情報コラム 2006年9月5日 ミードのRCX光学系


  ミードの補正板付きRC光学系商品名RCXだが、以前からどんな光学系か 気になっていた。 コマがないのだから少なくとも2面の非球面を持っているはずで、 1つが補正板ならもう1つは主鏡か副鏡になる。 コンパクト設計のシュミカセと 同様の明るい主鏡をもちながらその主鏡を非球面にするには非常にコストがかかるため、 おそらく副鏡を非球面にしたと予想される。

  そこで実際に光学設計してみたところ、どうも副鏡を放物面に近い非球面にすると コマのないシュミカセができあがることがわかった。 補正板は従来工法のままで、副鏡は 放物面よりやや球面に近い非球面にするくらいならシュミカセ並みの低コストで コマのない望遠鏡ができあがるのは納得である。

TOP
mail