情報コラム 2008年1月22日 人間工学を意識したドーム設計


  プロからアマチュアまで数多く天体観測所を見てきたが、アマチュアの観測室は必ずと言っていいほど ドアの高さが低い。 通常ドームの底面は望遠鏡の不動点の高さと同じにするのが一般で、アマチュアが 使う望遠鏡や赤道儀はさほど高くないためどうしてもドームの底が低くなってドアも小さくなる。

  観測室への入り口の高さを通常の居住用のドアと同じ高さにすると観測活動がスムーズになる。 天体観測と いうとじっと座って望遠鏡を覗いたり写真を撮ったりといったイメージがあるが、これは固定概念であって 実際には望遠鏡を動かしたりアイピースやカメラを取り付けたりでけっこうな運動になる。 観測室への 出入りも例外ではなく頻繁に出入りすることも多いので、これからドームを作る方はぜひこの点を 留意しながら観測室を設計すると今後の観測活動に大きく影響するだろう。

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