近年天体写真は急激にハイテク化してきており、CCDカメラやパソコンなくして 天体写真はありえない状態になっている。 デジタル化と呼ぶことが多いが 半導体化またはシリコン化といってもいいかもしれない。 これに加え、撮影が 順調に進んでいるかをチェックするために、モニタに付きっ切りというのも現状で とても星を観ているとは言えない。 遠隔操作はその典型だろう。 実際の星を見ずに写真を作り上げてるせいか、どうもカラー画像は彩度が 高すぎてやや抵抗感を否めない部分がある。 星の色はとても滑らかで 柔らかい色であるが、これをうまく表現した写真は未だかつて見たことがない。 表現するのが 不可能なのかと疑問を持つが、それを目指す人もない。 星雲の色を見るのは確かに難しいが、せめて恒星の色が忠実に 再現できるようなカラー写真を撮ることを目指すのが理想であると思う。 シリコン化の 流れは止められないが、注意すれば流れから外れることができる。 自分の 眼で見て撮影するという「炭素化の流れ」が来ると良いのだが。 TOP |