情報コラム 2007年4月20日 過去を見るには


     様々な天体があるが感覚的に大別すると銀河や星雲などは無機質で、惑星や彗星などは 有機質に分けられる気がする。 中でも地球型惑星はもっとも有機的な存在で、地学を 勉強すると地球のことがわかるのはもちろんのこと、誰もが子供の頃好きだった恐竜などが出てきとても興味深い。

  天文学と地学は同じ天体を扱いながらも決定的な違いがある。 天文学は何億光年も離れた天体を 光や電波に頼って観測する推論の学問であるのに対し、地学は直接触ることのできる机上の空論ではない学問である。  とはいっても恐竜の色が何色だったとかどんな行動をしてたかなどは直接観察しないとわからないので このあたりは今のところ想像の世界である。

  では本当に恐竜の生の動きを観察することはできないだろうか? ジョディー・フォスター主演の 映画「コンタクト」では26光年離れた恒星ベガから52年前の映像が逆送信されてきたという 設定である。 地球上のTV局が発した電波を26年かかってベガ星人が受信し、さらに26年かかって地球へ 送り返すというストーリである。

  ということは、もし5000万光年離れたところに知的生命体がいて、超巨大な高性能望遠鏡で 地球を観測しその映像を地球に送信していれば地球上の1億年前の恐竜の映像を見ることができるわけである。  もの凄く可能性の低い話ではあるが、不可能な話ではない。 数千万光年離れた銀河はたくさんあるし、1つの銀河の 中には数千億の恒星があるのだから、技術的な問題はあるにしてももしかしたら?と思ってしまう。

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