小野派一刀流とは?

一刀流は現代剣道に繋がる剣術の一大流派の一つで、後の剣術諸流派に多くの影響を与えた名門です。

江戸時代には梶派、中西派、北辰一刀流、無刀流など分派を生み出し、一刀流の中でもその正統を他と区別するために名乗っているのが小野派一刀流です。

流祖は戦国時代に一刀流を開いた伊藤一刀斎に学んだ神子上典膳後の小野次郎右衛門忠明で、師より独立し江戸に住まう頃徳川家に見出され剣術指南役として仕えることとなりその名は高まりました。

一刀流の極意は切り落としにあり、一刀のもとに敵を倒す。その一撃は高度な術理に基づいた日本武道の精華でもあります


50周年記念式での一刀流演武の様子



組太刀一本目:「一ツ勝」


「刃引き」

直心影流法定之形とは?

直心影流とは、柳生流などの新影流系と同じく、影流に属する流派であり、幕末に隆盛を誇りました。男谷精一郎、島田虎之助、勝海舟、榊原健吉などが当流の遣い手として有名です。

竹刀による試合稽古、心法を重視した、木刀・袋撓・刃引による形を特徴として、現在においても多数の伝承が存在する一大流派となっており、各地で稽古がなされています。

その中でも「法定」は非常に有名であり、直心影流の修行はこれに尽きるといっても過言ではありません。春夏秋冬四本の法定之形は、仕太刀で十分間、打太刀で十分間かかり、計二十分間の形稽古の中に当流の構え、呼吸法、手の内、目付け、間合等の要素が全て凝縮されています。

法定の様子


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