◇ 編集後記 ◇ No,21
(平成13年(2001)10月発行)
『 鳥や魚や動物たち、木々や草花や大地、
彼らは「自分たちの居場所」を知っている。
知らないのは唯一、「人間」だけだ。』
・・・そんな話を、最近、耳にしました。
確かに、鳥も魚も草花も、戦争は仕掛けません。
自分たちの領分を知っている彼らは、自然に逆らうことなく、
『自分たちの姿形を変える』ことで、環境に適応してきました。
そうやって今日まで『種』という「いのち」をつなげてきたのです。
逆に人間は、環境の方を自分たちに適応させるため
『自然』を無理矢理ねじ曲げてきたのだ、
と言っても良いでしょう。
電気を得るため川をせき止め、
寒暖を防ぐためにフロンガスを使う。
草食の牛に、牛を食べさせたのも人間です。
『亡くなった人々のため』という気持ちも大切ですが、
『これから生まれてくる人々のため』という気持ちも、
大切にしたいものです。
冒頭の台詞には、『続き』がありました。
『 この広い宇宙の中で、
人間だけが「自分の居場所」を知らない。
それは、とても愚かなことである。
と、同時に・・・
【とても素晴らしいこと】でも、あるのだ。』
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