情報コラム 2004年7月3日 生体認証システム


  ここ数年急激に生体認証が普及しつつある。 指紋や静脈パターンなどを 利用して個人のIDとし、他人が不正利用できないようにする最新の防御策である。 銀行口座の暗証番号4桁に比べたら安全ではあるが、100%安心というわけではない。

  コンピュータで生体認証する以上は指紋などのパターンを数値化するので、 その数値化された番号と一致さえすれば、他人の指紋であろうが ロックは開いてしまう。 市販のコンピュータで作った単純なプログラムあれば、32ビットの デジタル番号であるから43億分の1の確立で開く。 このくらいの 確立なら安全だろうと思われがちだが、コンピュータを使えば 簡単に開いてしまう。 現在128ビットデジタル暗号さえ解読されてしまう ことが証明されているからだ。

  恐らく一時的に不正利用は減るであろうが、時間と伴に悪用は 増えてくる。 そうなるとまた新しい承認システムが必要となり いたちごっこはいつまでも続く。 

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