情報コラム 2004年6月18日 屈折系並の高コントラスト反射望遠鏡


  反射系は一般にコントラストが悪く、屈折望遠鏡のような透明感と奥行きのある 映像はなかなか得られない。 反射系は副鏡が中央を遮蔽しているために 回折現象起きコントラストの低下を招いていると言われているが、それだけでは 完全には説明できない。 実際屈折望遠鏡の中央を遮蔽してもさほどコントラストは 落ちないのだ。

  では他にどんな要因があるのかというと、迷光である。 迷光は望遠鏡内の 乱反射が接眼部までやってきて起きるので、内面塗装にはつや消し黒が使われている。 しかしつや消し黒といっても完全に光を吸収するわけではなく、植毛紙ですら 0.数%の反射率を持っているので迷光が発生する。

  内面塗装の反射を抑えるためにバッフルを設け内面部分に光が当たらないように している望遠鏡もあるが、実はバッフルそのものが反射してしまい思ったほど コントラストは下がらない。

  ではどうすればよいのか? バッフルが見えなくすれば問題解決である。 つまり、 バッフル面の延長が接眼部に来るよう形状を変えればよいのだ。 これにより 一回目で反射する面はほとんどなくなり、屈折望遠鏡並のコントラストを得られる 計算になる。 コストはかかるが、得られる効果も非常に大きい。      

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