CCDセンサ(最近はチップでなく、センサと呼ぶことが多い)画素の微細化は システム全体の小型化からくる要求である。 たとえば携帯電話やコンパクトデジカメは その小型化が非常に重要視されており、光学系とCCDセンサが従来にないほど 小型化が進んでいる。 この波はコンシューマー製品に限らず、観測機材である冷却CCDカメラにも 及んでおり、その代表がKODAKのKAF-8300であろう。 それまでは9ミクロン画素が 主流で、9ミクロンであれば十分と思われていた解像度も5.4ミクロンのKAF-8300が 登場してからは認識が変わってきた。 収差を無視して考えれば望遠鏡の空間分解能は口径で決まる。 これにイメージャーの ボケが加わって最終的な解像度が決定されるのだが、望遠鏡の分解能が口径で決まるといっても 像面上の分解能(解像度)はF値で決まる。 F値が小さいほど小さな点像を結ぶのである。 したがって小さいピクセルをもつカメラで撮影すれば、F値が小さくても像面上の細かい 映像をつぶさに記録できるため高い解像度を得ることができる。 もちろん電子が飽和しやすい などのデメリットはあるものの、システム全体をコンパクトにできるメリットはとても 大きいだろう。 TOP |