情報コラム 2004年6月2日 大面積CCD時代


  いよいよ大面積CCDを使った冷却カメラの時代が到来してきた。 KODAKのKAI-11000Mチップは 昔の一眼レフカメラと同じ面積を持つが、実質それより一回り大きい面積であると 思っていたほうがよい。 銀塩ではプリントするとき90%程度トリミングするのに対し、 冷却カメラでは100%フルにプリントできるからだ。

  1年単位で感度の高いチップが登場したり、面積が大きくなったりしてどこまで CCDは大きくなるのだろうかという期待とは裏腹に、消費者にとっては どこで一大決心をすればよいのか不安にもなる。 

  35mmフルサイズCCDが登場したのだから、その上の645中判サイズも出てくると 予想されるが(実際既にある)、これが冷却カメラに使われるようになるには いくつかの壁がある。

  その1つがフィルタサイズで、現在主流な一番大きなサイズが2インチもしくは 52mmフィルタ径で、これは35mmフルサイズをカバーできるが、645までは完全には カバーできない。 ナローバンドフィルタにもなればフィルタ全面で均一な特性に するのは困難だ。

  そう考えると、KAI-11000Mチップ搭載カメラは1つのゴールともいえるカメラで これがあれば10年は天体撮影を楽しめるであろう。    
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