情報コラム 2010年3月6日 インターネット情報の信憑性


  文明が進化し続ける以上情報量は増えていく。 そのためいつの時代も情報の氾濫という言葉が 使われるのだが、特に最近はそれを感じるのがブログである。 ここ数年で急激にブログの数が増え まさに情報が氾濫している状況である。 天文に関しても10ブログを読んで納得できるものは2,3 しかない。

  納得できない理由はその内容の信憑性である。 個人の感じた印象を記述したものはなるほど そういう意見があるんだと読んでいくことが出来るが、思い込みで何かを比較しているものが少なくない。  しかも比較に必要な条件と根拠が明確でないし専門知識も乏しい。 自分の感じたことを強調して表現したいことの 結果なのかもしれないが、どうやらそれがうまく伝わっていないようだ。

  数年前初めて会う人たちに共通して言われたのが「田中さんのコラムはいつも正しいことを書いてますよね」という 言葉である。 初対面の人から同じ言葉を聞くのはとても驚きである。 しかし不思議に感じていたこのことが今ようやくその意味がはっきりしてきた。  私としてはごく当たり前のことなのだが、実際のインターネットの世界ではそうではないらしい。 もっとも今回の コラム内容を書いた理由は、何人ものCCDユーザが情報の氾濫に困惑の様子を見せているからで、 そういう様子を見せてくれたのはわたしに警鐘を鳴らしてほしいと言っているに違いないと思ったからである。  ただそういう人たちがいるという事は、楽観的かもしれないが、多くの人が情報の信憑性を見抜く力をもってインターネット情報を聞き入れている のではないかとも思っている。

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