望遠鏡の接眼部の話でよく耳にするのが「ヘリコイド」という言葉である。 ネジであっても 径が大きいとこれをヘリコイドと間違って使う人も多い。 ヘリコイドとは螺旋の溝が彫ってある 筒のことで、1回転の移動量が大きい。 これに対しスレッドはネジのことで、1回転でも1mm以下の 小さなピッチでネジ溝が彫ってある。 どちらもそのまま使えば相手側の筒が回転する。 写真用ではこれが不便なことがあって 相手側の筒が回転しないように棒を1-2本用意してそこをスライドさせながら回転させる機構を 取ることがある。 スライドしながらの回転であるから遊びが大きいのが欠点である。 もちろん 高精度に工夫をすればガタを最小にすることもできる。 シンプルイズベストがここにも当てはまると思うが、回転してでもシンプルな構造のほうが 強度も精度も高いことは間違いない。 TOP |