ミードの12.7cmアポを中古でアメリカから購入した。 負先行の2枚玉アポクロマートで 2枚目のEDレンズにはコーティングが施されていない。 おまけに中古とあって レンズは夜露のあとが残っていたので、レンズセルをはずしてシンナーでレンズを きれいに清掃した。 EDレンズを手に持って初めてわかったのだが、イメージと違って重い。 低分散という言葉から勝手な想像で軽いのかなと思ったら大間違いで、調べてみると BK7などに比べて1.5倍近く比重が大きい。 アポといっても2枚玉では設計にも限界があるので、さほど期待してはいないが 12.7cmの屈折であればそれなりに楽しめるだろう。 同シリーズの6インチや7インチに なると明らかな青ハロが見られセミアポと呼ばれても仕方ないレベルにあるが、4インチや 5インチはアポと呼ぶレベルに十分色収差が収まっているようだ。 ノーコートのガラスレンズを見て改めて思うことは、屈折レンズを見た時のあの説明の つかない魅力を感じるのはガラスそのものではなくどうやらコーティングの 色のようである。 女性が宝石に惹かれるのと同じかな。 TOP |