情報コラム 2004年5月9日 三鷹光器製赤道儀


  赤道儀の重要性は言うまでもないが、改めてその大切さを再認識した。 人気の高いタカハシ製EM-200 はポータブルの割には追尾精度と剛性があり、その上位機種NJPになると持ち運びには不便だが追尾精度と 剛性はさらに向上する。 とはいっても焦点距離1000mmを超えるとちょっとした振動で星が完全な丸には ならずやや微妙に歪んだ星の形になってしまう。 

  ところが三鷹光器製の赤道儀はアマチュア機材とは一線を画すほどすばらしい。 GNF-65という65cmカセグレイン望遠鏡に 冷却CCDカメラをつけてノータッチガイド撮影したところ、ほとんどガイドズレが起きてこないだけでなく 星が完全に円形をとどめている。 行き着くところは間違いなく三鷹光器の赤道儀だろう。

  とはいっても、なかなか三鷹光器の赤道儀が買えるわけでもない。 GN-170は唯一アマチュアが手の 届く三鷹光器の赤道儀だろうが、追尾精度はNJP並、剛性はEM-200程度といった感じで、三鷹光器の真の精度の 高さを知るにはまだ小さい。 ただ、三鷹光器の赤道儀というプレミアが天文家としてのステータスを与えてくれる。 

  GN-170の上位機種にはGN-22やGN-26、GN-30などいくつもあり天文台などで使われている。  運が良いことに未使用のGN-26を入手することに成功した。 ウォームホイール径26cmの真鍮の輝きをみるとなんとも たまらない。 しかも特注品でGNS-26という名前が付いており、アルミ製の軽量化が図られている。 軽量化 といっても重量100kgを超え一人では運べない。 ウェイトも1つ20kgが4つ付属で、体当たりしても ビクともしない。

  これを観測所に設置して何を撮ろうかと考えていたら、次はなんとGN-30が入手できる話が舞い込んできた。  鉄製の重量300kg、人力では動かすことができずクレーン車が必要なので、観測所に即設置しようと思っている。 
  
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