天体観測2 太陽の自転を見よう


【観測内容】
  太陽の自転を観測するには黒点が移動する様子を継続的に観測すればわかるが、 分光器を使えば太陽の自転によるドップラーシフトで回転していることがすぐにわかる。 太陽が いくら大きいからといっても自転速度はさほど速くないので高分解能の分光器を用意し、 望遠鏡で一旦太陽像を作ってから東西の縁にスリットを持ってきて分光撮影する。  直接ドップラーシフトを測定するのは難しいので、東西のスペクトルグラフを重ねて グラフの位置に差がでることを確認すると、太陽の吸収線の位置には差があるのに対し、地球 大気の吸収線は同じ位置に観測される。 音のドップラーシフトは身近に聞くことができるが、 光のドップラーシフトはなかなか見えずらい。 それだけ光の速度が速いということでもある。  

【観測機器】
リトロー型分光器
回折格子:反射型 1200本/mm
焦点距離:500mm
分解能:R=60000
スリット幅:10ミクロン
カメラ:ビットラン BJ-40L


【観測結果】
太陽の東西の縁の分光特性
↑が太陽の吸収線によるドップラーシフト


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