなのに」
黙れ!
「ちょっと抱きつくと、それ以上のものを求めるわけでしょ?」
「そうよ。ただ抱きつくだけじゃすまないの。それ以上どんどんエスカレートして行って、最後には……」
「いつもお決まりのコースね」
おい、黙れ!
「信じられないわよね、それがずうっと続くのよ」
うるさい、黙れ!
「でも、一つだけいいところもあるわ。ただギターを弾いている時ね」
黙れ! ああ、黙ってくれ! 頼むよ、止めろ、うるさい、うるさい、うるさーい! 黙れ!
ストリップ・アンド・ゴー・ネイキッド
インストルメンタル
ビッグ・ダンス
いろんな場所で、僕を見たはずさ、そしていつも目立ってた
大勢の人の顔にキスして、よどみなくしゃべって、 そう、サメか何かのようにね
友達はいない、わかってくれたら良いんだけど
貰えるものは貰っておくことにしている、それが良いものならね
愛のためじゃない、でも君の金なら、喜んで貰うよ
悲しむふりも、愉快そうなまねも出来ない
でも僕が踊る時、その動きを君は気に入るはずさ
若々しい装いでね、入り方も心得ているさ
あいつのことは気にするんじゃない、ここにはいないんだから
まあどっちにしても、僕が気にする問題じゃないね
僕は君にとっての、愛の天使を演じたい
君の孤独の痛みを、消してあげることが出来るから
そうさ、僕の中に深く入っておいで、君の苦痛を癒してあげる
もう他の奴は、君の愛の天使には、なれやしないさ
君は僕をかごの中に閉じ込めておこうとするんだね
覚えておくと良いよ、君は僕の二倍は年上なんだから
君は僕が永遠に君を求め続けると思っているみたいだけれど
まだ二週間しかたっていないのに、君は退屈させるね
わかっている、君はまだ慣れていないんだろう
ルールもわかっていないんだ
君の人生、僕に預けて幸せになれるって言うのかい
君が誰か他の人の妻だってことは、問題じゃないよ
僕は愛の天使に見えたかもしれない
本当の僕自身は、はっきりわからないものだけれどね
僕は愛のために生きているじゃない、だから付きまとうのは止めろよ
僕が気にしているのは、君が金持ちかどうかだけなんだから
まだこのゲームを続けたいのか、決めるのは君さ
その代償は、君にとって、もはや同じじゃないだろうけれどね
ヴィクター
ヴィクターはこの世に生を受けた、小さな赤ん坊として
父は小さな彼を膝に抱き、言った。
「一族の不名誉には、なるんじゃないぞ」
ヴィクターは父親を見上げた――大きな茶色の瞳で
父は言った
「ヴィクター、我が一人息子よ、決して嘘はついてはいけないのだ」
凍える十二月のことだった、それは決して実りの季節ではなく
父は靴紐を結んでいる間に、心臓発作で世を去った
父が墓に埋められたのは、凍える十二月のことだった
伯父がヴィクターを見つけたのは、 ミッドランド州バンクのキャッシャーの側だった
その凍える十二月、ヴィクターはまだ十八歳だった
しかし彼は立派な身なりで、すっきりとし、カフは常に真っ白だった
彼はペヴァリルに宿をとった、しゃれた下宿屋に
猫がねずみを見張るように、 時はヴィクターが日々を過ごすのをじっと見ていた
ヴィクターは寝室に上がると、目覚まし時計をセットし
ベッドに登って、聖書を取り出し、イザベルの寓話を読んだ
四月一日のことだった、アンナがペヴァリルにやってきた
彼女の瞳、その唇、その胸、その腰、 そしてその微笑が、若者を燃え立たせた
四月二日、彼女は毛皮のコートに身を包んでいた
ヴィクターは階段のところで彼女に出会い、恋に落ちた
最初の求婚に、彼女は笑って答えた。「私は絶対、結婚しないわ」
二度目の時には、彼女は沈黙の後、微笑んで首を振った
アンナは鏡を覗き込み、口を尖らせ、顔をしかめた
「ヴィクターは雨の午後のように退屈な人だけれど、私も身を固めないとね」
三度目のプロポーズの時、彼らはレザボアのほとりを歩いていた
彼女は彼にキスをした、それは頭に一撃を受けたような衝撃だった
彼女は言った、「あなたは私の求める人よ」
彼らは八月の初旬に、結婚した
彼女は言った、「キスして、私の愉快な人」
ヴィクターは彼女を腕に抱き、言った
「おお、僕のトロイのヘレンよ」
召使たちは、アンナの噂話をしていた、ドアは少し開いていた
一人が言った「気の毒なヴィクター、でも知らぬが仏だろう…」
ヴィクターはたった一人で、日没の空を振り仰いだ
そして叫んだ。「父よ! あなたは天におられるのですか?」
しかし空は言った。「所在は知らぬ」
ヴィクターは山を仰ぎ見た、山々は雪に覆われていた
彼は叫んだ「父よ、僕に満足しておられますか?」
答えが返ってきた。「否」と
ヴィクターは森にやってきて、叫んだ
「主よ、彼女が誠実だったことが、あったでしょうか?」
樫やブナの木は頭を振り、答えた
「おまえに対しては、一度もない」
ヴィクターは牧場にやってきた、そこには風が吹いていた
そして叫んだ。「ああ、神よ、僕は彼女をこんなにも愛しているんです」
しかし風は答えた。「彼女は死ななければならない」
ヴィクターは川にやってきた。流れは深く、静かだった
彼は叫んだ。「天の父よ、僕はどうすればいいのですか?」
川は答えた。「殺すのだ――」
アンナはテーブルの前に座り、カード遊びをしていた
アンナはテーブルの前に座り、夫の帰りを待っていた
ヴィクターはドアのところに立っていた。彼は一言も発しなかった
彼女は言った。「いったいどうしたの、あなた?」
しかし彼は彼女の言葉が聞こえなかったように振舞った
彼の左の耳には声がこだまし、右の耳にも声が響いていた
その声は頭骸の底から囁きかけていた
「彼女は今夜、死ななければならない」と
ヴィクターはカーヴィングナイフを手に取った
その姿は何かに憑かれたようだった
彼は言った、
「アンナ、君は生まれてこなかったほうが、良かったのかもしれない。君にとって――」
アンナはテーブルから飛び上がった
アンナは悲鳴を上げ始めた
しかしヴィクターはまるで悪夢のように、彼女の背後からゆっくりと歩み寄った
彼女はソファの背後に逃げ込んだ、彼女はカーテンを引きちぎった
しかしヴィクターは彼女をゆっくりと追いかけていた、そして言った
「神の前に立つ心積もりは、できたかい?」
彼は死体を見下ろして立っていた、彼はまだナイフを捧げ持っていた
階段を流れ落ちていく血が、歌っていた
「我は生命の復活なり――」
彼らはヴィクターの肩を叩き、ヴァンの中に連行していった
彼は一塊の苔のように静かに座り、言った
「我は人の子なり――」
ヴィクターは片隅に座り
粘土の女性を形作っていた
こう言いながら
「我はアルファでありオメガである。我はいつの日か裁きを下すために現れる」
アイ・アム・ザ・スピリット
私は−冬の、満天の星空
私は−それをうっとりと見つめる瞳
私は−冷たく、灰色の岩山
私は−その山道を登ろうとする人
私は−海、穏やかで、それでいて恐ろしげな
私は−チャンスをつかもうとする者
私は−清浄で、それでも汚れた空気
私は−立場を表明しようとする者
あなたが所持するものはすべて、そうあるべきもの
あるものはすべて、あなたが作り出したもの
あなたが作り出したものは、すべてそこにある
すべてのものが、あなたのために
私は丈高く、見目麗しい建物
私は建築者、そして保守するもの
私はキャンバスに描かれた絵画
私は絵描き、そして分け与えるもの
私は−木々、力強く、沈黙している
私は−大地、すべての生命を生み出す
私は−太陽、愛し、そして殺すもの
私は−子供、あなたを通して生きる
私は明日のために、建造物が必要
私は今日、始めなければならない
私には、過去の悲しみに生きる時間はない
自らの道を進みたいだけ
確信するだけの力が欲しい
最後の日が必要だ
的確な選択をするセンスが欲しい
自らの道を進みたいだけ
あなたはあなただけのもの
私は私だけのもの
あなたは一人きりで寂しい
私は一人きりで寂しい
あなたが私に分け与えてくれたなら
私もあなたに分け与えることが出来る
私はいつもあなたに分け与えている
私たちはいつも――
私は風、温かいものも、凍えさせるものも
私は真実、いつも公平とは言えないもの
私は雲、静止しているが、いつも流れていく
私は心、重荷に耐えていく
私は−あらゆる季節の中心にいるもの
私は−恐れを知らない少年
私は−あらゆる理を知る女性
私は−涙に暮れる少女
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