情報コラム 2006年2月5日 HαとOIII


  白黒天体写真においてHαの存在は非常に大きく、これが無くては写真じゃないと言っても いい。 一方眼視派にとってはOIIIが写真におけるHα的存在で、望遠鏡を 覗いてみる散光星雲はほとんどがOIIIだけとなっている。

  カラー写真においてはどうだろか。 散光星雲や惑星状星雲ののスペクトルを撮ると もっとも強く光っているのがHαで次に強いのがOIIIであることが多い。 つまり極端な話、 カラー写真においてはHαとOIIIの2色さえ撮影できれば星雲の色は再現できるということになる。

  星雲の代表格ともいえるオリオン座のM42をHαとOIIIで撮影し、これをRGBの各 チャネルに入れて合成するとびっくりするほど今までの銀塩写真やRGB写真で撮影された 映像とそっくりになる。 先ほど「極端な話」と書いたが、量的にはHαとOIIIが90%以上 占めているので「当然の話」かもしれない。

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