赤道儀の極軸セッティングには極軸望遠鏡を使うのがもっとも 多いが、一体どのくらいの精度であわせられるか実験してみた。 赤道儀として定評のあるタカハシのEM-200を使って大気差による 浮き上がりも考慮しながら丁寧に時刻と座標を元に北極星を入れて 追尾計測させてみたところ、恒星は毎分約8秒角のスピードで東西方向へ 移動していた。 これは方位角(東西方向)のエラーが現れており、 数値としては大きいほうで、設置型赤道儀であれば最低でも毎分1秒角以下、 できれば0.1秒角以下にする。 極軸望遠鏡で合わせる場合の誤差の原因にはパターンのズレや 赤道儀の直角度などが上げられ、極望だけであわせてガイドしても 焦点距離が長くなるとガイドエラーが出やすくなる。 設置型のように どんぴしゃで極軸が合うとびっくりするほどガイド修正が少なくなるので、 極望だけに頼らずセッティング後は一度ノータッチガイド撮影をして 星の流れがどれくらいあるか見るのも大事ではなかろうか。 測定結果:EM-200の極望のみによるセッティング TOP |