二酸化炭素の増大による地球温暖化は深刻な気象変動を与えると予測されているだけに 各方面で話題となっている。 その解決策の1つがバイオ燃料であり、これは大気の二酸化炭素を 吸収した燃料を使うので地球に優しいという考えである。 そんなことをするくらいなら、 植物をたくさん植えて大気の二酸化炭素を吸収させる努力を一層促進したほうが効率が 良いと思う。 しかしよくよく考えてみれば二酸化炭素の量が問題なのだろうか? もう少しメカニズムを 詳しく考えてみると、二酸化炭素やメタンといった分子は酸素・炭素・窒素といった原子が 手をつなぎあった構造をしており、この手が揺れるたびに赤外線を放出・吸収する。 赤外線を 吸収しやすい特徴を持っているために地球温暖化へつながるのである。 ということは、二酸化炭素やメタンの量を減らすのはもちろんであるが、何かしらの方法で 赤外線を宇宙へ放出できる手段さえあれば地球温暖化は防げる。 たとえば冬太平洋側でよく経験する 放射冷却は、大気中の水蒸気の量が少なくなるため効率よく赤外線を宇宙へ放出して気温が 急激に下がる。 つまり夜晴れるよう大気をコントロールする装置を開発できれば 温暖化防止につながるかもしれない。 毎晩晴れてくれれば天文屋も万々歳である。 ほかにも大気の層をうまく利用して反射防止コートのような 効果を持たせれば大気に温度が保温されることなく宇宙へ放出できるようにもなるかもしれない。 TOP |