情報コラム 2007年5月18日 色 その3


  高速道路で良く見かけるオレンジ色をした街灯はスペクトル的にも有名なナトリウムの 輝線で587nm付近に見える。 よく見ると実は2本隣り合って光っている。 太陽を分光すると 同じ位置に2本暗線として見えるので太陽にもナトリウムの大気があることがわかる。

  太陽のプロミネンスを分光するとHαが強く光っていると同時に、ナトリウムの暗線の隣に 金色に輝くラインが見える。 これがヘリウムである。 オレンジ色をしたナトリウムのすぐ 隣にあるのだから金色に見えるはずがないのだが、不思議なことに真っ赤なHαを見た後に スペクトルを移動していってヘリウムを見ると金色に見える。 逆に緑色から見ていくと 濃いオレンジに見えるのだから色に対する認識はけっこういい加減なものかも。   



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