冷却CCDカメラユーザの夢のCCDセンサといったらKODAKのKAF-16803に違いない。 4096×4096ピクセル の1680万画素が36mm四方の面積にびっしりと広がっているのだ。 35mm判フルサイズの1.5倍の 面積は伊達ではない。 KAF-400の40万画素、KAF-1600の160万画素のモノクロを使ってきたユーザにとってその路線の 終着駅ともいえるKAF-16801E(末尾が1)というのがあった。 今でもある。 とてもアマチュアが手を出せるような 価格でもないしブルーミングが発生する欠点がある。 しかしここへきてKODAKはこのセンサにブルーミングゲートを設け、さらにマイクロレンズまで装備し ブルーミングが起きない高感度のセンサの開発に成功した。 何よりも嬉しいのが低コスト化であった。 それが 末尾3のKAF-16803で、解像度といい感度といい、おまけにブルーミングもしないのだからこれ以上の センサを望む者はいない。 モノクロセンサである以上カラー画像を作るにはフィルタが必要となる。 現在50mm角の干渉フィルタが 比較的市場に出回っているが、それ以上のサイズになるとほとんど特注になってしまうことからモノクロセンサ ではKAF-16803以上のものが使いづらくなる。 高解像度・高感度・ブルーミングなしと3拍子揃ったこのセンサは モノクロの天体用冷却CCDカメラにおいて王様的存在であろう。 TOP |