鉄扇あれこれ

握り扇とは
握り扇とは扇子の形をしているけれども、開かない扇子の事を指します。

扇面部が紙でしても開くことを考慮して作られていない扇子
閉じた状態の扇子の形をした鉄 などの事です。


鉄扇は元々専門の職人がいたわけではなく
鍛冶屋や手先の器用な人が作られていたようです。
特に鍛冶屋で製作されたと思われる物は、開き方が反対であったり
ややこしいので中略しますが、扇子として開くための条件が欠落している事が多いです。
「1回開いたら紙が破けた」という事がありましたら、握り扇の可能性があります。



握り扇の修繕は以下のようになります。(もちろん鉄の塊のものは除きます)

1 要にバネを入れて無理矢理開き閉じするようにする。
2 要を交換、小骨も竹に交換する。
3 握り扇のまま修繕する(扇面は開かないが無理矢理紙を取り付ける)



通常は1の要改造になります。
2の場合、残った小骨(大抵鉄)に当店の親骨をおつけして兄弟鉄扇を作ることも出来ます。

3の場合は基本的には当店ではお引き受けいたしません。
面白みがないのと、扇子屋として開かない扇子は作りたくないからです。









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