前へ頂上から見晴らし抜群、ツクシシャクナゲの群落もある【八方ヶ岳(1052m)】  次へ

1996,06,07更新

『八方ヶ岳』の地図と案内

  八方ヶ岳登山道、新緑の中を行く、Yoshi一族
八方が岳地図  八方ヶ岳は熊本市の北方、熊本平野が津江の山並みに突き上げる当たりに一人孤高を保って 突き出ている四方よりよく目立つ山塊です。
 標高はそんなに高くありませんが、その名の示すとおり あらゆる方角からよく見えますので、山頂からの展望も、西に有明海を越えて雲仙の山並みを望み、東には阿蘇や久住の山々が手に取るようと、非常にすばらしいものがあります。
出発の様子
  待っていてくれた
ツクシシャクナゲの花
5月25日(晴れ)                   

 今日は久々に家族全員+Yoshiの父母(元気元気)の当ペ−ジオ−ルスタ−キャストでの山行である。ところが、家を出るまでどこへ行くかが決まっていなかった!と言う、ものすごい行き当たりばったり状態だったのである。本当は、前回紹介した諸塚山のもう少し先にある、宮崎県は五葉岳に行きたかったのだが、このメンバ−では朝早く出れるはずもなく、ずるずると近場になったのが真相であるが・・・。
 さて、気を取り直して出発、家を出た車はまたまた地元の利を生かして、よ−わからん道をすいすいと菊鹿町へ向かう。今日選んだ八方ヶ岳は、低いが見晴らしがよく、また、山頂付近にはツクシシャクナゲもあり、ちょっと遅そうだが今年の冷涼な気候だとまだ咲いているかもしれないといった期待がある。 しかし、上り下りとも距離が長く、3歳の貴美香が心配である。2時間はかかるので途中でへばるかなと考えつつ走る。ま、人手が今日は多いからナントカナルダロウ・・・。

八方が岳山頂  そうこうしているうちに、車は矢谷渓谷キャンプ場の脇をすり抜け登山口に着く。家から、1時間の行程である。(キャンプ場からも登れますが、車の場合はもう一つ上の林道まであがると時間の節約になります。)
 早速準備をして、左手の登山道にとりつく、貴美香も一人前にリュックを背負ってまだまだ元気である。人工林の杉の中を川沿いに登っていくと、自然林となり、途中数回渡渉しながら、じわじわと登る。30分ほどいったところに左手に清水が出ている水場がある。渇水期はここだけなので喉を潤す。沢づめなのでだんだん傾斜が急になり、植相の中に幾本かの松の木が混じり出すと、大きな石のある広場に出る。ここまで1時間、大休止をとる。
 これから右手に道は曲がり岩付きの斜面となる。木の根にすがったり、崖崩れをトラバースしたりと結構スリルのある登りを娘たちはきゃあきゃあ言いながら元気に登っていく。約30分で尾根筋に出る。 このあたりからちらほらとシャクナゲの木が見えてくるが花はすべて終わっている。尾根に登り切ると後は、平坦な上り下りを繰り返す快適な尾根歩きである。幾つか、シャクナゲを見るが花はない。もうまもなく、山の神方面からの登山道と出会うかなと思っていたところで、右手のシャクナゲにちょっとしおれかけているが、貴重なシャクナゲの花を発見した、我々をひとかたまりだけで待っていてくれたかと思うと嬉しく、いとおしくさえ思える。
さあ、あと一頑張りで頂上である。
 頂上まで2時間、今回は下りは山の神コ−スをたどったが、荒れており、また途中で貴美香が寝てしまった(彼女の名誉のために言いますが、下りも2時間は歩いていました。最後の30分だけ私の背中でした。)ために、2時間30分を要した。また、このコ−スは人工林が多く、登りに使ったキャンプ場からの往復がおすすめである。ちなみに、両登山口は離れているので、今回の当家のコ−スは車の回収が大変です。今回は、私が登ったコ−スを50分で駆け下りて車を回収、山の神側からみんなを迎えにまた登って貴美香を担ぎおろしたといった、ハ−ドなやり方でした。

sankouki