情報コラム 2007年9月13日 天体用RGBフィルタ


  天体写真を3色分解して撮影するときに使われるフィルタ特性は、 赤フィルタが600-700nm、緑フィルタが500-600nm、青フィルタが400-500nmの 範囲を透過するのが一般的である。 赤フィルタにHαフィルタを用いれば、 HII領域がコントラスト良く写り鑑賞写真としてかなり有効であることは 知られている。

  ナローバンドまたはセミナローバンドのHαフィルタを用いると、 600-650nmの領域が使われなくなるためもったいない。 そこでカラー画像で もっとも重要な緑フィルタの特性を500-650nmまで広げると、光量が 1.5倍になり露出時間を大幅に短縮できることは容易に予想できる。

  赤領域の一部を透過することからVisual+redということでVrと名付け たフィルタを作ってHαVrBで撮影してみると効率よく天体写真を撮影することが わかった。 カラーバランスと露出時間の観点からいくと恐らくこれが ベストのフィルタではないだろうか。

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