情報コラム 2005年3月22日 地震予知にはマイクを


  地震予知に電磁波を利用しようという試みを行っている人たちがいるが、これには かなり疑問を持ってしまう。 電磁波とは電場と磁場が直交しながら伝播する エネルギーのことで、これを発生させるには電場と磁場が同時に発生しないとならない。  火や電灯は原子レベルでそれが起こっているので光(電磁波)を発することができるが、地殻のような 大規模な構造で電場と磁場が同時に発生するというのはやや考えにくい。 しかも 地殻の歪だけで電磁波が発生するというのはまず考えられない。 地中が数キロ〜メガまたはギガHzの速さで 動くはずがないからだ。

  地震のメカニズムがはっきりと解明されていない以上結論付けることはできないが、 地殻を割り箸に例えるなら、割り箸を曲げていってあるところで急に折れるのが地震であろう。  割り箸を曲げていけばいつかは折れるが、いつ折れるかはわからない。 何本も 折ればだいたいの予想はわかるし、折れる直前にみしみしという音も聞こえるだろうから、 強いて地震を予知するのであれば、地震直前に亀裂が入る音を検知することではないだろうか。  空中にアンテナを向けるよりも地面にマイクを向けたほうが地震の手がかりをつかめると思う。
  (そうおもって地震予知を調べてみたら東京の地下数kmのところには超高感度地震計が設置されており、 地震が地表に到達するよりも数十秒早く地震を知ることができるそうです。)

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