情報コラム 2009年10月13日 今年のノーベル物理学賞はCCD


  今年のノーベル物理学賞にCCDの開発者に授与された。 物理学賞というとどちらかといえば基礎的 物理現象を証明または解明した場合に捧げられることが多いが、今回はCCDセンサという技術成果が対象となった。  銀塩フィルムに取って代わったイメージセンサで世界でもっとも多くの人に使われている半導体技術であることは 間違いないだろう。

  CCDは内部で光電効果という現象を利用して光を電気信号に変えるデバイスである。 そしてその光電効果は かの有名なアインシュタインがノーベル賞を受賞したときの理論でもある。 まったく無縁でないCCDセンサと アインシュタインの関係には、天体写真を愛する天文家またはCCDユーザにとってはちょっと嬉しい話のような 気がする。 アマチュアでも冷却CCDカメラを使えばアインシュタインリングや相対理性論が観測できる のだからこの時代に生まれたのは凡人のわれわれには幸せなことかもしれない。

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