情報コラム 2010年3月27日 迷光対策


  冷却CCDカメラになってからフラット処理というものが出来るようになったおかげで 映像表現の自由度が高まりより綺麗な写真を撮ることが出来るようになったが、その一方 今まで見えなかったものが見えてきた。

  その中で厄介なのが迷光で、話題に上がる割りにはその改善策が今ひとつ判らないことが 多い。 その理由は、どこから光がやってきてどこへ行ってるのかが判らないからである。 特に ニュートン式望遠鏡では配置が非対称であるために迷光状態がわかりづらい。

  そこで反射式望遠鏡の迷光がわかるソフトウェアを作ってみた。 下記からダウンロードできるので ぜひお試しあれ。 マウスクリックで任意の位置・方向から光線を飛ばし光線が拡散していく様子をシミュレートでき理解が深まる。  注目すべき箇所は接眼部と反対側の筒内面での拡散と、開口から接眼部へ直接入射する光が主な迷光源と なっている。

  余談だが、パソコンのおかげで簡単に画像を拡大でき星像を事細かに見るようにでき必要以上に 星の形状に拘るユーザが増えてきている。 同じ1ピクセルでも実際には小さいものは3ミクロン大きいものだと 20ミクロン以上になり評価する精度がまったく異なってくる。 映像を見てピクセル単位ではなく 実スケールが感じ取れるようになるとかなりの達人であろう。

迷光シミュレーションStrayTrace ダウンロード(ZIP形式)
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