情報コラム 2004年5月25日 ベーカーシュミット補正板のコート


  イタリアZENのベーカーシュミットカメラを購入してからさほど月日が経たないうちに 補正板のコートにヤケが生じてきた。 どうも観測所の湿度が高くよく夜露が つきその水分にやられたらしく、前面のみ水ヤケが生じた。 専門家によると 蒸着温度が低いとそのようなことがおきやすいらしい。

  幸い補正板には剥離可能な単層コートだったので、 大彗星が2つもやってくる前に再コートをZENに頼んだのだが、補正板が 運送中行方不明とかでメーカに届かなかった。 そんなわけのわからないトラブルに 見舞われるくらいなら、いっそうのこと国内でマルチコートにしたほうが 手っ取り早いと思い、知り合いの伝手でマルチコート化することにした。

  コーティング費用はレンズ枚数ではなく一回の釜の値段で決まってくるため 何枚コートしようがあまり変わらない。 そこで12.5cmライトシュミットの 補正板も一緒にマルチコートしてもらうことにした。

  ところがなんと2枚コートしたうちベーカーシュミット補正板に 大きなクラックがいくつも入り大失敗。 ライトシュミットの補正板でなかったのが 不幸中の幸いである。 こっちだけは生産されてないので補償しようがない。  ZENに補正板だけをオーダーしたが結局補正板がやってきたのは彗星が ピークを過ぎた頃である。 
  
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