Planet Prismの使い方
Planet Prismは大気によるプリズム効果で発生する色分散を計算し、その色分散を
ウェッジプリズムで補正する際、プリズムの最適な位置を計算支援してくれる
ソフトウェアです。
PlanetPrismの画面
パラメータの意味
画面左の大気系の枠に入ったパラメータは、観測時の状況を入力します。 大気差に
よって観測される天体の高度は実際よりも浮き上がって見えますので、実際の高度は
Altitudeに表示されます。 また色ずれをG-RとB-Gの値で表示され、それぞれの波長を
任意に設定することができます。
光学系では観測機器の仕様を入力し、ウェッジプリズムの角度、材質、CCDまでの距離を
入力します。 ここでは直焦点を想定した場合のシミュレータになりますので、コリメート撮影
や引き伸ばし法の場合は、望遠鏡の最初の結像位置をCCDと仮定してください。 バローレンズ
を使用する場合は、バローレンズより後ろ側にプリズムを配置したとお考えください。
プリズム位置を変更すると色分散量が変化しますので、補正後のdGRまたはdGBが最小になるよう
プリズム位置を動かしてください。
光学系における補正前、プリズム効果、補正後の数値は像面上における色ズレを表しており、
移動量はプリズムによって光軸の移動した量を表します。
April 21th, 2005