情報コラム 2006年1月5日 2006年の天体イベント


  去年の年始はマックホルツ彗星が接近したため大忙しだったが、今年の正月は ゆっくりと何を撮影するか考えることができた。   目玉は2つあり、 1つは3月29日の皆既日食でもう1つは5月に接近するシュワンスワハマン彗星だろう。 

  皆既日食が特に珍しい現象ではないがデジタル機器が普及してから2,3回目の イベントなだけに撮影・観測方法も充実しつつあるので見逃せないと思う。 個人的には 太陽コロナを高分解能で分光して好きな波長で3色合成してみたい。 一眼デジカメの 連写機能も高速になっているのでJPEGで撮影してもコンポジットすれば従来の銀塩 以上の映像が大いに期待できると思う。

  シュワンスワハマン彗星はもともと大きい彗星ではないが分裂したことと地球に 大接近する2つの理由から見逃せない天体であろう。 ヘールボップ彗星のときには ある日突然色が変化するという現象が起きているので、もしかしたらシュワンスワハマン 彗星も色の変化が見えるかもしれない。 ただ画像処理を定量的に確立していない 写真家は色の変化を見逃す可能性があるので、ぜひ彗星接近前に安定した色が 出せる処理を確立してほしいところである。

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