情報コラム 2004年8月10日 デジタルカメラ用レンズ


  マイクロレンズ付CCDチップは斜め入射の光を効率よく受光することができず、一般に 10度を超える入射光はほとんど受光部に届かない。 これは受光部は画素サイズより小さく 長方形をしているため、斜めからマイクロレンズに入射した光が軸外で決像するためである。

  この問題の解決策の1つとしてレンズの射出光が垂直にCCDに入射するような設計が なされており、これをテレセントリック光学系と呼ぶ。 テレセンレンズは後ろから覗くと 絞りの位置が遠くに見えるのですぐわかる。

  シグマ光機のレンズのうちDGと名前の付くレンズはテレセンになっており、 35mm判フルサイズのCCDにもうまく垂直に入射してくれるので周辺減光が目立たない。  望遠レンズはもともと垂直入射するのであえてDGにする必要はないが、広角レンズは DG仕様を買わないときれいな絵が撮れない。

  ただ唯一対角魚眼レンズだけはテレセンにするのが難しいようでまだ発売されていない。 従来の 対角魚眼で空を撮影すると極端に横方向の周辺減光が現れ流星撮影などには使いづらい。 早く発売 にこぎつけてほしいところである。 円周魚眼はそのような問題はない。

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