中台神輿(みこし)製作所を訪ねる
2001年8月、市川市本塩21−3にある「中台神輿製作所」に行ってきました。
メールで事前に製作所の見学申し込みをしたら早速ご快諾をいただくことができたため、週末の土曜日に出かけてみました。平日に行けば職人さんが全員作業をしているところが、見れるそうなのですが、今回は週末ということで、職人さんは大半がお休みでしたが、製作現場の説明を丁寧にしていただき、地元の伝統工芸のすばらしさを体感することができました。日ごろ製作所の前を何度も通り過ぎており、気にはなっていたのですが、本当に神輿の手作りが行われているとは思いもよりませんでした。作品も大変木目が細かく、職人の技能の結集といった感じがしました。

地元行徳にこんなにすばらしい伝統工芸があることに、大変感動しました。
行徳には中台製作所(本塩)をはじめ、浅子神輿、後藤神輿と伝統の神輿製作所が集まっているとのことでした。
次回はできれば、職人さんが実際に仕事をしているところを見て、実際に話を聞いてみたいと思いました。
なぜ、行徳に神輿製作が起こったのでしょうか?
〜中台製作所でもらったパンフレットには以下のように記載されていました。〜
行徳千軒寺百軒」といわれたほど寺が多い行徳には腕利きの仏師や宮大工が大勢いて神輿作りが盛んでした。行徳で作られた神輿は塩とともに船で江戸へ運ばれ、そこから各地へ送られていき、行徳は神輿の本場として知られるようになりました。
<中台製作所紹介>
初代祐信(中台神輿製作者を祐信(ゆうしん)というそうです。)の中台富三郎が嘉永元年に創業、以来およそ150年、行徳伝統の神輿作りを受け継ぎ、現在も製作から販売まで一貫して行っています。祐信は以下の通り現在で五代を数えています。
初代祐信 富三郎
二代目 金次郎
三代目 新太郎
四代目 実
五代目 顕一
<最近の主な製作実績>
平成6年 深川 深川神明宮
平成6年 山王 日枝神社
平成5年 亀戸 浅間神社
平成4年 向島 牛島神社
平成2年 深川 富岡八幡宮
平成2年 川越 氷川神社その他大小2000基におよぶ神輿の製作や修復を行っているようです。
気になる神輿の価格ですが、幼稚園児が担ぐ6寸(台輪寸法18cm)の白木作りのもので160万円から最高1500万円程度のものまでさまざまです。(レンタルもやっているとのことでした。)
![]() 【神輿製作所】 表通りからはこの看板が目印です。 |
![]() 【中台神輿配送車】 完成した神輿はこの車で運ばれます。 |
![]() 【ちょうちん】 製作所の2階にはこのような提灯も展示 されています。 |
![]() 【素材置き場】 |
![]() 【素材置き場】 福島からとってきたケヤキの木で、 3〜10年ねかせておくそうです。 |
![]() 【製材・木取】 旋盤やのこぎりがあって、昔やった木材加工を 思い出しました。 |
![]() 【木地加工】 木取をしたあとはここで神輿の形に加工 していきます。屋根の丸みを帯びた形を 出すのが非常にむずかしいようです。 |
![]() 【かんな】 屋根の丸みを出すためにも、 大小さまざまのかんなが必要だとのことです。 |
![]() 【台輪】 下の土台となる部分が台輪と呼ばれています。 江戸前神輿はここが他の神輿に比べて小さく 屋根が大きくなっているとのことです。そのため か比較的スマートに見えます。くぎを打たずに すべて組んでいます。 |
![]() 【彫刻】 彫刻もきめが細かく芸術品です。 |
![]() 【漆塗り】 下塗りが終わったところです。 |
![]() 【漆塗場】 ここで漆塗りが行われます。 漆は湿気が多くないと乾かないので、 脇の室(むろ)に入れて乾かすようです。 |
![]() 【塗具】 塗師(ぬし)の塗具がたくさん並んでいます。 |
![]() 【完成品】 完成品が所狭しと並べられていました。 白木造りのものと漆塗りのものと2通りあります。 |
![]() 【完成品】 左の札に作者名が記されます。 「中台」の名前で全国に納められています。 |