情報コラム 2006年11月17日 プライムフォーカスが主流


     世界の最新天文台の望遠鏡を調べてみると主鏡の主焦点を使ったプライムフォーカス タイプの光学系が続々と登場しつつある。 たとえばスバル望遠鏡は口径8.2mの主鏡の F1.9という明るさを生かしたSuprimeCamがあり、アメリカ本土でも口径2-3mクラスの 望遠鏡に専用補正レンズを付けてプライムフォーカスにする例がいくつもある。

  明るく写野の広い望遠鏡といえば昔はシュミットカメラがその代名詞であったが、 シュミットカメラもプライムフォーカスである。 ただシュミットカメラの場合像面が 湾曲しているために、変形不可能なCCDカメラには不向きでどうしてもフラットナーなどの 補正レンズを必要とする。

  もちろんニュートン方式にして斜鏡を使ってフォーカス位置を筒の外に出しても いいのだが、F値が明るくなればなるほど斜鏡が遮蔽するサイズは大きくなる。  ニュートンタイプに比べ迷光が少なく光軸調整もやりやすいのである程度大きい 口径であればプライムフォーカスにするのが良いのだろう。

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