情報コラム 2007年7月3日 負の質量


  負の質量と聞くと何を想像するだろうか?  全ての物体は正の質量であるため ニュートンの法則に従ってひきつけ合い、ほとんどの物体は上から下へ落ちる。  では負の質量を持った物体があったらそれはきっと上昇するに違いない。  考えてみるとヘリウムガス風船がそれではないだろうか。 

  日常生活で空気の重さを感じることはまずない。 ということは我々からしてみれば 空気の質量はゼロみたいなものである。 しかし風船の中のヘリウムガスは空気より軽いの だから、空気をゼロとするならばそれより軽いヘリウムは負の質量とみなすことができる。

  このヘリウム風船は車内でも負の質量を感じさせる振る舞いをする。 デパートや おもちゃ屋さんでもらったヘリウムガス風船を車内に持ち込み、赤信号で止まってから 車を発進させるときに注目して欲しい。 車が発進すると人間は後ろへひき付けられるが、 風船は前へ飛び出すのである。 ぜひぜひ体験してもらいたい。

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