玉川間税会の活動



     [ 玉川間税会  新春セミナー ]
                                                          河野 善福 記
   日   時  平成27年1月14日                              (講演の概要であり、講演の全文を記したものではありません)

   場   所  セルリアンタワー東急ホテル  39階


        
              大塚会長 挨拶                     講演者  高藤所長                        福田 総料理長 挨拶

   [ 税 務 研 修 ]

    玉川税務署長 講演 「私の税務人生を振り返って」  高藤 一夫 氏

    税務署の年度は7月に始まり、6月までが1年度です。私は平成12年7月からの2年間、国税庁の係長でした。
    ここで全国の税務署の事務をシステム化することに携わりました。
    平成15年7月に統括官として北沢税務署に着任しました。ちょうど株式の特定口座を始めたときでした。それまでは株式の所得税は
    取得価格が管理できていなかったので、売却の時に売価を基準に所得を計算していました。この時に取得価格の不明の株式は平成
    13年7月に取得したことにしました。各人の所有株式を管理するシステムは野村証券が作って持っていて、そのシステムを無償で他
    の証券会社に配布したのです。このシステム化の過程で中小証券会社の統合廃業が進みました。
    統括官が一人で調査に行ったので、びっくりされることがよくありました。
    この時期に、フランスの税務システムを勉強に行きました。日本は法律によって文書の保管は10年と定められており、10年経過すれ
    ば廃棄していますが、フランスは20年間税務署が保管していて、その後は国立図書館で保管していました。フランスでは古いものに価
    値があるという考え方があり、家でも100年以上経ったものは高い価値を認められています。ただし、家は生活するには不便なことが
    多いです。家の売買でも契約をすればすぐに売却代金は入るのですが、明け渡し日は当人が死んだときという契約もあります。
    贈与税の年間基礎控除額も従前は年間60万円でした。当時は100万円贈与して4万円納税する人が多かったのです。4万円の納税
    申告のために税務署の業務が煩雑になっていたので、基礎控除額を110万円にしたのです。
    平成16年に国税局の課長補佐としてまた局に戻りました。国税局のキャリアの方で、皆さんがすぐにわかる有名な方が次長になってい
    て、呼び戻されました。当時は、税務署ごとに相談室があったのですが、相談室を局に集中させました。
    藤沢税務署の副所長時代には、社保庁の消えた年金問題がありました。
    平成22年に国税庁の課長補佐としてまた戻りました。上司に検事出身の優秀な課長がいました。2年目に東北大震災があり、申告延期
    地域の指定をしなければなりませんでした。阪神の震災の時は地域が限定されていましたので簡単でしたが、東北大震災は津波の夜被
    害が広域で、東北から茨城・千葉まで入れねばならないと言っているときに長野でも地震があり、栃木・長野も入れて県単位での指定とし
    ました。震災地の土地の評価率の算定も苦心しました。
    当時、武富士の持ち株会社が海外にあり、長男に持ち株を贈与したのに課税できないということで裁判に持ち込み、一審で勝訴したので
    1,500億円ほど納入させていましたが、わずかの差で海外生活日数の方が多いということで最高裁で負けたので返金することになりまし
    た。利子だけで470億円返金するということで財務省でも大騒ぎになりました。
    平成24年から国税局調査部特官に任命されました。特官室は特官一人に部下4人で、資料が膨大なので年に2件のみの調査になります。
    大手カード会社とスーパーを担当しましたが、小売業は扱う単価が小さいのに売上高は大きいので大変でした。トップの方がP・Bは自分で
    食べてみて決める。価格戦略には乗らないと話されていました。立派だと思いました。
    三越は繰越損が13億円あったので、いくら調べても13億以上は出ないだろうということで調査をやめました。
    お茶のトップ企業に行きました。国産の茶葉にこだわっており、5m位掘ってお茶の苗を植え、5年経たないと良い茶葉はできないと言って
    いました。


       
端唄  三味線・演奏 本條秀邦先生                         余興 指人形 「税金の話」

   

        

 




     [ 玉川間税会  新春セミナー ]

   日   時  平成27年2月2日

   場   所  三軒茶屋 スカイキャロット


       [ 第1部 講 演 会 ]   講師  古今亭文菊師匠

  
 古今亭文菊師匠                                            講演会場
       [ 第2部  懇 談 会 ]
  

       「玉川税務署長 挨拶」
   昨年の消費税の引き上げについては、皆様にご理解いただきスムースに実行できたことは、皆様のご協力のおかげと感謝しております。
   しかしながら、原材料を中心に輸入品価格が上昇し、物価が上がっているので経営が苦しいであろうことは理解できます。
   玉川税務署案内のディスプレーを二子玉川の駅前に設置しました。非常に評判がよく喜んでおります。
   国会においても、今年度の予算が通り一安心しているところですが、来年10月からに延期された消費税法案が、どのように決着されるの
   かは私どもも関心のあるところですが、軽減税率の導入によって、あまりに複雑にされると私たちも困ります。
   最後になりましたが、ご出席の皆様の会社の益々のご発展と、皆様のご健勝・ご多幸を祈念して、挨拶とさせていただきます。
   本日はお招きいただきまして、誠にありがとうございました。





第46回 玉川間税会・通常総会
通常総会の様子を掲載しています。上記リンクをクリックしてください。





     [ 玉川間税会  懇談会 ]

   日   時    平成27年7月17日 (金)

   場   所    二子玉川エクセルホテル東急

  東京で若者に今もっとも人気のある街、二子玉川ライズS・C、新しい商業施設が続々オープンしている。宿泊施設のなかった
この街に、エクセルホテル東急が進出した。駅前の「楽天クリムゾンハウス」は地上30階建て、このビルの2階から27階は「楽天
グループ本社が、6月から9月までの予定で入居中である。約1万人の楽天社員がここで勤務する。上階部はホテルとなっており、
30階にあるレストランは周りに高層ビルがないので眺望はすばらしいです。
  
  

  

  




    [ 玉川間税会 ・ 新春セミナー・新春懇談会 ]               

  日  時  平成28年2月2日(火)                         
  場  所  三軒茶屋  キャロットタワー26階 スカイキャロット

  講演会    「ゴルフについて」
  講  師  プロゴルファー 日下部 光隆氏
         鰍sRPX、ゴルフシャフトの開発アドバイザー

  
日下部 光隆氏                    会長挨拶                      懇親会場

    ゴルフという競技は時間がかかりすぎます。ほぼ5時間を要するので1日仕事に成ってしまいます。マキュロイなどが、9ホールの競技に
  しようと言っています。そうすれば朝早くからやって、午後は仕事をすることもできます。
    私の会社は、ゴルフクラブのシャフトメーカーです。小さい会社でラインは1本だけです。月産1000本ほど作っています。面白いシャフト
  や新しい発見のシャフトを作っていますが、月産1万本も作るような大手では、コストを度外視した面白いシャフトは作れません。
    私が造るシャフトの特徴は切り返しにシナルところです。シナリの戻りが早いシャフトを作っており、ひとり一人に合わせて55,000円位
  で提供しています。シャフトはカラーが重要で、色の先入観で飛距離が違います。ゴルフシャフト50gのうち、5gが塗料の重量です。みなさん
  は飛んで止まるシャフトを要望されますがこれは難しい要望です。シャフトは1ヤード飛びが違えば1万円違います。10ヤードなら10万円で
  す。しかし、ちゃんと計測して身体に合ったシャフトを使えば誰でも15ヤードは伸びます。
   オリンピックのヘッドコーチに決まった丸山茂樹は親しい友人です。彼はアジアアマというアメリカ対ヨーロッパを除いた各国の選手の対抗
  戦で唯一アメリカに勝った選手です。このとき彼はMVPもとりました。このアジアアマと言うのは韓国の場合、この競技に優勝すれば徴兵が
  免除される大会です。彼はロスに家を持っており妻と子供もロスに居るのですが、「ロスの家を売りたいのだけどなかなか売れない」と言って
  いました。あるとき「家が売れた」と言うので聞いてみると14億円で売れたと言っていました。大変な金持ちです。「グリーンカード」と言うのが
  ありますが、これを手にするには3人の推薦人がいります。彼の推薦人はトムワトソン、マキュロイ、ミケルソンだそうです。
   最近のプロゴルファーは素行が悪いです。社会的地位を落としているので協会は教育を始めています。協会はジュニア教育にも力を入れ
  ており、年2回すべて無料での実技・教育もやっています。私も将来は自分のカンムリの大会をやりたいと思っています。
   スイングの基本は、まずバックスイングです。アドレスは足の親指の付け根に力をいれて、左肩の真下にグリップを持ってきます。一番力の
  出る前体重に構えないとだめです。バックスイングは上体とクラブが一体感にあることが重要です。我慢できるところまで右腕は伸ばして遠く
  に持ち上げダウンの時まで肘は折ってはいけません。クラブを持ち上げたときにグリップが体に近いことが一番よくないです。肩は無理に回
  らなくても良いのです。肩を入れることよりも手を遠くにあげることが大切です。フェース面を開いてあげて閉じるのはダメです。
   動き出す順序は、右足のかかとを上げる。腰を入れる。下半身の引っ張りがあってシャフトは最後に動く。リリースポイントは正面ではあり
  ません、身体が先行しているので右肩の前になります。リリースポイントは最下点のちょっと前、やりすぎるとダメだけどポイントは身体が立
  ち上がることで飛ばすのです。フィニッシュは左腰を出して胸を張る。左ひじの高さをキープする。アドレスのポジションより沈まないことが大
  切です。
   ゴルフは練習する人がうまくなります。ドライバーしかやらない。バンカーはやらない。ショートアイアンはやらない。こんな人は絶対にうまく
  なりません。
   中嶋常幸は、コースに何を持っていくかと聞かれて「リズム」だと答えたそうです。





    [ 玉川間税会 ・ 新春セミナー・新春懇談会 ]               

  日  時  平成30年2月6日(火)                         
  場  所  三軒茶屋  キャロットタワー26階 スカイキャロット

  演  題    「お酒のはなし」
  講  師  玉川税務署 副署長 木村美由紀 様


 兵庫県西宮市の、西宮神社の近くから湧き出る水を宮水と言います。灘五郷の酒造には欠かせない名水です。灘校で有名な兵庫県の灘の近くには、
桜正宗、日本盛、白鹿、菊政宗など、名の知れた酒屋が多くあります。
 酒の名産地と言われるところは、灘の他に、広島の西条、京都の伏見、福岡の筑紫、新潟などが有名です。 清酒の原料はお米で、酒造りに適した米
を酒造好適米と言います。山田錦が有名ですが、大粒で芯が白い(タンパク質が多い)ものが醸造用玄米として使われます。五百万石、美山錦なども有
名です。
 酒造りは、蔵元がそのすべてを杜氏に任せて造られます。杜氏には南部杜氏、越後杜氏などの酒造り集団があります。杜氏はその責任者で、その下
に麹担当、しぼり担当などのピラミッド型の職人で集団は構成されており、杜氏が絶対的な権力を持って風呂も食事も先です。
 杜氏は刀に自と書くトジからきているという説と、酒はもともと楽しむものより神様に備えるものとして、処女の女性が口で噛んで造るときに、口を閉じて
噛むトジから来たと言う説があります。
 現在は酒税は、国税収入の2.2%くらいですが、戦前の所得税がまだなかったころには、税金の第1位だったころもあります。酒税は倉出税で、出荷
段階で課税され、それが販売者に、最終は消費者が負担する仕組みになっているので、酒造メーカーが出荷時に酒税区分や率を間違うと大変なことに
なります。
 ビールと発泡酒の違いは、ビールと言うのは原材料が決まっていて、この基準をはずれるとビールでなくなり発砲酒となります。ビールは総重量の半分
以上が麦芽である必要が有ります。発泡酒も麦芽は使うのですが、ビールとして認められないものが使われています。ビールと発泡酒は税率が違い、ビ
ールは1kLあたり現行22万円(10年間かけて段階的に引き下げ155.000円とする)、発泡酒は現行178.125円(段階的に引き下げ6年後からビールと同じ
155.000円)。新ジャンルの発泡酒は現行8万円を段階的に引き上げ、6年後から134.250円となります。
 酒のつまみは主食に対する前菜の意味づけから、海の魚を意味する肴という字が当てられています。酒のカロリーは、アルコール100度に対して7キロ
カロリーですから、日本酒1合は197カロリーになります。
 飲んだ酒は10%が汗となり、90%が胃に入って、炭酸ガスと水に分解されて、殆んどが尿になります。
 酒を販売するためには、税務署から免許を取らないと販売できません。
 酒を造ることのできる酒造免許は厳しい審査があります。家庭で果実酒を造ることは許されていますが、民宿で提供することは法律違反です。
 酒には未成年者飲酒禁止の表示をしなければなりませんし、販売者は酒の販売に際し年齢確認をすることが義務付けられています。
 酒は、1月屠蘇の酒、2月幸美酒、3月桃花酒、4月花見酒、5月菖蒲酒、6月夏越の酒、7月うなぎ酒、8月月見酒、9月菊酒、10月亥の子酒、11月
新穀の酒、12月冬至の酒と言われて各々に作法があります。
 酒の産地は、WTOの設立時に知名度保護が取り決められて、ブドウの山梨、焼酎の壱岐・さつまなどの表示が出来ることになっています。
 つきだし、という言葉は客が注文をしないのに、かってに置いていくので、突き出しと言ったようです。尚、くだらないと言う言葉は、上方からわざわざ江
戸に運んだのに、客に出せない酒をくだらない酒と言ったところから来たそうです。

  

   



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