R30 Anniversary Tour


注意! ネタバレ!! 
「ツアー内容は観にいくまで知りたくない!」という方は、
このページはお読みにならないでください。思いっきりネタバレしております!!

2004年6月22日更新



 2004年5月26日、Nashvilleより、30周年記念ツアーがスタートしました。
 前年(2003年)、様々なメディアで、「2004年は”Working Year”にする。新アルバムのレコーディングにするか、それとも来年はちょうどデビュー30年に当たるから、ちょっとした記念ツアーをしてもいいかな、とも思っているので、そっちのほうになるのかは、まだ決めていないけれど」と言うメンバーのコメントがあり、その後、12月のRockline(アメリカのラジオ番組。GeddyとAlexが生放送で出演した)にて、「来年はツアーに決めた」と発表されました。
 そして2004年正月、衝撃の「Alex逮捕事件」。30周年ツアーが実行されるかどうか、その時には誰しも危ぶんだと思いますが、なんとか無事にスタートすることが出来ました。 Alexの件は、まだ決着はついていないのですが、本人が「Classic Rock」誌2004年5月号のインタビューに答えて、「自分の法的問題で、ツアーが妨げられることは、ありえない」と言っています。弁護士さんとも相談の上でしょうし、事務所側も確信を得て、ツアーに踏み切ったのでしょうから、このままラストまで突っ走って欲しいですね。

「30周年ツアーは、北米30から35公演、ヨーロッパは10回くらい」と、Rocklineで言っていましたが、実際ふたを開けてみれば、北米41回、イギリス6、ヨーロッパ本土9、あわせて15回、と予定よりちょっと多めの公演数です。
ツアー日程はこちら(手抜きですみません〜)
写真も、出来れば乗せたかったですが、無断転載になるため、見送りました。いつものことながら、殺風景で、すみません。m(__)m

現在確認の取れているところでは、NashivilleからIndianapolis までの6公演、セットリストはすべて同じだそうです。VT Tourでは日替わり演奏曲があったので、今回もそうかな、と思っていただけに、ちょっと意外な感じでした。以前のツアーでも、途中からセットリストが変わっていたりしたので、たぶん今回も変えてくる可能性はありますが、VT Tourのように「A、B交互に演奏」と言うパターンは、今回はないのかもしれませんね。

Setlistは、以下のとおりです。

First Set

Introduction

Overture 2004 
1 Finding My Way 〜
2 Anthem 〜
3 Bastille Day〜
4 A Passage To Bangkok 〜
5 Cygnus X-1〜
6 Hemispheres - Prelude

7 - The Spirit of Radio
8 - Force Ten
9 - Animate
10 - Subdivisions
11 - Earthshine
12 - Red Barchetta
13 - Roll The Bones
14 - Bravado
15 - YYZ
16 - The Trees
18 - One Little Victory

Intermission

Second Set

19 Tom Sawyer
20 Dreamline
21 Secret Touch
22 Between The Wheels
23 Mystic Rhythms
24 Red Sector A
25 Drum Solo
26 Resist(Acoustic)
27 Heart Full Of Soul(Acoustic)
28 2112(Overture,Temples,Grand Finale)
29 - La Villa Strangiato
30 - ByTor & the Snow Dog
31 - Xanadu
32 - Working Man


Encore

33 Summertime Blues
34 Crossroads
35 Limelight


コンサートの模様は、実際に観にいった人たちが北米掲示板(Counterparts、Rushtour.com、Trinetなど)にかなり詳しく投稿してくれていますので、それを元に、そして私自身は行かれませんが(涙)、幸運にも初日の音源を入手でき、実際の音だけは聴けましたので、それも参照しつつ、順を追ってレビューしていこうと思います。
ただし、最初にもう一度断っておきますが、私は実際には見ていません。見てきた方々の報告を現地の掲示板で読み、初日のライヴ音源を聞いただけですので、その点は、ご了承ください。




Introductionは、新しいビデオが用意されているそうです。Hello、Hello、Hello〜と言うおなじみの「三バカ」へ、ただし、この部分だけで、その後Jerry Stillerさんと言う人(俳優?)が寸劇っぽくバンドを紹介、そしてオープニングメドレーへと、なだれ込みます。

First Set

Overture 2004
 オープニング・メドレーはOverture2004と名づけられた、ファーストからHemishperesまでの初期6枚を、それぞれ一曲ずつ、時系列にそって、各曲30秒から1分くらいを、インストのみで演奏したものです。見た人の話では、その間、バックには70年代のメンバーの演奏シーンが流れているとか。

 メドレーに関しては、最初に話を聞いた時、「歌わないのかな」と、ちょっとがっかりしたのですが、考えてみたら、70年代のハイトーン全開曲を、しょっぱなで歌う、と言うのはきついだろうなぁ、と、思い直しました。それでなくとも、「ヴォーカルのウォーミングアップをやると、最後に疲れてくるから、リハーサルで歌う以外にはやらない」と、VT Tour後のインタビューでGeddyが言ってたので、ウォーミングアップしていない状態で、のっけからハイトーン全開で歌うのは、ちょっと無理があるのでしょうね。ヴォーカルが半端になる可能性があるくらいなら、いっそ切っちゃえ、と言う感じなのでしょうか。インストでいったのは、潔いと思います。
 カラオケとしても最適なので、観にいかれる方、声が出れば代わりに歌ってしまいましょう。

The Spirit Of Radio
で、このメドレーの後、「Spirit〜」へとなだれ込むのですね。ちょうど時系列的にも、HemishperesのあとPeWですし、あっている。ばっちり、と言う感じで、この辺の流れは、聞いていて、鳥肌もののスリリングさです。この曲はオープニング(今回は違うのですが、インストメドレーは序章、これが真のオープニング、と言う印象なので)でも、ラストに持ってきても、盛り上がる曲ですね。

Force Ten
 これは前回ツアーでは落ちたけれど、また復活。 VT TourではHYFの曲がなかったので、復活して面目躍如、と言う感じです。考えてみれば、この曲、VT以外では、ずっとやっている定番曲ですね。

Animate
 今回、CPからはこの曲だけです。この曲、個人的にはスタジオヴァージョンのほうが好きなんですが、ライヴ復活はやっぱりうれしい。音源を聴いたところ、「Polarize me〜」のリフレインが、一回目と二回目、それぞれ半分ずつに端折られているのですが、今回はそういうアレンジなのでしょうか。

Subdivisions
 "You may remember this one?”のMCで始まったこの曲。覚えてますとも、やっぱり好きだ〜! 会場も湧いていました。

Earthshine
 VTからは違う曲(「Vapor Trail」とか「Freeze」、「Nocturne」など)を実はちょっぴり期待したのですが、やっぱり前回と同じか…。でもいい曲だから、許す!

Red Berchetta
 T4E Tourからの復活。これも人気曲ですね。この疾走感、たまらん…

Roll The Bones
 またかよ! と言う声が、あちらの掲示板では続出しましたが、個人的にはなぜこの曲がそんなに嫌われているのか、よくわかりません。ラップのせい? 
 RTBって、なぜかコアなファンの間では評判悪いらしいですが、実は90年代、一番売れたRushのアルバムであり、一番メディアにも露出の多かった作品です。それゆえ、ライトなファン、特に90年代以降ファンになった若い世代には、よく知られている曲なので(特に最初の3曲)、彼らも同時期のほかのアルバムに比べて、取り上げる率が高いのかな、と思いました。実際、RioのDVDを見ていても、この曲の反応、高かったですし。

Bravado
 これもたぶん、上と同じ理由でしょうか。Geddyのfavoriteだということもあるのでしょうが、同じfavoriteの「The Pass」でなく、こっちが残ったと言うのは。エンディングのジャムがGood! VT Tourのバックに流れていた、不死鳥CGが個人的に好きなのですが、今回も使われているかどうかは、不明。

YYZ
 これは、定番ですね。これがなくちゃ!

The Trees
 これも定番化しつつありますね。初日には、最後に「Day Tripper」のリフをやっていました。

The Seeker
 「Feedback」からThe Whoのカヴァー曲です。でも、私は原曲を知りません。個人的にはこの曲、凄くハマりました。
 カヴァー曲をやることに関しては、いろいろ言われていますが、GeddyがMCで、「僕たちが若かった頃、好きだった曲なんだ。君たちも気に入ってくれたらいいな」みたいなことを言っていて(Summertime  Bluesの前にも、同じようなことを言っていた)、ちょっと来るものがありました。「Feedback」の曲たちは、彼らにとって、楽器を始めた頃、お気に入りで、必死でコピーしようとしていたものの集大成、彼らにとっての思い出、原点なんだ、と。30周年と言う記念のツアーで、彼らは自らの出発点を再確認したかったのかもしれない――そう考えると、カヴァーも許せるかな、と、個人的には思います。

One Little Victory
 VT Tourでおなじみ、あのドラゴンイントロから、始まります。
 う〜ん、良いんだけれど、やっぱりこの曲はオープニングに持ってきたほうが決まるかな、と言う印象は拭えないです。T4E Tourでの「2112」(フル)、VTの「Natural Science」の、壮大なエンディングのイメージが強すぎるのでしょうか。まあ、これも聴いているうちに馴染むかもしれませんが。



Intermission

 ここでは新しいアニメが流されているそうですが、複数の人のレポートによると、RushのBabblehead DollsがRioのドラゴン君(マーチャン売り場を燃やそうとしている)とバトルする映像が、とりわけ見ものらしいです。


Second Set

Tom Sawyer
 前回のオープニング曲ですが、今回はここに持ってきたのですね。うーん、でもこの位置、ちょっともったいない気がする。Rushの一番の代表曲、とも言えるものですから。Rush.comの「Second Set Openerを当てよう」コンテスト、答えがこれだと、結構当たった人も多かったのでは、と言う気がします。「Summertime Blues」あたりだったら、神だったのに。(でもそうすると、後で文句殺到ですね、きっと)

Dreamline
 これも定番になりつつありますね。SARS Stockでも、唯一ポストMPの曲として選ばれたくらいですから。個人的には、定番になっても、なんら不満はありません。好きな曲ですし。

Secret Touch
 感想は、「Earthshine」と同じです。このグルーヴ感は、ライヴ向きだと思います。

Between The Wheels
 うぉ、今回一番のサプライズ! GUP Tour以来の復活ですね。
 去年、Eu-Conのインタビューで、Geddyが、「Between The Wheels」を結構いい曲だな、と再認識した、というようなことを言ってましたが(t-n-m-sにログあり)、それで今回の復活になったのでしょう。
 そう言えば、CPの掲示板によると、VA Beachのショウで、Geddyがこの曲を「初めて演奏する」みたいな紹介をし、その後、「あー、でも、最近ちょっと物覚えが悪くなってきたようだから」と、続けたらしいです。まだボケるには早いですよ。(^^;)
 そしてこの曲、歌詞的に今の時代に、やけにタイムリーのような気もします。

Mystic Rhythms
 CP Tour以来の復活ですね。これも、マニアックな選曲といえるような。
 この二曲、ショウの中ではディープな雰囲気かもしれませんね。

Red Sector A
 またかよ! Part2!、という感じですね、現地の掲示板の反応は(^^;)。 考えてみたら、この曲はGUP Tour以来、一度も落ちたことがないわけで、RTB以上に、定番として定着しているような感じです。(訂正:実はPresto〜CP Tourまではセットリストに入っていなかったのですね。不勉強で、失礼しました。m(__)m)とはいえこの曲、GUPの中で特にヒットしたわけでも、知られている曲でもないし、内容も重たいのに、どうしてかな、単にレーザーやパイロが使いやすいからだろうか、と、以前から、個人的にも疑問には思っていました。
 意外な感じがしたのですが、VT Tour時、この曲を押したのはNeilらしいそうです。VT時のインタビューで、「それぞれメンバーが自分の好きな曲を一曲リストに入れることにして、Alexは「Natural Science」を、Geddyは「The Pass」と「Bravado」を(2曲になってるけど…)、そしてNeilは「Red Sector A」を選んだ、と言う記事を読んだ記憶があります。Vドラム、叩きたかったのでしょうか。

Drum Solo
 ま、これがなくては、Rushのコンサートとは言えません。(爆)
 パターン的にはVT Tourとちょっと変わっているみたいですが、全体的な構成とかはあまり変化していないような…ドラムには詳しくないので、よくわからないです。(汗) 最後はやっぱり、ビッグバンドでした。

Resist(Acoustic)
 前回は、初めてのアコースティックヴァージョンと言うことで、新鮮であった曲ですが、今回は「またかよ(Part3)」だったようで… 個人的には好きな曲だし、アコースティックバージョンも大好きなので、良いのですが、やはり大勢は違う曲を期待したようですね。

Heart Full Of Soul(Acoustic)
 アコースティック・コーナー、前回好評だったためか、延長されまして、2曲目。これも「Feedback」からのカヴァーですね。途中から(2番のあたりから)、Neilも参加しています。
 カヴァー曲に関しては、今回は特別、と言うことで、自分的にはOKです。それにこの曲も、良い曲だと思うし、良いパーフォーマンスだと思います。ただまあ、これ、歌詞的には普通のラヴソングなので、個人的にはチョイ違和感かな。(Resistの後だと、特に落差を感じる…) 同じラヴソング系なら、「Different Strings」とか、「Tears」、もしくはファンの要望の多かった「Entre Nou」あたりをやっていたら、泣いて喜ぶファン続出、流れ的にも、より良かったような気はします。(まあ、あくまで希望であって、これでも文句はないです)

2112
 これも、定番中の定番。「チャララララ〜、ヘイ!」は、必須ですね、もう。今回は「Overture」「Temple Of Syrinx」に加えて、「Grand Finale」も演奏。

  La Villa Strangiato
 基本的には、VT Tourと同じ感じです。Alexのラントも、ほぼ同じ位置で、しっかり健在。

By-Tor And  Snowdog
 これも、基本的にはVT Tourと同じ部分が演奏されているようです。あのアニメも流れているとか。

Xanadu
 おお、この流れは以前あったような…
 ただフル演奏ではなく、最初のふわふわしたギターのイントロはカット。「チャラララチャラララ〜」(こうやって書くと、果てしなく間抜けっぽい(^^;))のギターリフから始まって、一番はフル演奏、そしてアウトロへ、という短縮ヴァージョンです。
最後の「ジャンジャン!」と繰り返されるリフが、個人的にはちょっとうるさい。(すみません…)

Working Man
 VT Tour セットのラストもこの曲だったし、締めとしてはいいかも知れないですね。
 最後、レゲエっぽくアレンジされてまして、少しおちゃらけて聞えるんで、重々しい、もしくはTSORのような盛り上がった締めを期待されていると、肩透かしものではありますが。


Encore
 ここで恒例の、Tシャツ投げをします。今回、Geddyの後ろに置かれているのは、2台の乾燥機と、1台の自動販売機。自動販売機と言っても、ジュースとかのではなく、円筒型をしていて、中身が見えるようになっていて、中にいろいろな食べ物が入っており、買う人はコインを入れて中の台を回し、自分の欲しいものが来たら、ドアを開けて中身を取り出す方式のものだそうです。(余談ですが、うちの近所に手作りお菓子を売っている家があって、そこの庭にそういう自販機がおいてあります) Nashvilleでは、ローディが乾燥機にコインを入れに来たついでに、その自販機にもコインを入れ、バナナを取り出して食べながら退場したそうです。
 乾燥機、VTの時には3台だったけれど、今回は一台減ったのですね。まあ、実際に投げるのは二人なので、二台のほうが、わかりやすいのかもしれません。

Summertime Blues
Crossroads

 アンコールは、「Feedback」から2曲続けての演奏です。「これでは、30周年ツアーじゃなくて、Feedbackツアーだ」「それでなくとも、聞きたいオリジナル曲がたくさんあるんだから、カヴァーなんていらない」と言う声を多々聞きます。私も最初にセットリストを見た時には、「えっ、多いよ、いくらなんでも!」と思ったものでした。 
「Feedback」は3週間で完成したらしいですが、EPとはいえ、一応新作扱いなのでしょうね。30周年ツアーと銘打っているとはいえ、そこで新しいアルバムのプロモーションをするのは、至極当然かもしれない。ある意味今回のツアーは、「Rio」と「Feedback」、2作品のプロモートを兼ねているわけで、それゆえVT Tourから、さほどかけ離れず、かつカヴァー曲もいくつか入れて、と言う感じで、今回のセットリストが出来上がったのかもしれません。そしてカヴァー曲群は、「The Seeker」のところで書いたように、「自らの長い音楽キャリアの、その出発点をもう一度見つめたい」という思いも反映されたものだから、だからこそ30周年ツアーに持ってきたのだ、という見方も出来ると思います。
 まあ、次回のツアー(あると信じて)に持ち越される可能性は、ごく薄いと思いますが。

Limelight
 これも人気の定番曲ではありますが、エンディングにはちょっと弱いかな、と、最初は思いました。
 でも30周年ツアーというこの舞台で、最後にこの曲、というのはある意味、興味深いものがあります。彼らの生きている世界の象徴、のような感じがするんですよね、この曲。30年間、ライムライトの下で生きてきた彼らをも象徴するような。深読みかもしれませんけれど。

そして最後に、冒頭に出てきたJerry Stillerさんがスクリーンに再び登場し、締めの寸劇を演じてコンサートは終わるそうです。




今後は、何かセットに変化が出た時などに、適宜ここを更新していく予定です。


THE COLUMBUS DISPATCH 誌に6月2日付で、Geddyのインタビューが載りました。Nashville公演の後にとられたものだそうですが、その中で、全世界の「The Camera Eye」ライヴ希望者方に対し、衝撃の宣告が。

Q: What songs has Rush retired?
(Rushとしては、もう引退扱いになった曲って、ありますか?)

A: There are a few. The Camera Eye, from our Moving Pictures album, is almost always at the top of the request list. We’ve given it a shot, but we always go, ‘Well, I just don’t want to play that song. I’m not thrilled about it.’ . . . You don’t want to disappoint, but you have to be honest.
(いくつかね。Moving Picturesに入っている、The Camara Eyeは、いつもリクエストが一番多い曲なんだ。それで、試しにやってみるんだけれど、いつも「そうだな…この曲はやりたくないな。あまり感じるものがない」って、なってしまうんだ。(ファンを)がっかりさせたくはないけれど、でも(自分に)正直でありたいと思うよ)

VT Tourのインタビューでも、Alexが似たようなことを言っていましたっけ。「The Camera Eyeねえ。10分越えちゃうし、同じ10分なら、僕はNatural Scienceのほうが好きだな。TCEは、どうも、あまりピンとこないんだ」というようなことを、CPのインタビューで言っていたそうです。

こうしてみると、まあ、よほど派手に気が変わって、メンバーたちがこの曲を見直してくれない限り、「The Camera Eye」は、演奏されることなく、終わるのでしょうね。

しかし、以前Neilが「Working Manはちょっと、やる気がおきない」と言っていたけれど、気が変わって曲を見直し、VT Tourで復活した、という事例も過去にあることですから、The Camera Eyeが演奏される確率も、ゼロではないのかもしれませんね。Anything can happen…


☆ First Leg(2004/05/26〜06/13)総括。

   (From Counterparts、rushtour、tri-netのSpoiler Sectionより)

 ・18日12公演、セットリストに変更はありませんでした。

 ・演奏は四回目くらいから、非常に安定。ノーミスの公演も、2、3あり。(ということは、それ以外では、非常にタイトではあるけれど、誰かしらが、2、3のミスはやらかしているということです。彼らも人間ですので)

 ・AlexのLa Villaラントは、日によって、当たりはずれがあるとのこと。Chicagoの「The Day After Tomorrowはつまらーん!」や、場所不明ですが、最後の方の公演の「ミルクを飲め〜!」は、かなりウケたようですが(ちなみにこの時、”Drink milk, homoorganaized or not, or I will kill you"見たいな事を言ったらしく、それがメタル系サイトに、「RushのAlex Lifesonが"Kill the Homo"と言った、などと投稿されてしまったらしい。おいおい…) Indyや他一箇所(正確な場所、忘れてしまいました。すみません〜)では、最後まで「ラララララ〜」とか「Ho Hi Hum」など、適当に歌っていただけ、というところもあるようで。まあ、「ラントの内容は2秒前に考える」Alexですから、その時にはいいネタが浮かんでこなかったのかもしれませんね。
 Alexのラントは、NeilとGeddyにも、息抜き、兼、娯楽なようです。ステージでいつも真剣な顔でドラムを叩いているNeilの笑い顔は、ラントのもう一つの見ものでもありますね。

 ・VT Tourは一回も風邪ひかなかった、と言っていたGeddyですが、今回は序盤から風邪、正確にはStrep Thoat(連鎖球菌性咽頭炎)にかかってしまったようで、6月5日Chicago、7日Milwaukeeあたりが、最もひどい時期だったらしいです。5日のMeet&Greetでは、「ごめん、気分が優れないから(あまり話せない)」と、出席者に言ったという話もあり、7日のMeet&Greetは欠席したとの報告もありました。最初の数日を除いて、インタビューも受けていないようです。しかし、ひどくのどが痛くなるというこの病気、ヴォーカリストには最悪という気がしますが、パフォーマンスには、あまり響いていないようです。根性ですね…
 1st Leg終盤には、かなり治ってきてはいたようです。

 ・Alexは、ファーストセットではあまり動かない、全公演ではないですが、半数くらいの公演で、「あまり観客とアイコンタクトをしない。自分の持ち場を離れない」という声が聞かれました。セカンドセットでは、かなりのってきて、いつもの「Alexらしさ」が出てくるようですが。まあ、RIRでもあまり動いていなかったし、最近のAlexはあまり動かないのか、それともちょっとエンジンの掛かりが遅いのか、何か気がかりがあるのか、それとも体調不良なのか(AlexやNeilの体調不良って、表に出づらいから、わかりにくいし)わからないですが。Alex! あなたには笑顔が似合う!! 体が重くても、動くのだ〜(自爆
  (・・でも最近のAlex、少しスリムになってきたような気がするのは、私だけでしょうか…)

 ・Neil――NeilはNeilでした。という報告が、とても多いです。(笑  真剣な表情でドラムに没頭、衰えを知らぬ凄いドラミングを聞かせてくれる。けれども、たま〜に間違えて、ちょっと照れたような笑みを見せたり、他の二人とたまにコンタクトして、ちょっと笑ってみたり、おどけた表情を作ってみたり、というのが、とても良い!ということでした。まあね、それがNeilなのですし。


rushtour.comから、ちょっと拝借してきました。Geddyの後ろの今回のセットアップです。



略語がわからないです、という方、すみません、こちらへ。


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