2009年クリスマス商戦に備えてKAF-8300を搭載した冷却CCDカメラが続々と出てきた。 このCCDセンサを 搭載した最初の冷却カメラはF社のものである。 メーカーがラインナップしてしばらくは一台も売れなかったが、 オーストラリアへ一緒にいった仲間の一人にBJ-40の次機種を探しているということでKAF-8300モノクロ搭載カメラを 紹介したところ、性能・画素数・フォーマットサイズがご要望にぴったりということでご注文を頂いた。 恐らくこのカメラが世界で最初のKAF-8300搭載カメラだったと思われる。 その頃はまだカメラ単価が高かったが、価格以上の性能を映し出してくれた。 微細ピクセルであるから 解像度が上がるのは言うまでもなく、それ以上に驚いたのが低ノイズだったことである。 従来のKAFシリーズは KAIシリーズに比べフォトダイオード部分が厚いため感度が高いもののダークノイズが大きかった。 しかし 8300はどうもこのフォトダイオード部分を薄くしたようで感度特性はKAIに近くなり、またそのおかげで ダークノイズが小さくなっている。 F社のKAF-8300搭載は大成功ではあるが、必ずしも他のカメラがこれを搭載したからといって同じ結果を もたらすわけではない。 非常に高度な電子設計と3段ペルチェがあって初めてあの高精細の映像を 映しだしている。 ピクセルが小さいということはそれだけ光が入射してこないわけだから、カメラのもつ ノイズがより目立ってくる。 またダウンロードが長いとその分露出が短くなったことに相当するため さらに光を集めにくくなる。 安いカメラを買うとどうしても「高価でもあのカメラにしておけば・・・」と いろいろ後悔することがあるが、このF社のカメラであればそのようなことは決してない。 次もこの シリーズで購入しようと意欲を駆り立てる最高の機種である。 TOP |