赤や青の色が映えるということはどういうことだろうか? RGBの信号強度がすべて揃うと 色がなくなり、どれか1つの信号が大きく異なると色が出てくる。 色彩強調ではRGBの信号に 差をつける処理で内部では減算が行われている。 このため色彩強調を行うとカラー画像としての S/Nが下がってくる。 たとえば赤い星雲を画像処理で強調しようとすると赤の画像から共通した緑の画像の成分を 引き算すると赤い部分が浮き上がってくる。 赤い星雲を強調する方法はハードウェア側で行うこともできる。 Hαフィルタを使うことである。 たとえば半値幅20nmのHαバンドパスフィルタと、R64画像からR62画像を引き算したのを比べると 明らかにHαフィルタで撮影したほうが滑らかな画像になる。 HII領域を強調したいのであれば 画像処理ではなく光学的アプローチするのが正解である。 TOP |