情報コラム 2009年6月29日 暗黒体と反射星雲


  暗黒体というとその言葉から黒い煤のような物質が漂っているのを連想する。 しかし暗黒体を 撮影していると、中には明るい恒星にまたがっているようなものもあり、こうなると この暗黒体はその星の色に染まった反射星雲となる。 わかりやすいのがアンタレス付近であろう。 あのあたりには暗黒体と色とりどりの星雲が複雑に入れ乱れており、アンタレス周辺の星雲は黄色く 反射している。 天の川付近にはこのようなケースがほかにもあり、青く染まったりするものもあって とても美しい。 主役になるか黒子になるかは光り次第なのだろう。

TOP
mail