冷却カメラ・レンズのための露点


結露する温度つまり露点は、温度と湿度がわかれば求まります。  1気圧の空気中に含まれれる最大の水蒸気量、飽和水蒸気量は -5〜30℃までの間で指数関数近似すると次の式になります。

W(T) = 5.02 exp ( 0.061 T )
W:飽和水蒸気量
T:温度 [℃]

相対湿度とは

(空気中に含まれる水蒸気量)÷(飽和水蒸気量)×100 %

であらわされるので、湿度50%のときの露点 T' は

0.5 W ( T ) = W ( T’)
0.5 = exp ( 0.061( T' - T ) )

T' = T - 11

となり、温度にほぼ無関係に外気温より約11℃下げると結露する計算になります。

ちなみに湿度60%のときの露点は外気温より約9℃、70%のときは約6℃低くした温度が露点となります。

したがって、結露しやすい冷却カメラへの冷却水温度はこれを目安に温度管理すると良いでしょう。  また、望遠鏡のレンズ面に夜露をつけないようにするには、ヒータ温度を露点以上に する必要があります。


2003, June 14th

Astronomy
TOP
mail