Men Behind Music



 あれ、正確にはManだったかな? ま、でも一人じゃないんで…
 VH1(アメリカのクラシックロック系MTVらしい)の番組に、そう言うのがあるそうです。 ミュージシャンたちの個人的な歴史や人となりなどを紹介する、まぁ、日本にも「知っ○る つもり」など、似たような番組がありますが、そんな感じでしょうか。
 今までこの番組にあまたのアーティストが取り上げられてきましたが、Rushは出演したことが ありません。彼らは基本的に「重要なのは音楽であって、それをやっている人間なんて興味ない はず」と言うスタンスですから、無理もないとは思います。
 80年代半ばに出たバイオ本「Success Under Pressure」で、作者がメンバーの人となりを知りたいと思い、プライベート な質問満載のアンケートを3人に出したところ、AlexとGeddyはOKだったが、Neilには 「申しわけないが、こういうものには興味ないんだ」と、突っ返された、とも書かれていました。VH1の番組も、実際「Rushを取り上げたい」と言う要請が行ったらしいですが、二人はOKでも Neilが断った、とも伝え聞きます。

 音楽には興味があるが、ミュージシャン個々人には関心がない、と言う方には、このコーナー はウザイと思います。(すみません)
が、私は根がミーハーなんで、プライベートネタに興味があります。それで、インタビュー、 本人の記述など信憑性のあるものに基づいて、我流 Men Behind Music Rush編を作って みました。バイオとかぶっている部分も多々ありますが、まとめるとこんな感じにでしょうか。



☆ Alex Lifeson

本名 : Alexander Zivojinovich  1953年8月27日生まれ
出身地 : British Columbia州 Fernie
  2歳の時、Torontoへ引っ越す。

父親 Ned Zivojinovich
 鉱山労働者→鉛管工、タクシードライバー
 2002年時、「ガンで入院している」とAlexは語る。
母親 Millie
 歌が上手い!と、Alexが言っていました。
 2002年のRushconにいらしたそうです。

姉妹が二人。 あちらではなにぶん姉も妹もsisterなんでどちらかはわからないですが、 Alexが2歳の頃、二人のsistersがいたという記述なので、少なくともどちらか一人は姉だと推測されます。 ただ、確実なことはわかりません。

Alexの両親は、戦後、旧ユーゴスラビアから来た移民です。現地に、カナダへ連れてこられな かった異母/異父兄弟が二人いて、最近始めて対面した、と言う話も聞きました。(掲示板情報なので、 ソースは未定)

ボスニア紛争のおり、現地で従兄弟が数人戦死したそうです。(本人談)

妻 Charlene McNichol
 ハイスクールの時から同棲、'71年には早くも長男誕生。
 正式に結婚したのは、'75年。忙しくて新婚旅行にも行けず。
 それ意外の詳細は不明。
「Victor」の「Shut Up, Shuttin' up」で、女友達と一緒にゲスト出演していました。 (しゃべりまくっている方ではない人らしいです)

長男 Justin Zivojinovich
 '71年1月生まれ
 若い頃は、良くRushのツアーに同行していたらしい。CPツアー、T4Eツアー時に、彼の 撮った写真がある。
 家庭を持っていると思われますが、詳細は不明。

次男 Adrian Zivojinovich
 '77年3月生まれ
 ダーク・トランス系ミュージシャン。Alexも時々いっしょにセッションしているらしいです。(本人談)


ユーゴスラビア移民の父親は、当時英語があまり話せなかったため、つける職が限られ、Alexの幼少時は、決して生活は裕福では なかったとか。一緒に移民してきた祖父母、叔父たちもまとまって、一軒の家に住んでいたと言います。

 子供の年を見てもわかる通り、Alexは17歳で未婚の父になり、21歳で結婚しています。若いパパは家族のため、ミュージシャンだけでなく、お父さんと一緒に配管工もやったりして、必死に生活費を稼いだそうです。

 Alexは料理が得意らしいです。(NeilもGhost Riderで書いていた。ラザニア作りの名人でも あるらしい)

 Alexは絵を描くのも好きで、HYFの頃から油絵を描いているそうです。学生時代、壁に絵を 描いて公開する企画にも、参加したと言います。腕前も、なかなかのものらしいです。

 機械類に詳しく、レコーディングエンジニアができる腕を持ちます。

 実際会った人によると、とても気さくで明るく、面白い人で、なおかつ気配りもできる人 らしいです。素敵〜(私情を交えて、すみません) でも、気分的なアップダウンも結構あって、ちょっと気分屋 さんの面もあるらしい、とのこと。

 最近はポテチとビール片手に、プレステ2で遊ぶのが好きらしいです。どんなゲームをやっているのか、興味ありますね。同じゲームだったら、嬉しいな、とか。

 今一番凝っているスポーツは、ゴルフだとか。

「Alexは19000ドル分のチーズを一日で(それも午後だけで)食べた」と、Rush.comにのったおかげで、すっかりAlexの好物はチーズになってしまっていますが、 実際はどうなんでしょうね。ラザニアにはチーズ使いますが。

 Alexはビールも好きだけれど、ワインもたしなむ。
(これはGeddyの影響かな?)

 AlexはRushの初代ドラマー、John Rusteyと幼馴染。通りを隔てたお向かいさん同士で、小学校も一緒らしいです。その界隈は移民の家族が多く、 英語で話すことはほとんどなかったそうですが、Rusteyさんのお母さんも東欧系訛りがあったそうで、やはり移民さんなのでしょう。

 厳密な意味では、唯一のRush創立メンバー。

 Alexはパイロットのライセンスを持っていて、自家用飛行機でよく飛んでいるそうです。 ラジコン飛行機も趣味ですが、こっちは結構無謀運転らしいです。実践では、くれぐれも無茶 しないでくださいね。

 ちょっとした発明品を作るのも好きで、Omega Concernという会社(のようなもの?)もやっています。代表的 なものは、アコースティックギターのホルダー。

 AlexはSanta Feにセカンドハウスを持っています。NeilがGhost Riderの旅の途中、 そこへ立ち寄ってもいます。

 AlexはToronto市内に、The Orbit Roomと言うライヴハウスを持っています。 (友人と共同経営) 時々店を訪れては、出演バンドとジャムることもあるとか。The Orbit Roomは Rushファンの観光ルートとして、定着しつつあります。

 お気に入りはToolやSoundgarden。


8月30日付Toronto Sun誌の死亡広告に、下のような記事が載りました。(訳・筆者)

ZIVOJINOVICH, Nenad  2003年8月27日水曜日、午後2時45分没。
最愛の人と生涯の友に手を取られ、よくそうしていたように微笑みながら、肉体的苦痛の束縛から 解き放たれた。
彼は妻Malanijaと51年の結婚生活をともにし、彼の子供たち――ニコライ、サーシャ、 マイケル、アレックス、サリー、そして子供たちの配偶者である シャーリーン、メイヴィス、ジェーンにとって、愛すべき父親であった。彼は11人の孫と 4と1/2の曾孫を慈しんでいた。
彼はまた、多くの姪や甥たち、義理の親族、そして大勢の親しい友たちに惜しまれるであろう。
弔問者はR.S Kane Funeral Home(6150 Yonge Street, at Goulding, south of Steeles)に、2003年8月31日日曜日午後2時から、 礼拝の始まる3時までの間に訪れてください。遺族の意向により、弔問金はKidney Foundationに寄付されます。


Alexのお父様は、ちょうどAlexの50歳の誕生日に、お亡くなりになったようです。心より、ご冥福をお祈りいたします。

 重い話題だけに、次が振りにくいのですが、この死亡広告で、測らずも新たな事実もわかったことになります。
ご両親の本名。Nenadと言うのは、ユーゴスラビアではよくある名前だと言う話を、AMRの投稿で見たこともあります。
Alexは5人兄弟。でも二人は異母兄弟で、ボスニア〜ユーゴ紛争のあと対面した、と言うのが本当だとすると、ニコライさんとサーシャさんがそうか、と思えます。 お二人とも、東欧風の名前ですし。あとの3人がMilleさんとの子供…となるはずですね。サリーさんは2002年のRushConにお母様と お見えになった妹さんです。でもVisionsには二人の姉妹、になっていたけれど、マイケルさんは男性ですよね。順番が違うのか、 何処かで情報が間違っているのか、それはわかりません。
 そしてかなり高い確率で、Alexは孫持ち…ヤンパパならぬ、ヤンジジ(?)の可能性大です。まあ、年上のご兄弟が多いですから一概には言えませんが 二人の息子さんの年齢から考えても、無理はないかな、と。(あと、1/2の曾孫と言うのは、これから生まれる予定なのだと推測されます)

最後に……死亡広告でミーハーな話題に持っていくな!と、お怒りの方、申しわけありません。



☆ Geddy Lee

本名  Gary Lee Weinrib  1953年7月29日生まれ
出生地 Toronto郊外 Willowdale地区
  (Toronto Rocksが開かれたDownsView Parkの近く)

父親 名前不明
 Geddyが13歳の時、亡くなったようです。

母親 Mary  
 たしか下の名前は違っていて、なんとかスキーさんだったと思います。 (いいかげんですみません。ビデオのテロップで見たんですが、小さくて読めませんでした) たぶん旧姓。

 ご両親はユダヤ系ポーランド人で、第二次世界大戦時、あの悪名高いアウシュヴィッツ強制収容所に入れられ、 かろうじて生き延びたと言う壮絶な過去を持ちます。
 戦後、カナダに移住。しかしお父さんは収容所時代に損ねた健康が回復せず、早世された ようです。自分たちが苦労したゆえ、子供たちには社会的、文化的に恵まれた生活を送って 欲しい、と言うのがご両親の悲願だったようで、Geddyがミュージシャンになりたい、と言った 時には、お母さん大反対だったそうで。 「私の息子には、はく靴があって、食べるものにも 不自由しないような、そんな生活を送ってほしい」と言われたとか。(結果的に成功したのだから、 いいんですけれどね…)

姉  名前不明
 Rocket ScienceのRobbie Higginsさんのお母さんと推測されます。
 Power Windowsツアーの折、当時15歳のAlexの息子Justinさんと連れ立ってやってきて、 一緒に「髪染めてピアスつけて酒場で酒飲んでた」(Alex談)相手の「Geddyの甥」というのも、 たぶんRobbieさんでは、と推測。
 このお姉さんがピアノのレッスンをしているのを、まだ小さかったGaryくんが聞いていて、 その曲をぽんぽんと鍵盤叩いて耳コピしていた、と言うエピソードあり。

兄(or弟) Allan
 もとビデオ制作会社のプロデューサー。多くのアーティストのPVを手がけ、その後独立して、 Unplugged TVを起こす。
 Rush.comサイトの制作も、Unplugged。 Rush In RioのDVD プロデューサーにも名を 連ねています。ブラジルツアーにも同行していたようです。
 奥さんと二人の娘さんがいます。(Torontoでの講演会パンフより)

妻 Nancy Young
 Rush初期メンバーであったLindy Youngさんの妹。Alexの同級生でもあったとか。 '76年春に結婚。
 服飾デザイナーとして、'93年まで、もう一人のデザイナーさんと組んで、「Zapata」という 高級アパレル婦人服を作っていた。(カナダ、アメリカの一部限定。結構成功していたらしい) Kyraちゃん出産を機に、悩んだ末、休業。現在も、再開はしていないらしいです。
 写真を拝見したことありますが、金髪で、わりと美人さんと言う感じでした。たぶん年齢的には Geddyと同い年かそこらでしょうから、それを考えると、かなりのものです。 (そう考えると、Kyraちゃんも○高出産だなァ…)
 実際会った人によると、外交的で気さくな女性らしいです。ブラジルでCarrieさんと、 ツーショットもしていました。

長男 Julian Weinrib
 '80年6月22日生まれ。(Toronto大学の野球部名鑑より)
   トロント大学の学生さんですが、もう卒業の年と思われます。大学の野球部に所属。そこのニュース レターで活躍を取り上げられた号を、Rushファンにネット上で見つけられてしまい(初出はTri-netだったか…)  素性がばれた…  チームメイトはプロに行った人もいるようですが、彼はどうやら行かないようです。
 2003年大リーグ開幕戦に、お父さんと二人で観戦に来たのを目撃した人、多数。
「音楽は好きだけれど、自分でプレイするのは、あえてしたがらないみたいだ」とは、父親談。ちなみにDistant Early  Warningのビデオに出てくるのは、幼き日の彼ではないらしい。
 トロント大学選手名鑑によると、Jullian君は身長6フィート1インチ(約183センチ)体重200ポンド (約90キロ超)――良い体格ですね〜。お父さん、ケンカになったら、負けますよ、息子に。(あっ、でもストリート・ベアナックル・チャンピオンか)

長女 Kyra Avril Weinrib
'94年5月15日生まれ。(2002年5月のRocklineより)
 14歳差の兄妹ですね。Counterpartsツアー終了後、この子の出生によって、Geddyが「育休」 を取ったのは、ある意味有名です。
 Kyraちゃんに関しては、「掌中の珠」「目の中に入れても痛くない」ほどの溺愛ぶりが 伝わってくるようなコメントばかりです。「娘には、最上の自分で接したい」とか、 2002年のRocklineでも「She is a sweetheart」と言いきっちゃってます。 その中でも、ホゥ、と思ったのが、これ。
「娘が学校でいやな思いをしてしまうような、みっともない親父にはなりたくない」――その心意気や、立派。貴方が娘さんの学校へ行ったら、どっちにしろ目立つと思いますが。

 

 Geddyは有名な野球マニアです。野球選手に友人も多く、スカイドームに年間予約席を持っています。位置はバックスクリーン、 向かって左上。なので、スカイドームで中継があると、アメリカ(最近では日本も。ただし中継の関係で、ヤンキーズかマリナーズ戦限定) のGeddyウォッチャーが、その位置に姿を捜し求めます。今年(2003年)では、今のところ姿をあらわしたのは、開幕3連戦を含めて 8回か9回ほど。オフとは言え、さすがに毎回は行かないようで。それに行くとなにかしら注目されるので、行きにくいのかな、とも かんぐったりしています。

 もと巨人軍のクロマティ選手と仲が良かったのも有名ですが、クロマティが引退する年の日本シリーズを見に、日本へ来ていた らしいです。曰く、「日本の野球場の応援の仕方って、大リーグとはまた違った雰囲気で、独特で面白いね――」

 Geddyはワインマニアとしても有名です。特にフランスワインに目がないとか。毎年家族でフランスへ行き、珍しいワインを 探したりするそうですが、2003年は休暇中、TorontoRocksのために呼び返されました。 2003年は、フランスを始めとしてヨーロッパでは記録的な猛暑だったらしいですから、もう一度行ったかどうかはわかりませんが。

 Geddyは絵画にも趣味があるようで、時々ロード先の美術館で目撃情報があります。1点ずつ時間をかけて、ゆっくりじっくり 見ているそうです。

 Geddyにはロンドン訛り、スコットランド訛りなど、各種のアクセントを使い分けられる、と言う変な特技があるようです。 まあ、ジョークでしか、やらないようですが。(The Camera Eyeの中間部のしゃべりもそれらしい)

 野球をはじめ、テニスも得意なようで、おおむねスポーツは好きらしいですが、ジョギングやフィットネスは、好きではないとか。 「でもツアー前には、嫌いでも、やらなきゃいけないんだけどね」(VT Tour時のインタビューより)

 人柄的には、伝え聞く所によると、Alexほど外交的ではなく、自分からはそんなに積極的に人と関わろうとするようなタイプでは ないらしいですが、よっぽどやな奴でない限り、「来るものは拒まず」な人のようです。なので、ファンから話しかけられたりした場合も、 よっぽど機嫌が悪いとき以外は、親身に応じてくれるようです。適度なユーモアセンスもあり、Alexとは「ジョークの応酬」になるとか。

 Alexとは13歳の時、中学で知り合った。それ以来の親友なわけです。Alexからは「僕らは兄弟以上だな、って時々冗談を言うんだ」、 「Gedはベストフレンドだから」等の「親友コール」を聞くのですが、Geddy側からのコメントは記憶にないな〜、たぶんそんなの言わなく てもわかる、という感じなのでしょうか。このあたり、お互いの気質の差のようで、興味深いです。

 Permanet Wavesが出たあたりの頃に、ストーカーまがいのファンに家まで押しかけられ、引っ越さざる得なかった、という過去の 持ち主ですが、それでもなおファンにはまめに接しているようです。

 子供の頃、事故で危うく右手の指先を切り落としそうになったらしく、その後遺症で指の爪が硬く厚くなってしまったらしいです。が、それゆえ今の 爪ピッキングがあるわけで…何が幸いするか、わからないものですね。

 VT Tour終盤、右手人差し指の靭帯を痛め、いつものように弾こうとすると痛むので、プレイが辛かったと後に言っていましたが、 今は治ったのでしょうか。

 昔は煙草を吸っていたらしいですが、やっぱりヴォーカリストと言う職業柄か、80年代半ばに やめたようです。

 Geddyは家では、結構家事をやる人のようです。とは言っても、Alexのようにお料理ではなさ そうですが。「生ゴミ処理機の袋を取りかえる」のも、お役目のようです。

 お気に入りはCold PlayやBjork。




☆ Neil Peart

本名 Neil Elwood Peart   1952年9月12日生まれ
出生地  Ontario州Hamilton  のち、St.Katherinesへ。

父親 Glen Peart
 St.Katherinesで農機具会社に務める。(今は引退していると思われます)

母親 Betty
 たぶん本名はElizabethさんだろうと思われます。

 AlexもGeddyもともに東欧からの移民2世なのですが、Neilはスコットランド系で、かなり 前からカナダにいる一族出身のようです。
   最初は農園を経営していたらしいですが、そこからサラリーマンに転身。両親ともに仕事を していたため、父方のお祖母ちゃんに、昔風にしつけられた、と、「Port Boy Story」という Neilの自伝にありました。

弟(3才下) Daniel
 Vancouver在住。アスレティックジムの専任コーチ。 奥さんのJannetさんは耳鼻科医。
 弟一家については、「Ghost Rider」中、かなり頻繁に記述が見られます。
 1999年当時、3歳のMaxと生まれたばかりのNickの、二人の息子さんがいました。(2003年だと7歳と4歳、かな)
 Neilとは子供の頃から仲が良く、兄弟でもあり、一番の理解者でもあるようです。

妹(4才下)   Judy
妹(11〜12才下  Nancy
 この二人の妹さんに関しては、具体的な記述がないので、詳細はわかりません。

現在の奥さん Carrie Nuttal
「Ghost Rider」の旅の途中、バンドの専属カメラマンAndrew MacNaughtonの紹介で知り 合いました。
 年齢は、たぶん30代前半。長い黒髪(濃い茶色)に緑の瞳の、美人さんです。 (ブラジル公演で写真を見た限り)
 彼女もカメラマンで、Andrewのアシスタントをやっていて、Neilと知り合ったそうです。 (詳細は、「Ghost Rider」 参照)

最初の奥さん Jackline Taylor
 1998年6月20日、ガンのため亡くなりました。享年43(?)才。
 Neilの、ハイスクールの時代の友人の妹として知り合う。(兄の方とも、今でも親友) Neilより3才年下だそうです。ハイスクール卒業後、同棲生活に。
'78年、Selenaさん誕生。
 NeilとJacklineさんは、Common Law Marriage、いわゆる事実婚だったようです。 正式に結婚しなかったのは、どう言う事情なのかはわかりません。法律上はどうあれ、 20年以上連れ添った、深い絆で結ばれた夫婦であったことに、変わりはないようです。

長女  Selena Taylor
 1978年4月22日生まれ(Ghost Riderより)
 1997年8月10日、自動車事故で亡くなりました。享年19歳。
 Selenaさんは、一人っ子だったようです。そして、籍は入っていないため、母方の姓だった ようです。
 9月からの大学生活を目前に控えていたそうです。

 JacklineさんとSelenaさんについては、「Ghost Rider」の中で、Neilが二人の思い出を つづっていますので、ここでは繰り返しません。


 Neilは、以前はQuebecにあるセカンドハウス(Ghost Riderに出てくるところの「House By The Lake」(湖畔の家、と訳しました)です。湖もNeilの個人所有らしい) で、冬と夏の休暇シーズンを過ごし、それ以外はSelenaさんの学校のため、Torontoの本宅で暮らしていたそうです。
 二人の死後、Torontoの本宅は売却し、ツーリング以外はQuebecにいたそうですが、Carrieさんと結婚後はLAに移住したそうです。 Quebecの家は、まだ所有しているそうですが、以前ほどには使われなくなったとか。

 Neilの父方の祖父は、まだ健在らしいです。Neilのお祖父さん、というと、もう100歳近いの では…?

   Neilはヘヴィ・スモーカーでしたが、Carrieさんと恋に落ちてからは、やめた、と 「Ghost Rider」にありました。

 Neilはスコッチ党。愛用のスコッチは、「Macallan」。「Ghost Rider」にも、Macallanを 飲んでいるシーンがたくさん出てきます。

 Neilは以外と、スポーツが得意ではないらしい。バイクの免許も、何度か落ちたそうです。 (Ghost Rider参照)

 でも幼少の頃から、オンタリオ湖で泳いでいたので、水泳は得意らしいです。 House By The Lakeの湖でも、よく泳いでいたようです。

 10歳の頃、オンタリオ湖で溺れかけた過去あり。湖上のいかだまで泳いで行ったところ、いかだにいた年長の子供たちに上陸を拒否され、 仕方なく泳いで戻ったのだけれど、その頃はまだ泳ぎがあまり得意でなく、途中で力尽きて沈んだ、と。湖畔で見ていた二人のクラスメートに救助され、 間一髪、命拾いしたそうです。(Port Boy Storyより)

 2歳の頃、三輪車でまっさかさまに転落したり、7、8歳の頃、遊んでいて木の枝に引っ掛け、 骨が見えるほど腕を切ったこともあるとか。

 ハイスクール時代、Lakeside Parkでバイトをし、すぐにクビになった過去があるらしいです。

 18歳でLondonに渡って、プロのドラマーを目指し、いくつかセッションをしたそうですが、夢破れ、最後はカーナビー・ストリートの土産物屋で 売り子をしていた、というのは、結構有名な話です。

 Neilはファンとのコンタクトを嫌う、という話ですが、基本的にシャイな性格であることと、その上今は事情が事情なので、ファンと話してそのことを突っ込まれたくない と言う心情もあるようです。(とはいえ、わざわざそんなことを聞く無神経なファンが、そう いるだろうか、とは思いますが)

 以前ツアー中に、バーでNeilを見かけたあるファンが、「ファンなので、お近づきのしるしに一杯奢りたい」と、高級スコッチをバーテンダー経由で届けた所、 「ファンとは言え、見ず知らずの人に奢っていただく理由はない」と、返された、とのことでした。ファンは傷ついたそうですが、断る理由もわかる気がします。

 Neilはわりと人見知りする性格のようですが、「Ghost Rider」を読む限り、旅先で知り合った人とも普通に話しているようですし、(2、3の例外は除く) 一度心を許すと、徹底的に相手を信頼する人でもあるようです。いわば、とても誠実で純朴な 人、という感じがします。

 Neilはハイスクール中退。知性は学歴ではないんですね。暇さえあれば本を読む、大変な 読書家でもあるそうです。

 お気に入りは、意外やティーンエイジ・ポップバンドだとか。
(Gaiaの影響か。もしかして、Timberlakeもお気に入りだったのでは?)




 こうしてみると、インタビューの絶対数こそ、ことに最近では少ないNeilですが、「Port Boy Story」や、「Ghost Rider」などで、かなり自分のことを語っているので、 親族関係とか、私生活については、ある意味GeddyやAlex以上に詳しくわかってしまっているかも、と思えます。 「Ghost Rider」はあの悲劇がなかったら出ることはなかった本ですので、 それがなかったら、やはり「謎に包まれた人」だったのかもしれませんが。
 Geddyはインタビューの絶対数が多いのと、ネット上のQ&Aに答えていたこと、目撃情報も 群を抜いて多いこともあって、わりと情報収集はできた方です。ちょっと難航したのが、Alex。ちょこちょことカミングアウトはするのですが、多くは語らない。なので、詳しいことはわからない、というのが多かったです。

 Neilの今の奥さんとか、Alexの下の息子さん、Geddyの兄弟さんや甥ごさんのように、業界人 ならば、ある程度の情報公開はいいかも、とは思いますが、 やはり平穏に暮らしている家族はそっとしておきたい、というのが彼らの心情でしょうし、理解できます。語る以上には知るべきではないと思いますし、 語られた断片から想像して見るのもまた一興ですが、想像はあくまで想像なので、その辺を忘れないようにしなければ、と思います。特に 私など、すぐ想像に走るので、自戒したいと思います。(汗)

 本当はどう言う人なのか、というのは、たぶん家族やメンバー同士なら、良く知っていると思いますが、ファンは与えられた情報の断片から想像するイメージでしか 捕らえようがないのが、現実でしょうね。できればイメージと本物が、あまりかけ離れていないことを願いつつ…

 あっ、ところで、結局「好きな花」「好きな色」「好みの異性」「初恋はいつ?」「貴方の夢は?」「好きな言葉」などなどのミーハー系質問に対する答えは、結局拾えませんでした。 まあ、質問する側もこういうこと、聞かないんでしょうね。笑) 真ん中の二つはともかく(いりません)、あとは聞いてみたい気もしますが。
(好きな色に関しては、Neilは赤(これはたぶん確実)、Geddyは黒(たぶん。確信なし)、Alexは青か黒では(もっと自信なし)、という気がしますが)






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