ハリーポッターとアズカバンの囚人


http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD4656/gallery/p014.html
 全世界41ヶ国で翻訳され、1億部出版されたベストセラーの映画化第3部。第1作の「ハリー・ポッターと賢者の石」、
第2作の「ハリー・ポッターと秘密の部屋」に続くファンタジー映画で、クリス・コロンバスは監督から製作に回り、新監督
にはアルフォンソ・キュアロンがなった。 なぞの脱獄囚が13歳になったハリーを狙い。 不吉な死の予言が告げられ
る。そしてハリーの両親の死の真相が明らかになる。 校長役の名優リチャード・ハリスの死後をマイケル・ガンボンが
埋めている。  ワーナー・ブラザース映画

 【キャスト】

ハリー・ポッター (ダニエル・ラドクリフ) 主人公で叔父のバーノンに育てられた。父母は交通事故で死んだと聞かされ
           ていたが、両親は偉大な魔法使いで有り、死に追いやられたことを知る。 ホグワーツ魔法魔術学校   
           のグリフィンドール寮に入学 。
ロナルド・ウイーズリー(ルパート・グリント) 通称ロン。 グリフィンドール寮の同室者でハリ ーの一番の友人。     
           父アーサー。 母モリー。 末っ子ジニー。  ロンのペットのねずみはスキャバーズ。
ハーマイオニー・グレンジャー(エマ・ワトソン)  マグル出身。グリフィンドール寮のハリーとロンの同室者で友人の少
           女 。 ペットとして買ったばかりの巨大な赤猫クルックシャンクスを可愛がる
バーノン・ダーズリー (   )プリペット通り4番地に住む、ハリーの叔父で育ての親。   息子はダドリー・ダーズリー
           妻のペチュニア・ダーズリーがハリーの母親の妹。
マージョリー・ダーズリー(     ) マージおばさん。  バーノン・ダーズリー叔父さんの妹。 
アルバス・ダンブルドア(マイケル・ガンボン) ホグワーツ魔法 魔術学校の校長先生。 150歳を超えている。
ミネルバ・マクゴナガル(マギー・スミス)ホグワーツ魔法魔術学校の女性の副校長先生。 グリフィンドール寮の寮監。
ドラコ・マルフォイ(トム・フエルトン) 魔法使いの名門「マルフォイ家」の末っ子。  父はルシウス・マルフォイ。
アーガス・フイルチ(    ) ホグワーツ魔法魔術学校の管理人。 
シビル・トレローニー (エマ・トンプソン) 占い学の女性教授。
ルビウス・ハグリッド(ロビー・コルトレーン) ホグワーツ魔法魔術学校の鍵と領地を守る大男の番人。 「魔法生物飼育
           学の先生に新任し半鳥半馬の魔法生物(ヒッポグリフ)のバックビークをペットにしている。
クィディッチ先生(      ) 飛行訓練の先生。
セブルス・スネイブ先生 (     ) 魔法薬学担当の鷲鼻の先生 。
リーマス・ルーピン(デイビット・シューリス) 「闇の魔術に対する防衛術」の新たに着任した教師。
シリウス・ブラック(ゲイリー・オールドマン) なぞの脱獄囚。 アズカバンの監獄を脱走しハリーの命を狙う男。
ピーター・ペティグリュー  チビでハリーの父親やブラックの学生時代の友達。 ブラックに殺されたらしい。しかし・・・
ヴォルデモート  名前を呼んではいけない「例のあの人」         
ヘドウィグ     手紙をハリーに運ぶ白いフクロウ。 
ディメンター    アズカバンの吸魂鬼(看守)。 魔法省の命令で学校などを警備している。
グリム       墓場に住む巨大な亡霊犬。 死を予告する死神犬。       
コーネリウス・ファッジ  魔法省の大臣。    
                                      
【ストーリー】

 ハリー・ポッターの育ての叔父、ダーズリー家の屋根裏部屋。 ハリーはベットの上で魔法の呪文を勉強中、声が漏
れないように毛布をかむって「マキシマ・・・マキシマ」と練習をしている。 叔父のバーノンが部屋の様子を見に来てドア
を開ける。 ハリーは急いでベットに横になり寝たふりをする。 「ルマース・マキシマ・・・ルマース・マキシマ・・」  再び
叔父さんがやってきてドアを開けるがハリーは寝たフリをする。
 
 雨の日、バーノン家のみんなが迎えにいってマージおばさんが家に来る。 外から大きな声で「ハリー!」「ハリー!・・
玄関の戸をお開けッ!」 ペチュニア叔母さんやダドリーに呼ばれる。 ハリーが急いでドアを開けると雨にぬれた身体
でみんな玄関に飛び込んでくる。 ハリーが言う「バーノン叔父さん・・・許可証にサインをくれますか?」 「何だ?」 「学
校の書類です」 「お前が行儀よくしてりゃあな・・」 「叔母さんもそうするなら・・」  マージおばさんが言う「あーら・・お
前まだここにいたの?」 「はい・・」 「何だい・・その恩知らずのものの言い方は・・よーく兄さんがお前を置いとくね。・・
うちの戸口に捨てられてたら即刻孤児院に出したね」 

 夕食の後のテーブルに一家は着いているが、ハリーは台所の隅で食事をしている。 マージおばさんが言う「すばらし
いごちそうだったよ・・・普段はあり合わせさ。・・犬を12匹も飼ってりゃさ」 ダーズリー家の犬に「よしよし・・」といって頬
ずりしている。 ハリーと目が合い「何笑ってるんだい。・・どこの学校に入れたって?・・。」 叔父のバーノンが言う「セ
ント・ブルータス更正不能非行少年院・・・一流の施設だよ」 マージおばさんがハリーに聞く「セントブルータスではムチ
でたたくかね?」 「ええ、しょっちゅう叩かれてます」  「そうこなくっちゃ・・・ひっぱたかれて当然の子を叩かないなん
て腰抜けもいいところだ。・・」と悪態をついて、バーノン叔父さんに「この子が出来損ないだからといって自分を責めち
ゃいけないよ。・・この子の血筋なんだよ。親の悪いところが出ちまったのさ。・・父親は失業者で飲んだくれだという
し・・」と言う。 ハリーが「そんなのうそだ!・・父さんは飲んだくれじゃなかった」と怒り出す。 マージおばさんが手に持
っていたワイングラスが急に割れる。 バーノン叔父さんが「お前もう寝る時間だろ?・・」と言うが、マージおばさんは
「おだまりよ・・私は力が強いんだ」と言って、ハリーに「片付けな・・」と命令する。 マージおばさんは「肝心なのは男親
より女親のほうよ・・犬を見ててもメス犬に悪いところがありゃ子犬もどっかしらおかしくなるもんだ」とハリーの母親まで
けなし始める。 ハリーが我慢できず「だまれ!・・だまれー!」と言うと、「言っとくけどね」と指差したマージおばさんの
その指が膨らみ始める。 マージおばさんはお尻が膨らみ、足が膨らみ、やがて全身が膨らんでボタンが飛び、服の縫
い目が裂ける。 「あーあ・・助けておくれ・・・」 ゴム風船のように丸くなって空中に浮かび玄関から外に出る。 バーノ
ン叔父さんが足を掴み、「捕まえたぞ」という。 叔父さんの足に犬もすがるがみんな持ち上げられる。 叔父さんが耐
えられず手を離すとマージおばさんは空高く飛んで行ってしまった。 部屋に帰ったハリーのところにバーノン叔父さん
が駆け込んで「マージを元通りにしろ!。今すぐここに連れ戻せ」と叫ぶ。 「いやだ!。当然の報いだ」 「学校の外で
魔法は使えぬはずだ。・・退学になったら行くところが無くなるぞ」 「それでもいい・・ここにいるよりましだ」 ハリーはス
ーツケースひとつを持ってダーズリー家を出る。

 ハリーが公園に行ってベンチに腰を掛ける。 ブランコが一人で動き出し、回転遊具も回りだす。 シーソーが上下に
動き出す。 公園の奥の木陰から黒い犬が飛び出してハリーに吠え掛かる。 ハリーの腰掛けているベンチの前にバ
スが来て止まる。 車掌が降りてきて「夜の騎士バスにようこそ。・・迷子の魔法使いの緊急お助けバス。・・私が今夜車
掌を勤めますスタン・シャンパイク」と挨拶する。 バスに乗り込むと座席が無く、ベットが6個並んでいる。 運転手のア
ーニー・プラングが「行くぜハリー!・・ちょっと荒っぽいドライブだぜ」と声を掛けてくる。 バスが猛スピードで走り出す。
 「どこまで行くんだ?」 「モレナベに行きたい・・・ロンドンにある」 バスが急停車をする。 おばあさんが道路を杖を
突きながらゆっくり渡っている。 「8・7・6・・・2・スタート2分の1、4分の1」またバスは猛スピードで走りだす。 客の一
人が「日刊預言者新聞」を広げている。1面記事の写真が動いている。 ハリーが聞く「それ誰?・・その写真?」 「誰
かって?・・おめえ・・シリウス・ブラックに決まってんじゃないか。 シリウス・ブラックの名を聞いたことがないのか?・・
おっかねえ殺人犯さ。 それでアズカバンの牢獄にぶち込まれていたのに、どうやって逃げたのか、そこが解んねえの
さ。・・逃げたのはやつが初めてなのだから・・」 「例のあの人の子分だった・・名前を呼んではいけない例のあの人だ
よ。聞いたことあるだろ」 「え? ヴォルデモートの?」
 車掌のスタンリーが告げる「12時の方向に大型バスが2台。・・近づいてくるぞ」 「えーい・・そーれきた」運転手の掛
け声と共にバスは急に細くなって、2台のバスの間をスピードも落とさないで通り抜けていった。 急カーブを猛スピード
で曲がりバスは走り続ける。 車掌が告げる「次はモレナベだよ。・・お次はノクタン横丁」 ハリー一人のみが下車し、
バスはまた猛スピードで去っていった。 ハリーが降りたところは薄汚いパブの前で、歯の抜けた亭主のトム爺さんが
迎えに来てくれていた。

 ホテルに入る。 トム爺さんが「11号室へ・・・」と言ってドアのきしむ古い部屋に案内してくれた。 部屋には白フクロ
ーのヘドウィグが居る。 トム爺さんが「本当に賢いフクローをお持ちですね・・・あなたがお着きになる5分前に来ました
。」 咳払いしながら入ってきたのはコーネリウス・ファッジで「魔法省大臣として知らせておこう・・・君の叔母さんは先ほ
どチェクイールドのやや南で発見されたよ。煙突の周りを回っていたから魔法事故巻き戻し局を差し向け、叔母さんは
パンクして怪我も無く元通り、記憶も事故のことはまったく覚えていない。 誰にも実害は無い」という。 ハリーが「大臣
、いいんですか。・・僕は規則を破って家で魔法を使ったんで・・」 「ハリー・・叔母さんを膨らませたからと言ってアズカ
バン送りにゃならせんよ・・・しかし、逃げ出したのは感心せんな。 このような状況の時に実に無責任な行動だ」 「この
ような状況って?・・」 「殺人犯がうろついている」 「シリウス・ブラックですね。 僕と何の関係が?・・」 「別に・・無事
で何よりだ・・君が安全ならそれでよい。・・明日はホグワーッに向けて出発だ。・・そこにあるのが新しい教科書だ」 

 トム爺さんが「ここにいる間はふらふらと出歩かないこと」と注意を述べて出て行った。 ハリーが新しい教科書に目を
通す。 ”怪物的な怪物の本”を手に取る。 本を横帯で留めているベルトを解くと暴れだし、本がページを開いて襲い
掛かってくる。 ベットの上に逃げて両方の靴を脱ぎ床の上に落とすと、影に隠れていた本が飛び出して靴に”がぶり”
と噛み付き左右に振り回した。 ハリーは本の上に飛び降りて暴れる本を潰した。 
                              
 階段の下の方から男女の声がする。 ロンが「こらハーマイオニー・・今度そいつをスキャバーズ(ロンのペットのねず
み)に近づけたら毛皮を剥いでポットカバーにするぞ」と言う。 ハーマイオニーが「しょうがないでしょ。・・猫なんだか
ら。」 「猫?・・それが猫!・・僕に言わせりゃ、毛の長いブタだね」と言って居る。 ロンがハリーを見つける。 「ハリ
ー!」  ハリーは二人を見て「賞金でエジプト旅行か?・・」 ロンが「最高!・・古いものがいっぱい」と言うと、ハーマイ
オニーも「ミイラやお墓や・・・エジプト人は猫をかわいがってたのよ」と言う。
 その時ロンの母親ウイーズリー夫人が荷物と子供たちを引き連れてパブに入ってきた。 5年生の双子フレッドとジョ
ージ、全校主席のパーシーと一人娘のジニーが騒ぎながら付いて来た。 父親のウイーズリー氏がハリーに「話がある
んだけどいいかね」と言ってきた。 「ハリー・・・魔法省の中には君にこの話を告げるべきではないと、反対する者もい
る。 だが、事実を知っておくべきだと思ってね・・君に危険が迫っている。・・この上なく危険だ。」 「シリウス・ブラックと
関係あるんですか?」 「ブラックについて何を知っている?」 「アズカバンから逃げたと言う」 「その理由は?・・13年
前君が倒した」 「ヴォルデモート・・」 「その名を言うな・・・例のあの人が追い払われた時、ブラックは全てを失った。 
だがやつは今も例のあの人の忠実な下部だ。 そしてブラックは君さへ居なければ例のあの人が力を取り戻せると信
じている。・・だからこそやつはアズカバンから脱獄したんだ。・・・君を探すために・・・」 「殺すために・・・」 「約束してく
れ・・何を聞いてもブラックを探したりしないと・・・」 「僕を狙っているやつをどうして僕のほうから探してはいけないので
すか?」 

 キングス・クロス駅にはホグワーツ魔法魔術学校の学生が列車の出発を待って集まっている。 やがて貸切のホグワ
ーツ特急列車が出発した。 ハリーとロンとハーマイオニーが空いている客室を探して列車の中を移動している。 ハリ
ーが「叔母さんを膨らませるつもりは無かったけどキレちゃって・・・」と言うと、ハーマイオニーが「笑うようなことじゃない
わ・・退学にならなくてラッキーよ」と言う。 空き室を見つけて3人が入ると、窓際の隅の座席に継ぎはぎだらけのボロ
上着を頭からかむって寝ている人が居る。 ロンが「この人誰だと思う?・・」と聞くと、ハーマイオニーが「R・J・ルーピン
先生」と言う。 「よく知ってるなあ。どうして知ってるんだ」 「かばんに名前が書いてあるわ」。 ロンの胸元には兄から
譲ってもらったペットのねじみスキャバーズが顔を出し、ハーマイオニーのひざの上には買ったばかりの巨大な赤猫ク
ルックシャンクスがいる。

 ロンが聞く「シリウス・ブラックが脱獄したのは君を狙うため?・・」 「うん」 ハーマイオニーが「でも総動員してるから
じきに捕まるでしょ。」 「そうだよ・・でも、アズカバンを破ったほどのやつだし、ブラックはいかれた殺人鬼だから・・・」 
 その時、列車が急に止まった。 「なぜ止まったの?・・まだ着いてないのに・・」 「故障したのかな?」 ロンが言う「外
で何かが動いてる・・・誰かが乗り込んで来るみたいだ」 列車は鉄橋の上で止まっている。 「なんだこれ・・どうなって
いるの?」 電灯が消え、部屋のドアが開き、風と共に黒い影が入ってくる。 騒ぎで目を覚ましたルーピン先生が、杖
を出してぶつぶつ唱えると、手のひらに出来た炎のような光を持って前に突き出した。 黒いマントを着て頭から布をか
むった爪の長い死骸のような影が炎に照らし出された。 ハリーは冷気におぼれて意識を失いながら、遠くからのおび
えた叫びや哀願の叫びを聞いた。 「ハリー大丈夫?」誰かの声を聞いてハリーが目を開けた。 ルーピン先生が「食
べると良い・・気分が良くなる。チョコレートだから」といって差し出す。 「有難う」 「何だったんでしょう・・・今のは?」 
「デイメンター吸魂鬼だよ・・アズカバンの看守だ・・もう消えた。・・シリウス・ブラックを探していたんだよ。・・失礼私は運
転手と話してこなければ」と言って先生は部屋を出た。
 ハリーが「僕、どうなってたの?・・」と聞く。 ロンが「君、硬直してたんだよ。・・引き付けでも起こしたのかと思った」と
言う。 「で、君たちはどうだった?」 「楽しい気持ちになれない」 「で、誰か叫んでいたよね・・女の人が?」 「誰も叫
んでないわ」ハーマイオニーが言った。

 ホグワーツのホグズミード駅から、夜道を馬車を連ねて学生がホグワーツ魔法魔術学校に向かう。 
 学校の大広間でダンブルドア校長が新学期の挨拶をする。 「いよいよ新学期が始まる。 まず皆にお知らせがあ
る。・・宴のご馳走でボーットなる前に話しておこうかの。 はじめにR・J・ルーピン先生を紹介しよう。 空席だった”闇の
魔術に対する防衛術”の担当をしてくださる。 ルーピン先生じゃ」 生徒が拍手で迎え、継ぎはぎの上着を着たルーピ
ン先生がそれに答える。 ハーマイオニーが「だから防衛術を知ってたんだわ」と言い、マルホイが「ポッター・・気絶した
んだって?・・・本当に気絶したのか」と冷やかす。 「うるさいぞマルホイ・・なぜ、知ってるんだ」 校長先生が続ける「”
魔法生物飼育学”のケトルバーン先生が退職なさる。 先生は残っているうちに余生を楽しまれたいそうじゃ。 その後
任にはうれしいことに皆も良く知ってる人が当たってくれる。 ほかならぬルビウス・ハグリッドじゃ。」また、生徒が歓迎
の拍手をする。 「最後のお知らせじゃ。・・魔法省の方針によりホグワーツは当分の間、アズカバンのデイメンターに守
ってもらうことになった。 デイメンターは学校への入り口を全て見張る。 学校への影響は何も無いが、デイメンターは
凶暴だから、獲物も行きずりのものも容赦なく襲ってくる。 あの者たちが危害を加える口実を与えるで無いぞ。・・・た
とえ暗闇の中でも幸せを見つけることは出来る。・・明かりをともすことを忘れなければの」

 グリフィンドールの生徒たちは大理石の階段をのぼり、動く階段に乗って寮の秘密の入り口に来た。 正面の”ピンク
のドレスを着た太った婦人”の肖像画が甲高い声で歌っている。 パーシーが合言葉の”フォルチュナ・マジョール”と言
ってもドアが開かない。 「どうしたんだろ?」 婦人は「だめ・だめ・だめ・・・見てて・・」と言ってさらに甲高く歌を歌い、自
分を「すごい」とほめる。 もう一度 ”フォルチュナ・マジョール”と言うと「分かったわ」と言って肖像画の裏の穴を通して
くれた。 ハリーはやっと我が家に帰ってきたような気がした。 男子寮の仲間はサルや象の鳴きまねをして楽しんだ。

 学校の朝、鳥が歌い飛び回る。 ”占い学”の女性教授が「ようこそ子供たち・・このクラスでは占い学の気高き術を学
んでいただきます。 皆様に眼力が備わっているかどうか見極めなくちゃ・・・私はトレローニー教授。 さあ、私と一緒に
未来を鑑みて見ましょう。・・今学期はお茶の葉の模様を読む術を勉強します。・・・葉は真実が読み取られるのを待っ
ています。まるで書物のように・・・まずは心を広げてみるのです。 この俗世の彼方を・・・」 ハーマイオニーが「ばかげ
てるわ」と言う。 カップにお茶が注がれる。 ネビルを指差し「そこのあなた・・・おばあさまはお元気?」と聞く。 自信
なさそうにネビルが答える。 「元気だと思います・・」 「ほんとうにそうかしら・・・可哀想に・・心を広げるのです。・・・死
のオーラが出ています」  今度はパチルを見て「あなたには何が見えますか?」と聞いた。 パチルが説明する「これ
は、ゆがんだ十字架だから、試練と苦難を意味する。・・それと太陽・・これは、大いなる幸福を意味する。・・だから君
は苦しむけど、それがとっても幸せで・・・」 教授はいきなりハリーを観て「何てことを・・あなたにはグリムが取り付いて
る」と言う。 「先生グリンて何ですか?」 「グリンじゃないよバカ・・・グリム・・墓場に住み着く巨大な亡霊犬。・・最も不
吉なことの前触れ。・・死の前触れを意味するの」
 
ハリーとロンとオーマイオニーが山道を歩きながら話す。 城の外に出るのが嬉しかったし「ハグリッドの”魔法生物飼
育学”を始めて聞くのも楽しみだった。 ハリーが聞く「グリムのことシリウス・ブラックと関係あると思う?」 「正直言って
占い学はとてもいい加減だと思うわ。・・それより古代流文字学の方がよっぽど面白いと思うわ」 「待てよ・・いくつ授業
執ってるの?・・不可能だろ。 古代流文字学は占い学と同じ時間だよ」 「バカ言わないで・・・同時に二つの授業に出
るなんてしてないわ」

 ハグリッドが小屋の外で生徒を待っていた。 「いいか、みんな付いて来いや・・今日はみんなにいいものを見せる」と
言って小屋の中に連れて行く。 「さてと・・おしゃべりはやめてそこに集まれや。・・49ページを開いて」 「どこを開くん
ですか?」 「ただ、背表紙を撫でればいいんじゃ」 本を縛っているテープを取ると本が暴れだす。 背表紙を撫でると
おとなしくなった。 ドラコが「あのウドの大木が教えるなんて、この学校も落ちたもんだな。・・父上が聞いたらなんとお
っしゃるか?」と言う。
 
 ハグリッドが咳払いをして、「さあ、みんな美しかろ・・バックビークに挨拶しよう」と言って奇妙な生き物を見せる。 胴
体、後ろ足、尻尾は馬で、前足と羽根と頭部は巨大な鳥のように見える。 ぎらぎらした目とくちばしは鷲にそっくりだっ
た。 「それ何なの?」 「ヒッポグリフって言う生き物だ。 最初に言うとくが、こいつらは誇り高い。すぐ怒るから絶対侮
辱しちゃなんぜえぞ。・・さて、誰から挨拶する?。」 みんなは怖がって手を上げない。 ハリーが前に出る。 「よし、ハ
リーいいぞ」と言いながらハグリッドが餌を投げてやる。 「いいか、ヒッポグリフが先に動くのを待つ。・・それが礼儀
だ。・・そばまで行ってお辞儀をして、向こうがお辞儀を返すのを待つ。・・返したら触ってもいいと言うことだ」 ハリーは
パックビークの前にゆっくり出て行き、ハグリットから言われたとおりに頭を下げる。 「それ、もうじきだ」 バックビーク
が前足を折ってお辞儀をした。 「クルル・クック・・ワッ」と鳴いている。 「そのまま・・そのままだ」ハグリッドがバックビ
ークに語りかけるように言う。 「ええぞハリーやったな。・・ようし今度はくちばしに触ってみろ。 ゆっくりだぞ・・ゆっく
り。・・あせるなハリー。・・ハリー・・ようやった」静かに従うバックビークにみんなが拍手する。 「背中に乗せてくれるぞ」
 ハグリッドがハリーを背中に押し上げる。 「ちょっと・・ああ」 ハリーが乗るとゆっくり歩き出す。 「羽根を引っこ抜か
ぬようにな」 「それッ・・」ハグリッド尻を叩くとバックビークは駆け足になりスピードを上げていった後、羽根を大きく広
げて大空に舞い上がった。 学校の上から山を超え、湖で遊ぶ。 ハグリッドが口笛を吹くと元のところに舞い降りた。
 一斉に拍手が沸く。 「ようやったぞハリー」 ハグリッドがほめながら「オレの初日はどうだ」と聞く。 「最高だよ」  
マルフォイが「やってられないや」と影口を叩きながら「何だよこいつぜんぜん危険じゃないな」と言って頭に障ろうとする
と、バックビークが立ち上がりマルフォイが前足で蹴られる。 クラス中がパニックになる。 「馬鹿なやつだ」 「死んじ
ゃう・・死んじゃうよ」 「落ち着け・・かすり傷だ。・・・授業はこれまでだ」 ハグリッドが抱えて医務室に運んだ。

  授業中教室でマルフォイが「運が良かったよ・・校医のマダム・ポンフリーの話だと下手すれば腕が取れてたっ
て。・・これじゃ宿題も出来ない」  ロンがいう「よく言うぜあいつ・・大したこともないのに大げさに・・」  ハリーが「大し
たこと無くてよかった」と言うと、ハーマイオニーが「でもドラコのお父さんがかんかんだからまだ分からないわよ」とハグ
リッドが首にならないかと心配している。 シェーマスが”日刊予言者新聞”を広げて「あいつが目撃されたって」といって
いる。 「誰が?」 「シリウス・ブラック・・」 「ホグワーツに来るの?」 「デイメンターの目をくぐって脱獄したやつだぞ。
またくぐるかも知れないだろ」 「そうだよ、どこにいるか分からないブラックを捕まえようなんて、煙を捕まえようとするよ
うなものさ」

 継ぎはぎだらけのボロ上着を着たルーピン先生の”闇の魔術に対する防衛術”の授業が始まっている。 洋たんすに
何かが入っていて、ガタガタ音をたててゆれている。 先生が質問する「面白いだろ・・たんすの中にいるのは何者か、
分かる人居るかな?」 「まね妖怪ボガート」 「そのとおりだよ」  「では、ボガートはどんな姿をしているかな?。・・」 
ハーマイオニーが言う「誰も知りません。形態模写妖怪です。・・相手が一番怖いと思うものに姿を変えます。だから・・」
 「だから、とても怖い・・そのとおりだね。・・幸いボガートを退散させる簡単な呪文がある。・・じゃあ練習しよう・・・あー
杖なしでいいよ。言ってみよう・・”リディクラス!”」 全員が「リディクラス」と言う。 「いいね、次は大きな声ではっきりと
こんな風に”リディクラス”」 「リディクラス”」 「とてもいい。ここまでは簡単だけどね呪文だけでは十分じゃないんだ
よ。・・ボガードを本当にやっつけるのは笑いだ。・・ボガードをひどくこっけいな姿に変える必要がある。 ネビル前に出
て。・・恥ずかしがらずにネビル、君が一番怖いものは?」 「スネーク先生です」 みんなから笑いがどっと出る。 「君
はおばあさんと暮らしているね。」 「はい、・・でもおばあちゃんに変身されるのもいやです」 「そうじゃない・・おばあさ
んの服装を想像してごらん」 「赤いハンドバックを持って・・」 「声に出さなくても、思い浮かべるだけでいい。私がたん
すを開けたら君はこうやるんだよ」と言って自分の杖をたんすの取っ手に向けて構えた。 「出来るかな。・・じゃ、杖を
構えて・・いち、にの、さん、」 ルービン先生の杖の先から火花が出て、洋たんすが開き鉤鼻のスネイプ先生が現れ
た。 「さあ、思い浮かべて」 「”リディクラス”」 ぱちんと音がして、長いレースで縁取りしたドレスを着て、高い先のと
がった帽子を冠り、手には大きな真っ赤なハンドバックを持ったスネイプ先生に代わっていた。 どっと笑い声が上がっ
た。
                                      
ルーピン先生は生徒を洋たんすの前に一列に並ばせた。 「自分の一番怖いものを思い浮かべて、それをどんなおか
しな姿に変えるか。・・では、次はロン」 ロンが前に出る、先生が「杖だ・・杖を構えて」と言う。 「パチン」と音がして毛
むくじゃらの大蜘蛛が飛び出しロンに向かってきた。 ”リディクラス”ロンが杖をかざし呪文を唱えると、大蜘蛛はつぶ
れて消えた。 「さあ、君の番だ」 ハーマイオニーは蛇に変身させた。 「よーし・・いいぞ」 生徒が次々に出て呪文を
唱え”まね妖怪ボガート”はその都度妖怪に変身した。 「よくやった」先生の”リディクラス”の声で妖怪は洋たんすの中
に消えた。 「さあ、今日はここまでとしよう。・・みんな教科書を忘れずに授業はこれでお終い」 先生は意図的にハリ
ーが”まね妖怪ボガート”と対決するのを止めた。

 マクゴナガル副校長先生が「よろしいですか、ホグズミードへの外出はご褒美ですから。 ホグズミードで悪い行いを
すれば二度と外出の許可は出ません。 許可証にサインがなければ出かけられません。 規則ですから・・」と説明す
る。 「許可証のあるものは付いて来い。 無いものは残れ・・いいな」  ハリーは叔父、小母がサインをしてくれていな
い。 ハリーが言う「先生、・・先生がサインをしてくだされば僕も・・」 「無理です。・・サインできるのは親か保護者だ
け、私はそのどちらでもありません。・・残念ですが最終決定です」 ハリーはロンたちに「行けないや・・・又ね」と言って
一人残ることとした。

 ルーピン先生の部屋。 「なぜ、君と”まね妖怪ボガート”の対決を止めたか。・・・止めなけれがヴォルデモート卿の姿
になるだろうと思ったんでね」 「確かに最初はヴォルデモート卿を思い浮かべました。・・・でも汽車でのことを思い出し
たんです。 デイメンターのことを・・」 「感心したよ・・君が最も恐れているのは恐怖そのものだ。賢明だな」 「気を失う
前、何か聞こえました。・・女の人の叫び声なんです」 「デイメンターは一番つらい記憶を呼び覚まし、我々の苦しみを
糧とするんだ」 「きっとあれは母さんの声だ。・・殺された晩の」 「君に始めてあったとき、一目で分かったよ。・・額に
傷があるからではなく目がリリーにそっくりだ。・・お母さんを知っているよ。みんなが私を見放した時も手を差し伸べてく
れた。 リリーは心優しい女性だった。・・でも君のお父さんのジェームスのところでトラブルを起こす名人だった。 うわ
さでは君はその才能を受け継いだらしいね。君はご両親にそっくりだ。 どんなに似てるかはいずれ分かるよ」 

 学校の中、ホグズミードから寮生が帰ってきたばかりで、楽しかった思い出話でにぎやかだ。 「ハニーデュークスの
お菓子屋にはいろいろあっていいよ。」 「ゾンコはいたずら専門店で楽しかったよ。」 「幽霊屋敷には行く暇がなかっ
た。」 そんな話をしながら寮に向かういつもの階段のところまで来ると、生徒がすし詰め状態になって前に進めない。 
太った婦人の肖像画が閉まったままになっている。 ロンが「どうしたの?・・またネビルが合言葉をわすれたんだろ」と
言う。 ハリーが「ちょっと通して・・・僕は主席の監督」と言いながら前に出ると、寮に通じる穴の番人である”太った婦
人”が肖像画から消えて、絵は滅多切りにされている。 ハリーは「調べが済むまで誰も寮に入らないで・・・」と言う。 
みんなが騒いでいるところに校長が来る。 ダンブルドア校長は「ミスター・フイルチ・・城中の絵を集めて調べてくれ。 
婦人を探すのじゃ」と命令する。 しばらくして、婦人は5階の風景画の中で見つかる。 ダンブルドアが聞く「誰がこんな
ことをしたのじゃ」 婦人が泣き叫びながら話す「悪魔のような瞳でした・・・名前のとおり真っ黒な魂・・あいつが来たん
ですここに。・・この城のどこかにシリウス・ブラックが・・」最後は泣き崩れる。 ダンブルドアが「みな大広間に集まるの
じゃ。・・今夜はそこに泊まってもらう」 大広間のドアには何重にもカンヌキがはめられ、みんなは寝袋に入って寝た。 
セブルス・スネイブ教授が「天文台の塔も、フクロウ小屋も探しましたが何もなしでした」と校長先生に告げる。 「セブル
スご苦労じゃった・・」 「3階もくまなく調べました。・・地下牢にも、城のどこにもブラックの姿はありません」 「いつまで
も残っては居るまい」 「たった一人で気付かれずにホグワーツに入るとは、たいしたものですな。・・どんな手を使った
と思われます?」 「どれもありえないことだ」 「新学期の前にご忠告申し上げましたが、校長が新しくお雇いになっ
た・・」 スネイブの言葉を打ち切るように「城の内部のものがシリウス・ブラックの手引きをしたとは思わん。 この城の
中は安全じゃ・・もう生徒たちをそれぞれの寮に戻しても良かろう・・だが、今は眠らせておこう」とダンブルドア校長が言
った。 

 スネイブ先生の授業中。 先生が生徒を見回して「教科書の394ページを開け」と怖い顔で言う。 「スネイブ先
生!・・・ルーピン先生はどうなさったのです?」 「君が気にすることではない。・・ルーピン先生は今日は授業が出来る
状態でないことだけ言っておこう。 教科書を開きたまえ394ページだ」 「狼人間?・・」 ハーマイオニーが「先生・・レ
ッドキャップとヒンキーパンクは習いましたが、夜行性の生き物はまだです」と言うと、先生は「黙れ。・・・この授業は私
が教えているんだ」と機嫌が悪い。 「さて、動物もどきと人狼はどうやって見分けるか分かるものは?・・」と質問する。
 ハーマイオニーが答える「先生・・・動物もどきは自分の意思で狼に変身しますが、狼人間は違います。 満月が来て
変身すると今までの自分を忘れて、友達さえも殺してしまいます。・・そして、同じ仲間の呼び声だけに答えます。」 「ミ
ス・グレンジャー・・・勝手に発言したのはこれで二度目だな。 君はそうやって知ったかぶりをせずには居れないんだ
ね。・・ 罰としてグリフィンドールから5点減点だ」 「人狼という言葉だが、じんは人。人間を意味し、ろうは狼を意味す
る。 すなわち人狼とは狼人間のことを指す」

 明日は、クィディッチの試合がある。 競技用箒のニンバス2000を手にしてハリーが部屋を出る。 ロンのペットのね
ずみスキャバーズにつまずく。 外は大雨だったが大人気のクィディッチの試合があるので、学校中の生徒が芝生の競
技場に集まった。 ハリーは紅のユニホームを着てフィールドに出た。 フーチ先生が試合開始のホイッスルを吹いた。
 ハリーは急上昇したが風にあおられた。 ハリーはめがねが雨で曇り、小さいスニッチが見えにくい。 ハリーが向き
を変えたとき稲妻が走り、雲の中に巨大な毛むくじゃらの暗い犬が浮かんで見えた。 ハリーがスピードを上げてスニッ
チに突進した時、女の人の叫ぶ声が聞こえ何もわからなくなってハリーはニンバスから落ちていった。 「絶対死んだと
思ったわ」  ハリーが何事も無かったかのように言う「ねえ・・顔がちょっと青くない?」 マルフォイが言う「当然だ
ろ。・・30メートルも落ちたんだぜ。・・天文台の塔に登ってみてくるよ。・・どんな気分か」  ハーマイオニーが「気分はど
う・・」と心配して聞いてきた。 「最高だよ」 「びっくりさせやがって・・・」 ハリーが問う「どうしたの?・・」 「君・・箒から
落ちたんだ」 「本当?・・試合はどっちが勝ったの?」 「あなたのせいじゃないわ・・・ディメンターがグラウンドに入って
きたんだもの・・」 「言わなくちゃならないことがあるんだ・・・落ちた時、箒が・・その・・”暴れ柳”にぶつかって・・・」 ハ
リーはディメンターが何かをしたと言いたかった。
 ルーピン先生が「箒のことは残念だったね・・修理することは出来ないのかい」と聞いた。 「だめです。・・・先生。・・ど
うして僕はディメンターに影響されるのでしょうか?」 「ディメンターは地上で最も忌まわしい生き物だ・・やつらは楽しい
気分や思い出を吸い取って、心に暗く苦しい思い出だけしか残らないようにしてしまう。 ディメンターが君に強く影響す
るのは君の過去に、ほかの誰もが想像できない恐怖があるからだ」 「ぼく怖いんです・・どうやって戦ったらいいのか
教えてください。・・・先生は汽車の中で追い払った」 「あの時は一人だけだったから・・・私は専門家ではないが・・休暇
が終わってから教えてあげよう」

 雪の降るホグワーツ魔法の村を白フクローが飛んでいる。 ハリーが窓からそれを見ている。 学期の最後の週末、
みんなはホグズミード行きが許されクリスマスのショッピングの計画で大騒ぎしているが、保護者から許可証にサインの
もらえないハリーは一人居残りと決まっている。 部屋にフレッドとジョージが来て両腕を掴んで誰もいない教室に連れ
て行った。 「おい離なせよ・・やめろよ・・」 フレッドが「上級生の仲間入りだ。・・」と言って、マントの下から何かを出し
て見せた。 「何する気!・・このボロッくずは・・?」 ジョージが「ボロッくずだってさ・・・俺たちの成功の秘訣だぞ」と言
った。 フレッドが「君にやるのは惜しいんだぜ。・・でも決心した。・・君にはこれが必要だ。・・ジョージ始めてくれ」と言
った。 ジョージが杖を取り出しボロッくずのような羊皮紙に触れてこう言った「我、良からぬことを企む者なり・・」 杖の
触れていたところからインクの線がクモの巣のように広がって文字が現れた。  ”ムーニーとワームテール、パッドフッ
ト、ブロングズの自信作”・・”忍びの地図”。 「僕たちはずいぶんお世話になった」 「これってホグワーツじゃ無い
か・・・これ・・まさか・・本当に・・」 「校長はいつも書斎で歩いている。・・」 「この地図に載っているのは皆だ・・」 「みん
などこで何をしているのかが一目でわかる」 「すごいや・・・どうしたの?」 「フィルチのところから失敬した・・・いいか
城からの秘密の抜け道は7つある。・・お勧めはこれだ。・・隻眼の魔女の口・・ハニーデユークスの地下室に出る。・・
急げよ・・フイルチがこっちに来る。・・使った後は忘れずに地図を叩いてこう言うんだ。・・”いたずら完了!”・・じゃない
と誰かに読まれてしまう」
                                  
 ハリーが秘密の地下道を通って、ホグズミードのハニーデュークス店にやってきた。 許可証にサインのもらえていな
いハリーは姿を隠す”透明マント”をかぶっている。 ハーマイオニーとロンが居るところに来た。 ハーマイオニーがロ
ンに「ねえ・・イギリスいち怖い幽霊屋敷よ・・”叫びの屋敷”まで行ってみない」と言う。 「僕ここで十分」 そこにマルフ
ォイたちが来る「誰かと思ったら・・・新居でも買うつもりかい。・・・ここじゃ大きすぎないか」 二人をからかっていたマル
フォイの顔に雪玉が飛んでくる。 「誰だ!」 ズボンが脱がされる。 押し倒される。 マルフォイたちが恐怖で投げてい
ったところで”透明マント”を脱いでハリーが姿を現す。 「おいおいハリー・・・冗談じゃないぜ」。 ハリーは”忍びの地
図”の一部始終を二人に話す。 ロンが言う「”忍びの地図”を兄貴たちは僕に教えてくれなかったよ」 ハーマイオニー
が言う「ハリー・・・その地図、マクゴナガル先生にお渡しするわよね」 「ついでに"透明マント”もな」ロンが言う。 ”マダ
ム・ロスメルタ”の店の前まで来た。 ファッジ大臣やマクゴナガル先生、ハグリッドも店内にいる。 ファッジが「ママさ
ん・・店は繁盛してるかな?」と声を掛ける。 「魔法省がわざわざうちのためにディメンタなんか送ってくださるものだか
ら、皆が怖がって来なくなったのですよ・・商売上がったりですよ」 「しかし、殺人鬼が逃げ回ってるんでね」 「シリウス・
ブラックは何が目当てです?・・」 ファッジ大臣が小さな声で「ハリー・ポッター」と教える。 マダムが「ハリー・ポッタ
ー?」と驚いたような声を出す。 大臣は「シーッ」と指を口に当てた。 

 ”マダム・ロスメルタ”のママが「ブラックが学生のころのことを覚えていますが、ブラックだけは闇の側に加担しないと
思ってましたわ。・・・どういうことか話してください」と言う。 「ブラックの一番の親友が誰だったか覚えていますか?」 
ママが言う「ジェームス・ポッター・・二人はここにもしょっちゅう来てましたわ」 「二人は兄弟じゃないかと思ったよ」 「ブ
ラックはジェームスがリリーと結婚した時新郎の付き添い役を務めたんだ。・・だが、ブラックの正体は”例のあの人”の
一味だった。」 マクゴナガル先生がマダムに言う「その昔、ハリーポッターの両親が命を狙われ身を隠したのを覚えて
いますか?。 ”例のあの人”が居場所を知ってブラックに二人を殺すようにと命じたのです。 いつもブラックとジェーム
スの後にくっついていたチビのペティグリューが、ブラックを追い詰めたのですがブラックの杖のほうが早く倒されてしま
ったのです。・・・」 ファッジ大臣が「ブラックはペティグリューを殺すだけでは飽き足らず粉々にした。・・指一本だけが
残っていた」と言った。 マクゴナガル先生が言う「ブラックはハリーの両親を手に掛けてはいなくても死に追いやったの
です」 「そうして今、仕上げにかかった。・・」 「もっと悪いことにシリウス・ブラックは、ハリーの名付け親なのです」 ”
透明マント”に隠れて聞いていたハリーが店を飛び出す。 ロンとハーマイオニーが姿は見えないが雪の上に転々と付
いてゆくハリーの足跡を追う。 

 クリスマスの夜、ハリーが物陰で泣いている。 ハーマイオニーが「メリークリスマス」と声を掛けながらやってくる。 
「何があったの?・・」 「友達だったのに裏切ったんだ・・・友達だったのに!!。・・来るなら来い!・・仇をとってや
る!・・ブラックを殺してやる!!」  ルーピン先生が来る「ハリー・・来たかね。・・本当にやる気だね。・・これは高度の
魔法だよ」 「本気です」 「よし・・準備は出来ているね。・・君に教えるのは”エクスペクト・パトローナム”守護霊の呪文
だ。・・・聞いたことは無いだろ。 ”パトローナム”とはプラスのエネルギーで、うまく呼び出せれば、ディメンター(吸魂
鬼)との間で盾の役割をして身代わりになる。・・全部極めるためには想い出が必要だ。・・幸せな想い出。強い想い出
を心に浮かべるんだよ。・・出来るかい。・・・目を閉じて・・集中して・・過去をたどって・・想い出は見つかった?。・・・で
はその想い出で心を満たして・・そして呪文を唱えるんだ。・・・”エクスペクト・パトローナム”と・・・」 ハリーがまねをする
「”エクスペクト・パトローナム”」 「いいぞ。・・・では杖を構えて」 ハリーが杖を箱に当てて呪文を唱えると、箱が開いて
中からシューと煙のようなものが噴き出しハリーは気を失った。 気が付いた時ルーピン先生が「気が付いたか・・・そら
起きて、・・深呼吸して・・最初から出来るなんて思っても居なかった」 「恐ろしいディメンターだ」 「いや・・それは違う・・
あれは”まね妖怪ボガート”だよ。・・ほんもののディメンターはもっと恐ろしい。・・さっき君は何を思い出していた。どん
な想い出だ」 「初めて箒に乗った時のこと」 「強さが充分ではなかったようだな」 「幸福とはいえないかも知れないけ
ど、僕にとってか幸福な想い出です」 「じゃあもう一度やってみよう。用意はいいね」 「やります・・”エクスペクト・パトロ
ーナム”!」ハリーは大きな声を張り上げて何度も叫んだ。 「ようし、いいぞハリー・・・よくやった」 「僕、もうぐったりで
す」 「しかし、君の力はお父さん顔負けだよ・・・たいしたもんだ」 「想い浮かべたのは父と母の顔です。 僕に向かった
話しかけていた。 たったそれだけ・・・本当じゃなくても、一番幸せな想い出です」

 朝学校でロンとハーマイオニーが話している。 「素敵な日ね・・・」 「まったくだよ・・・八つ裂きにされなけりゃね」 ハ
リーが「八つ裂きって何の話?」と聞いてくる。 ロンのねずみが居なくなったの」 「違うよ・・・殺されたんだ。・・君の猫
にさ」 「ばかばかしい・・」 「ハリー・・知ってるだろ。・・あの血に飢えた猛獣がいつもうろついてたのを・・・スキャバーズ
もやられたんだ」 「あなたがちゃんとペットの面倒を見ないからじゃないの」 「君の猫が殺したんだ」 「やってない!」
 「やった」 「やってない!」 
そこにハグリッドが帰って来る。 「どうだった・・・ハグリッド・・聴聞会は・・」 「ああ、委員会の面々が問題について順
番にしゃべって、で、俺も言い分を言ったさ。・・バックビークはいつもいい子で悪さなんかしませんとナ。・・そしたらルシ
ウス・マルフォイ氏が立ち上がって、バックビークは強暴だ、目が合っただけで殺される、と・・こうぬかした」 「それ
で・・・」 「ルシウスめ、最悪の処分を求めたよ」 「ハグリットは首なの?・・」 「いや、おれじゃねえ」 ハグリットはやり
場のない思いを、湖に石を投げて表面を滑らすことで紛らわせている。 ロンが泣きながら「バックビークが死刑になる
んだ・・」と言っている。 

 ハリーが”忍びの地図”を広げて観ている。 誰がどこで何をしているかがすべてわかる。 誰かがハリーに近づいて
いる「ペテグリューが僕に近づいている」 地図を仕舞う呪文を唱える。「”いたずら完了”」。  スネイプ先生が来る「な
ぜこんな夜中に廊下をうろついておる」  「夢遊病です」 「なんとも君は父親にそっくりだな。・・威張り腐って城じゅうを
歩いていた」 「父さんはいばってなんか居ませんでした。・・僕だって・・」 「ポケットを裏返せ。・・ポケットの中のものを
出せ・・・それはなんだ!」 「羊皮紙です」 「開けてみよ」 スネイプ先生が読む「”汝の秘密を現す”・・・読み上げろ!」
  「我らムーニー、ワームテール、パッドフット、ブロングズからスネィプ教授にご挨拶申し上げる。 そして他人事に対
する異常なお節介はお控えくださるよう」 そこにルーピン教授が通りかかる。 スネイプ先生が言う「おやおやルーピ
ン。・・・散歩ですかな。・・たった今ポッターから没収した興味深い品だ。観たまえルーピン。・・君の専門分野やだと思う
が明らかに闇の魔術が込められている」 「それはどうかなセブルス。・・私には読もうとするものを侮辱するだけの羊
皮紙に過ぎないように見えるがね。・・ゾンコの店の品物じゃないのか?。・・だが一応隠された力がないかどうか調べ
てみよう。・・私の専門分野だからね。・・・八ーリー、一緒に来たまえ。・・・ではお休み!」 
                        
 スネイブ先生の部屋。 羊皮紙を広げてみんなの動きを先生が見ている。 「それにしてもなぜ、この地図が君の手
に渡ったのかね?。・・正直言って君がこれを提出しなかったことに驚いているよ。・・もしブラックの手に渡ったら、君の
居場所を教えているようなものだと気付かなかったか?」 「はい・・」 「君のお父さんも規則をまったく気にしなかった
が、ご両親は君を守るために命をささげたんだよ。・・それに報いるのに、これじゃあまりにお粗末じゃないか。・・構内
をほっつき歩いて、ご両親の犠牲の賜物を危険にさらすなんて・・次からはもうかまって挙げられないよ」「 はい」 「で
は、もう寮に戻って・・寄り道はしないように・・・もしすれば判るからね」 「先生!・・その地図正しいとは限らないみたい
です。・・さっき人が動いてるマークが出たけど死んだはずの人でした。・・・」 「ほう・・誰だい・・」 「ピーター・ペティグリ
ュー・・・」 「そんな・・まさか」 「でも観たんです。・・おやすみなさい」

 トレローニー先生が水晶占いの授業をしている。 「さあ、心を広げてみるのです・・・水晶占いに必要なのは内なる眼
を磨くこと。・・それで初めて見ることが出来るのです」 ハーマイオニーが「やってみてもいいですか?」と言う。  「あな
たがお教室に現れたときから判っていましたわ。・・占い学という高貴な方に必要な素質が、あなたには備わってません
わ。・・あなたは若いけど心は老婆のようにしなびているわ。 あなたの魂は教科書のようにカラッカラです」 ハーマイ
オニーは怒って出て行った。 
授業が終わって外に出る。 ロンが「ハーマイオニーったらおかしくなったな」と言う。 「そりゃいつも変だけどみんなの
前で切れちゃうなんて・・・」 ハリーは水晶玉を手に持っていることに気が付く「待って、・・これ返さないと」と教室に引き
返す。 ロンは「僕戻るのいやだよ」といい、ハリーは「じゃあ、後で・・」と言って二人は分かれる。
ハリーは誰もいない部屋に入って水晶玉を返す。 誰もいないと思っていたが奥からしわがれた魔法使いのような声が
する。 「今宵戻ってくる。・・今宵殺人鬼がとき放たれて自由の身となる。・・・罪なき者の血が流されるであろう」  ハリ
ーが奥に入るとトレローニー先生がいた。 先生はいつもの声で「あら、、ご免あそばせ・・あなた何かおっしゃっ
た?・・」 「いえ・・何も・・」

 山にカラスがいっぱい集まってきた。 ハリーたち3人がハグリッドの小屋に向かう道を歩いている。 ハーマイオニー
が「バックビークを処刑するなんてひど過ぎるわ」と言う。 小屋の前のかぼちゃ畑にハグリッドのペットの魔法生物(ヒ
ッポグリフ)が紐でつながれ力なく寝込んでいる。 ロンが男たち3人が山を降りて来るのを見つける。 「あいつらが来
た」  ハリーたちは小屋の中に入る。 ハリーがハグリッドに「逃がしてやりなよ」と言う。 ハグリッドは「俺がやったと
バレりゃダンブルドアに迷惑がかからあ・・これからお出でなさるのだ。・・最後の時はな・・・偉大なお方だ」と言う。 ハ
ーマイオニーが「私たちも一緒にいる」と言うと、「お前さんたちには見せたくねえ・・だめだ。お茶を飲んだら帰ってく
れ。・・ああそのまえに」と言ってねずみのスキャバーズをさし出す。 ロンは自分のペットをみて「スキャバーズ・・・生き
てたのか」と抱きしめる。 ハグリッドが「ペットはちゃんと見張っとけよ」と言い、ハーマイオニーが「ねえ、誰かに謝るべ
きじゃない」と言うが、ロンは「今度クルックシャンクスに会ったら謝っとくよ」ととぼける。 「私によ」ハーマイオニーが言
う。 

小屋の外で人声がする。 「来たか」 ”危険生物処理委員会”のメンバーの一人で”死刑執行人”のマクネア、ダンブル
ドア校長、フアッジ大臣の三人がやってきた。 「おまえさんら、ここに居るとこを連中に見られちゃいけねえ。・・城の外
に出てたのが知れたら面倒だぞ。・・裏口から出してやる」 「大丈夫だよキット」そう言ってハリーたちは裏口から出る。
 「どうぞ中に、お茶でもいかがかな・・」 「有難う・・」。 やがてファッジ大臣が死刑執行書を読み上げる声が途切れ途
切れに聞こえてくる「・・・・下されたく。 バックビークという名のヒッポグリフを死刑囚と称するが、・・死刑囚は本日、日
没に執行人によって処刑されるべし」 「そんな・・そんな」 校長が言う「だいじょうぶじゃ」 ハグリッドが言う「バックビー
クはなんもしてねえよ」。 隠れて聞いていたハーマイオニーが泣き出す。 ロンが「あ・・かまれた」と急に声を出す。 
ロンのペットのねずみのスキャバーズが逃げ出す。 ロンが「スキャバーズ・・・こんなところに居たのか?・・戻って来
い」と後を追う。 「スキャバーズ、なんてことをしたんだ」ロンがスキャバーズを鷲掴みにして持ってくる。 ハリーはその
時忍び寄るものを見つけた「クルックシャンクス」ハーマイオニーのペットの猫だ。 ハーマイオニーが「だめ。・・あっち
にいきなさい」と言うが猫は這うようにして近づいてくる。 クルックシャンクスが暴れて逃げて、猫がその後を追った。 
ロンがその後を追ったので、二人も大急ぎで追いかけた。

 ハーマイオニーがゆれる柳の木を見て「ハリーあそこにあるあの木・・・」と指を差す。 「危ないぞ・・ロン逃げろ!」  
「ハリー・・ハーマイオニー、逃げろ!」 ”暴れ柳”はハリーたちを近づけないように、強風にあおられるかのように枝を
きしませゆれている。 その木の根元にあの黒い犬が居る。 「逃げろ!・・グリムだ」  黒い犬はロンの足をくわえて
引きずって木の根元にある穴の中に消えた。 「あ・あ・ハリー・・助けて!・・」  ハリーとハーマイオニーも大木の枝に
振り払われ、大きな穴の中に放り込まれた。 「ハリー・・・」 二人は穴の中にどんどん落ちていった。 折り重なるよう
に穴底で止まった。

 「どこにつながっていると思う?」 「きっとあそこだ・・・違うといいんだけど・・」 二人が歩いていくと”叫びの屋敷”に出
た。 「行こう!」 そこにロンが居た。 「ロン!・・無事なの?・・」 「あの犬は?・・」 ロンが答える「犬じゃない。・・ハ
リー罠だ。・・あいつは動物もどきだ」 そこにいたのはルーピン先生だった。 ハーマイオニーが「ハリーを殺すなら私
たちも殺しなさい」という。  ルーピン先生は「いや、今夜死ぬのはたぶん一人だ」と言う。 ハリーがいう「それはお前
だ!」  「ははは・・私を殺す気かハリー。」そして「シリウス!」とシリウスを呼んだ。 呼ばれて唸りながら黒い犬が現
れ吠えた。 ルーピン先生が言う「これはこれは、シリウス・ブラック・・・惨めな姿になったものだ。 内なる狂気がつい
に肉体にも現れたか?」  ロンがいう「やつを見つけたここに居る」  ハーマイオニーが言う「だめよ!・・信じてたの
に・・ルーピン先生はシリウスとずっとグルだったのね。・・先生は”狼人間”よ・・だから授業を休んでいたのよ」 「いつ
から気付いていた?・・・」 「スネイブ先生が宿題に出してから・・」 「君はその年の魔女の中で誰より賢い」 ブラック
が叫ぶ「話はもうたくさんだ。・・今すぐ、さっさと殺そう」 「待て!・・」 「もういやと言うほど待った・・・12年間もだ。・・・
アズカバンで囚人となって」 「待て・・・ハリーに教えてやろう」 ハリーがいう「全部知ってる!・・・シリウスが裏切っ
た!。・・それで僕の両親は死んだ」 ルーピン先生が言う「それは違う。・・私たちはずっとシリウスが君の両親を裏切
ったと思っていた。・・・裏切ったのは別の男だ。・・そいつはつい最近まで死んだと思われていた。 ・・・」 ハリーが言う
「じゃあ、誰なんだ!」  ブラックが叫ぶ「ピーター・ペティグリューさ・・・この部屋に居る・・今、ここに・・さあ出て来い姿
を現せ!」 ブラックに言われて姿を現したのはスネイブ先生だった。 スネイブ先生が言う「復讐は蜜より甘い。 ブラ
ック!・・貴様を捕らえたいとどれほど願ったか。・・お前が手引きをしているとダンブルドアに進言した。・・証拠を押さえ
た時に・・」 ブラックが言う「お見事、スネイブ!・・その鋭い洞察力でまたもや間違った結論を出したか?・・失礼する
よ」 ルーピン先生が言う「今殺してもいいのだが。・・・ディメンターが血眼でがお前を探している。・・ディメンターのキス
によって魂を抜かれるさまは、眼を覆いたくなるほど恐ろしいというからな」 「リーマス・・やめてくれ」 
 
 ハリーが言う「先生!・・・ペティグリューの話をして・・」 ルーピン先生が答える「私たちの学友だ。友人だと思ってた」
 ハリーが言う「ペティグリューは死んだはずだ。・・・お前が殺した」 「死んでない・・私も驚いてる。・・君がペティグリュ
ーの名前を地図で見て・・」 「地図の間違いだ」 「地図に間違いはない!・・・ペティグリューは生きている。・・今そこに
居る」 指を刺されてロンが「僕が?・・馬鹿みたい」という。 「お前じゃない・・そのねずみだ!・・」 ロンがいう「スキャ
バーズはうちの家族だ」 「12年も・・・ただのねずみにしては永生き過ぎないか?。・・指が欠けてるだろ」 「それが
何?・・」 「卑怯者は指を切り落とす。・・死んだと見せかけて身を隠したんだ」 「証拠は?」 ハリーが「ロン・・先生に
渡して」といって捕まえようとする。 「何をするんだ・・・スキャバーズ」 ねずみが急にチューチュー騒ぎだす。 見る見
る内にねずみが小柄な頭が禿げた鼻のとがった男に変わっていった。 ピーター・ペティグリューが現れた。

 ピーター・ペティグリューがシリウスを見て泣きながら言う「シリウスか?・・なつかしの友よ。・・・リーマス・ルーピンしば
らくだったね」。 さらにハリーを観て言う「ハリー・・・なんとまあお父さんにそっくりだ。・・ジェームスとは親友だったんだ
よ」 シリウスが言う「ハリーの前でよくもジェームスの話が出来るな。・・・」 ルーピンが冷たく言う「ピーター・・・お前が
ジェームスとリリーをヴォルデモートに売ったんだろ」 「そんなつもりじゃなかったんだよ。・・・あの恐ろしい闇の力の前
では・・・シリウス、君ならどうした?」 「俺なら死ぬ!・・人を裏切るくらいなら死ぬほうがましだ」 ピーターが言う「ハリ
ー・・・君のお父さんのジェームスなら私を殺そうとはしなかっただろう・・・情けを掛けてくれただろう。・・・ロン、私は君
のねずみだった。・・いいペットだっただろ。 殺させないでくれ・・」 シリウス・ブラックが言う「甘かったな・・・ヴォルデモ
ートが殺さないなら、我々が殺す!」 ハーマイオニーが「やめて!」と叫ぶ。 シリウスが「ハリーこの男は・・・」と言い
かけるのを、ハリーが「判ってます。・・でも殺してはだめだ、城に連れて行こう」と言う。 「なんと慈悲深い・・・ありがと
う」 ハリーが言う「城に連れて行って、お前をディメンターに引き渡す。・・僕の父さんはお前みたいな者のために、親友
が殺人者になるのを望まないだろうと思っただけだ・・・」  ハーマイオニーがルーピン先生に聞く「スキャバーズ・・い
え、この人・・ハリーと3年間同じ寝室に居たんです。”例のあの人”の手先ならなぜハリーを今まで傷つけなかったので
しょう」 「自分のために得になることでなければ何もしないやつだ」

 シリウス・ブラックが言う「噛んで悪かったな・・・痛むだろ」 ロンが「少しじゃないよ・・・足を食いちぎられるかと思った
よ」と言う。 ブラックが言う「ねずみを狙ったんだ。・・いつもの私はおとなしい犬なんだ。・・ジェームスがよく言って
た。・・君はずっと犬で居たらどうだってネ・・・初めて城に入った時のことは忘れない。・・・晴れて自由の身になってもう
一度行けたら・・・君の行いは気高かったよ。・・あんなやつのために・・・」 ハリーがシリウスに言う「その二人が殺人者
になったら父さんが悲しむと思ってネ・・生かしておけばあなたの無実も証明できるしね」 ハーマイオニーがシリウスに
聞く「”闇の魔術”を使わないで、どうやってアズカバンから脱獄したの?」 ブラックが答える「自分でもわからない・・・
自分が無実だと知っていたので、耐え難くなった時には独房で変身することが出来た。・・犬になれた。・・」

 シリウスが言う「知っているかな、ハリー・・・。君が生まれたとき、私は君の名付け親になったんだ。・・」 「知ってま
す」 「もし、叔父さん小母さんと暮らしたいならそれでいいが、もしも別の家族がほしいのなら」 「エツ、、あなたと暮ら
すの?・・」 「単なる思い付きだよ。・・気が進まなければ断っていいよ」

 突然ハリーたちの前に黒い影が現れた。 シリウスが「私に任せて逃げるんだ!」と叫んだ。 恐ろしいうなり声がし
て、ルーピン先生の身体が盛り上がって大きくなり、全身に毛が生えた。 狼人間になって立ち上がり牙を鳴らして居
る。 シリウスの姿が消えて変身し、巨大な黒い犬が飛び出した。 二匹は互いに牙と牙とで噛み合い戦っている。 ピ
ーター・ペティグリューはねずみになって逃げた。 吠える、唸る声が聞こえ狼人間が森に向かって逃げていき、黒犬が
後を追った。 キャンキャンと苦しそうに鳴く犬の声が聞こえる。 ハリーとハーマイオニーが湖のそばに行くとシリウス
は人の姿に戻ってうずくまっていた。 シリウスは「やめてくれ・・・頼む」とうめいている。 ハリーは真っ黒の塊になって
湖の周りから近付いてくるたくさんのディメンターを観た。 ハリーが唱える「エクスペクト・パトローナム!。守護霊(パト
ローナス)よ来たれ!」 真っ白な霧があたりを覆った。 やがて池の向こうから霧を貫いて強い光が差してきた。 無
数に居たディメンターが消えるように逃げていった。 光の中でハリーとハーマイオニーは意識を失って倒れる。

 ベットの中でハリーが眼を覚まし、ハーマイオニーに言う「父さんを見た・・・ディメンターを追い払ってくれた。・・・湖の
向こうに居たよ」 「ハリー聞いて・・ディメンターにシリウスが捕まったの」 「殺す気だろ」 「もっと悪いわ・・”キス”をし
て魂を吸い取ってしまうの」 そこにダンブルドア校長が来る。 ハーマイオニーが「校長先生止めてください。・・ シリウ
スじゃありません」と叫ぶ。 「シリウスは無実です。 スキャバーズがやったんです」ハリーも言う。  校長が驚く「なん
じゃと?・・・」  ロンが言う「僕のねずみです。・・・本当はねずみじゃないんです」 ハーマイオニーも言う「信じてくださ
い・・」 ダンブルドアが言う「信じて居るとも・・・じゃが13歳の魔法使い3人が何と言おうとも、誰も納得はせんのじ
ゃ。・・子供の言葉はたとえ真実でも、聴くことを忘れた者には役にたたん。・・・シリウス・ブラックは塔のてっぺんに閉じ
込められている。・・ルールは判っているだろうな?。・・見られてはならん。 この鐘が鳴り終わるまでに戻るのじゃ・・う
まくいけば君たちは罪なき者の命を救うことが出来る。・・・ただし、もし間違えば恐ろしい結末が待って居る」  ダンブ
ルドアはハーマイオニーに「その砂時計を3回ひっくり返せばよいのじゃ。・・困った時にはもう一度元に戻ってやり直し
てみるがいい。・・幸運を祈る」と言ってドアを閉めて出て行った。 ロンが言う「今のはいったいなんの話し?」 ハーマ
イオニーがロンに言う「あなたは歩けないから置いて行くわね」 
         
 ハーマイオニーが鎖を取り出し、ハリーと自分の首に鎖を掛ける。 鎖の先には小さな砂時計が付いている。 ハーマ
イオニーが砂時計を3回ひっくり返した。 ハーマイオニーはハリーを引っ張って外に飛び出した。 ハリーが「何をした
の?・・どうなったの?。 ロンはどこ?」と聞く。 ハーマイオニーが「時間を逆戻りさせたの。3時間前まで。・・今7時半
よ。・・・7時半にはどこに居た?」 「たぶんハグリッドの家だよ」 「行きましょう。見つからないように・・」 「ハーマイオ
ニー・・・何をする気なのかを説明してくれよ」 二人が隠れて見ているとハグリッドの小屋の前に3時間前の自分たちが
見える。 ハリーが聞く「どうなっているんだ?」 ハーマイオニーが答える「これは”逆転時計”って言うの。・・マクゴナガ
ル先生に頂いたの。・・私これを使っていろんな授業に出ていたの」 「時間を前に戻して?・・」 「そうよ、ダンブルドア
は私たちにこれを使えって言ってたの・・このときの何かを変えてほしいんだわ」 

 ハリーとロンとハーマイオニーが、ハグリッドの小屋の前のかぼちゃ畑にやって来る。 バックビークは力なく畑の中で
横になっている。 ハリーたちが餌のかぼちゃを与えようとしている。 城のほうから”危険生物処理委員会”のメンバー
の一人で”死刑執行人”のマクネア、ダンブルドア校長、フアッジ大臣の三人が山を下ってハグリッドの小屋に向かって
いるのが見える。  隠れていたハリーが言う「バックビークだ・・・まだ生きてるよ」 ハーマイオニーが言う「ダンブルド
アが言ってたでしょ。・・・うまくいけば罪無き命をひとつならず救えると・・・行きましょう」  二人がハグリッドの小屋に近
づくとハグリッドの声が聞こえる「俺がやったとばれりゃダンブルドアに迷惑がかかる。 これからお出でなさるのだ・・・・
偉大なお方だ」と言っている。 ハリーが言う「やつらが来たよ・・・急ごう」 ハーマイオニーが言う「バックビークを逃が
す前にフアッジに見せなきゃ。・・・ハグリッドが逃がしたと思われたら・・・」

 ハグリッドの小屋の中、ロンが「スキャバーズ・・生きていたのか?・・」と言っている。 外で見ている方のハリーが「取
っ捕まえてやる。・・・僕の両親を裏切った奴だよ」と言うが、 ハーマイオニーが「ハリーだめよ。・・がまんしなきゃ
あ。・・今ハリーはハグリッドの小屋に居るのよ。・・そこにハリーが飛び込んで行ったらどうなると思う。・・時間を変える
のはとっても危険なことなのよ。・・・判事が来るわ」
 ハーマイオニーが「ねえ、誰かに謝るべきじゃない」と言って、ロンが「今度クルックシャンクスに会ったら謝っとくよ」と
とぼけている。 「私によ」ハーマイオニーが言っている。  判事たちがハグリッドの小屋のドアをノックしている。 ハグ
リッドが「おまえさんら、ここに居るとこを連中に見られちゃいけねえ。・・・裏口から出してやる」と言っている。 外のか
ぼちゃ畑でバックビークが悲しそうに鳴き続けている。 ハグリッドが判事たちを出迎え「どうぞ中に・・・」と言っている。
 ハリーたちが裏口から出ている。 ハーマイオニーが「やっと出てきたわ・・・行くわよ」と二人が駆け出す。 ハグリッド
の「・・・それはあんまりだ」とか「バックビークはなんもしてねえよ」と言う声や「これは委員会の決定です」と言う声が聞
こえる。

  ハリーとハーマイオニーがバックビークのところに行って柵につながれているロープをほどく。 小屋の中でハグリッ
ドが「そうですな・・見ていただけるとありがたいが・・」と言って判事たちが立ち上がる。 ハリーが「さあバックビーク・・
僕らと一緒に来るんだ。・・・おいで」と言ってロープを引っ張る。 「お出で・・・早く逃げないと・・・」 「ほらこっちよ・・・早
く」 二人が森の中にバックビークを連れて行った。 小屋を出た判事たちがバックビークの居なくなっているのに気付
く。 「けものはどこだ!・・」 「さっきまでここに居たのに・・・」 「これは異な事・・」 「何者かが逃がしたに違いない・・
ハグリッド・・」 「オレじゃない」 校長先生が言う「大臣は君が逃がしたと思っているわけではなかろう・・君はずーっと
わしらと一緒にいたのじゃから」 「とにかくそこらを探さなきゃ」 「ならば空を探すのじゃな・・バックビークを歩かせて連
れては行かないだろ・・・処刑人のお方、仕事は無くなったようじゃの。お茶でも飲んで行きませんかの」 

 ハリーが「お出で・・こっちだよ」と言ってバックビークを引っ張っていく。 湖のところへ来る。 ハリーが言う「ハーマイ
オニー・・・」 「何?・・」 「さっきね、この湖にシリウスといた時、人影を見たんだ・・・その人がディメンターを追い払って
くれた。」 「パトローナス(守護霊)ね・・スネイブ先生が言ってたわ。パトローナスは本当に力のある魔法使いしか出せ
ないって」 「あれは父さんだ。・・・パトローナスを呼んでくれたのは」 「でもお父様は」 「死んだって言うんだろ。・・・で
も僕は見たんだ」 

 ハリーが言う「シリウスが僕に言ったんだ。・・・一緒に住まないかって」 ハーマイオニーが言う「いいじゃない」 「シリ
ウスが自由になれば、もうダーズリーの家に戻ら無くてもいいんだ。・・田舎に住みたいよ・・どこか空の見えるところ
に・・・シリウスはずっとアズカバンに居たから」 

 二人は”暴れ柳”の木の下の来る。  ルーピン先生が狼人間になってハリーたちに襲い掛かる。 ハリーが激しい叫
び声を上げる狼人間と戦っている。 狼人間が「アウォオーー」と叫ぶ、 二人は逃げる。 木の影まで逃げて隠れてい
ると二人の後ろに狼人間が現れる。 襲い掛かろうとしたところにバックビークが現れて、激しい戦いの末二人を助け
てくれる。 「怖かった・・」 「今夜は散々だな・・・」 

 ハリーが湖のそばに来る。 ハリーが言う「シリウスが・・・行こう!」 ハリーは姿を見られてはいけない。でも、見られ
たいのではない。・・自分が見るほうに回りたいのだ。 暗闇の中から黒い布をまとったディメンター(吸魂鬼)が湧き出
るように出てくる。 ハリーが立っているところからは、湖の上をすべるように遠ざかるように、向こう岸に動いていく。 
ハーマイオニーが言う「恐ろしいわ・・」 「大丈夫・・父さんが来てパトローナス(守護霊)を呼んでくれるだろ。・・・もうす
ぐ・・、もうすぐ現れる見てて・・」 「いいえハリー・・・誰も現れないわ」 「大丈夫。・・絶対来るよ」 「死んでしまうわ・・・
二人とも」 
 いきなりハリーが飛び出し杖を取り出す。 「ハリー!・・だめ!」 湖のそばに立ってハリーが叫ぶ「エクスペクト、パト
ローナーム!」  杖をかざすと、杖の先からまぶしい光がでて、群がるディメンターに突進していく動物のようなものが
見える。 無数に居たディメンターが逃げて行く。 池の向こうに居るハリーが気を失って倒れる。 
                                                     
 ハリーとハーマイオニーはバックビークに乗って飛んでいる。 ハリーが言う「君が言ったとおりだ。・・僕が見たのは父
さんじゃなかった。 僕自身だ・・・パトローナスを呼んでいる自分を見たんだよ。・・出来るって判ってた。 さっきも出来
たんだから」  城の塔のてっぺんに閉じ込められているシリウスを助け出し、三人が乗って行く。 山を越え、湖をすべ
るように飛んで行く。  バックビークはホグワーツ魔法魔術学校のそばに舞い降りて三人を下ろす。  シリウスが言う
「ありがとう・・感謝しているよ、  二人とも。・・まだ私の人生はどうなるかわからない。 それに君はここで学ばなけれ
ば・・・」 「あなたは無実なのに・・」 「君が知っていてくれれば、いまはそれで充分だ。・・もう聞き飽きたかも知れない
が、君はお父さんにそっくりだよ。  眼以外はね・・・眼は」 ハリーが言う「母さんにそっくり」 「君がジェームスとリリー
と過ごせた時間は私より短かった。・・だがハリー、愛する人は決して離れたりはしない。・・いつでもそばに居る。・・・こ
こに居る」といって胸に手をやる。 ハーマイオニーに「君は若いのにすばらしい魔女だよ」と言ってバックビークにまた
がり上空高く飛んで行った。 ハリーとハーマイオニーが見送る。

 ハーマイオニーが「行かなきゃ」とハリーに言う。 二人は急いで宿舎に帰る。 ダンブルドアの前に行ってハリーが
「やりました」と報告する。 マルフォイが「なにをやった?・・」と聞く。 校長はにっこり微笑んで「お休み・・」 と言って出
て行った。 ロンが「どうしてそこにいるの?・・たった今ここで話してたのに」と聞く。   ハリーは「同時に2ヶ所にいら
れるわけ無いだろ」と笑ってごまかす。

 ハリーがルーピンの部屋に急いだ。 ルーピンは部屋で荷造りをしていた。 ルーピンが言う「やあハリー・・・来るの
が見えたよ。・・・私のことなら心配要らない」 「まさか・・」 「そう、でも辞任したんだよ、自分から・・」 「どうして・・」 
「私の正体を誰かがうっかり漏らしてしまってね・・明日には親からのフクロウ便が届くだろう。・・自分の子供の先生が
狼人間では好ましくなかろう」 「でも、ダンブルドアが・・・」 「ダンブルドアにこれ以上迷惑は掛けられない。・・それに
ね、私のような者にはこういったことにはもう慣れっこなんだよ。・・どうした浮かない顔をして?・・」 ハリーが言う「何も
変えられなかった。・・ペティグリューは逃げたし・・」 「何も変わらなかった?。・・君は大きな変化をもたらしたよ。・・真
実を明らかにし、無実の者を恐ろしい運命から救った。 大きな変化じゃないか!。・・私に誇れることがあるとすれば、
君が多くを学んでくれたことだ。・・私はもう先生で無いから後ろめたく思わずに君にこれを返せる」 ルーピンは”透明
マント”と”忍びの地図”を差し出した。  「さあ、お別れだハリーきっとまたいつか会えるだろう。・・その日まで”いたず
ら完了”」 

 みんなが夏休みの帰省の準備をしている。 馬車に荷物を載せている。 ハリーが「僕も乗せてくれる?」と言ってや
ってくる。 マルフォイが「ハリーを通してやれ」と言う。  「あの、・・開ける気は無かったんだけど包みが開きかけて
て・・あの・・二人が開けろって・・」とハリー宛の小包を差し出す。 「言ってないよ!」同時に声がした。 ハリーが改め
て包み紙を開く。 ロンが言う「”ファイアーボルトだよ。・・世界最高速の箒だよ。」  「でも、誰から?・・」 ハリーが言う
「判らないんだ」 ハーマイオニーが言う「これが付いてたわ」と手紙を差し出す。 「シリウスからだ」 

       =  終わり  =          平成16年7月3日 鑑賞記載
                                              
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