アプラナートシュミットカセグレンASC-11とはセレストロン製シュミットカセグレインC11の補正板を前方配置し、 コマをなくすアプラナート改造した望遠鏡です。 この改造により色収差を除いてほぼリッチークレチアン望遠鏡と 同じ性能を有することになります。 また温度変化によるピント位置の移動を大幅に軽減するために主鏡・副鏡の間隔をインバーロッドで 固定する仕様もございます。 ASC-11はコマがなくなったことで微光星が眼視でもはっきり見えるようになり、星数も一気に増えすっきりとした映像を見ることが できます。 また星野だけでなく月面観察にも適しており、低倍率で月面中心から周辺までカチッとした像を堪能できます。 観望用であれば普通仕様、撮影用であればインバー仕様をお勧めします。 ■概観 * 2006年2月よりステンレス仕様になりました。 写真は旧型。 型式名 ASC-11 口径 280mm 焦点距離 2800mm 鏡筒径 オリジナルと同じ 全長 約900mm(接眼部の突起は除く) 重量 約14.5kg(ノーマル仕様)、約15.0kg(温度補償仕様) ■光学性能 光路図 スポットダイアグラム(中心の正方形は10ミクロン四方)c,d,f,g波長 ■温度変化によるピント位置の移動 オリジナルC11ではアルミチューブを採用しているため温度1℃変化するだけでピント位置が 200ミクロン移動し、焦点深度を外れてしまいます。 普通仕様ではアルミより温度膨張の低い ステンレス製を用いるため温度変化2〜3℃まで焦点深度を外れることがありません。 温度補償仕様では 副鏡ホルダに特殊な樹脂を使って10〜20℃の温度変化があってもミラー間の距離が一定になるよう 最適化され、ミラーやセルの膨張率を考慮しても温度変化10℃程度までなら焦点位置の移動は ほとんどないよう設計されています。 ただし望遠鏡全体の温度が同一に変化した場合に限ります。 ■レデューサ ASC-11ではレデューサに焦点距離500mm前後のアクロマートメニスカス正レンズのご使用を お勧めしております。 ASC-11はコマがないためシュミカセ純正のレデューサを使うと返って 逆のコマが発生しますのでコマの発生しないメニスカス凸レンズを使います。 具体的には ケンコーやキヤノンから発売されている焦点距離500mmのクローズアップレンズを使うと 良いでしょう。 これによりF値は10から約8へ短縮されます。 これ以上の短縮は収差が 大きくなるのでお勧めいたしません。 ■フォーカサー ASC-11ではシビアなピント調整ができるよう専用のフォーカサーを別売りでご用意しております。 ミラーシフトのノブだけではピント調整を行うのが難しいですが、専用フォーカサーを使うことにより 確実にピントを追い求めることができます。 C11のセルの接眼部にある3.25"スレッドに取り付けますので しっかりしと固定することができ、射出側は2"スレッドになりますので従来のパーツがそのまま 使えます。 1回転で0.75mm移動するのでF10直焦点で9ミクロン画素を使った場合1/4回転が 焦点深度に相当します。 フォーカサー内部には52mmと48mmのネジが切ってありますので、フィルタや クローズアップレンズを取り付けることができます。 3.25"スレッドの付いているシュミカセであれば どの望遠鏡にも取り付け可能です。 価格 40,950円(税込み) ■作例 ■改造費用 普通仕様 アプラナート改造147,000円(税込み) 温度補償仕様 アプラナート改造199,500円(税込み) 鏡筒バンド 40,000円(税込み) その他のシュミカセ(口径30cm以下)の改造はメールにてご相談ください。 また、新品アプラナートシュミカセ も取り扱いできます。 ■予約 お名前、ご住所、お電話番号、仕様(普通かインバーか) を明記の上、下記の予約をクリックしてください。 ■販売・製作 田中光化学工業株式会社 東京都調布市深大寺元町2-3-3 電話 0424-83-0201 担当:田中一幸 TOP |