情報コラム 2006年3月6日 合成写真


  冷却CCDカメラが登場してから3色分解合成という手法は至極当然で、それに加え ダークノイズの除去やフラット処理などが加わりかなり加工された画像であることは 言うまでもない。 

  天体誌の応募写真であればその加工手順を明確に記入する用紙があり、見る側も 加工した画像であることになんら疑いがあるわけではないが、新聞や一般誌になると 話は別である。 

  通常新聞社に写真を応募しようとすると注意書きには加工や合成した 写真は禁止してあるのが通例で、モノクロ冷却CCDカメラで撮影したカラー写真は まさに合成写真であるから応募禁止なのではないだろうかと疑問が頭をよぎる。

  ところが実際には3色分解合成した写真でも応募可能で、きちんとした写真として 受理される。 その背景には天体写真が独特の世界でありながら画像処理に関して れっきとした処理過程が確立されているからであろう。 天体という未知な分野だけに 多めに見てもらえる部分も否めない気もするが。

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