項目別バックナンバー[1]:インターネット情報:1
インターネット用語
インターネットの世界では、専門用語が多く、しかも一般用語・商標が混 ざっています。特に後者または、後者を出発点とする用語は複数の意味を持 つことになり、混乱を招きます。パソコン用語と含めて述べて行きます。 最近では、用語集も出版されていますが、必要最小限が不明確でしかも、 次々に新語が登場しますので、厳密には際限がありません。
ローカル:通信状態になく、個別のコンピュータの状態。常時接続以外は、非
接続時にはこの状態になる。(注:複数の意味を持つ言葉です)
LAN:ローカル・エリア・ネットワーク:この時のローカルは狭いと言う意味
です。狭い範囲のコンピュータを通信状態にしたネットワークです。
WAN:ワイド・エリア・ネットワーク:LANよりも広い範囲のネットワークです。
インターネット:世界中のLAN・WANを1つのネットワークで繋ぐネットワーク
方式です。
一般に幹線は専用線で、基地から個人へは電話回線・光ファイバー・無線
ケーブルテレビ等で結びます。技術の進歩で方法は変わってゆくでしょう。
基地はプロバイダーと呼ばれる事が多いです。ただし専用線を引けない個
人へのサービス(ビジネス)ですので、専用線を末端まで引く場合もあり
ます。
ISDN:色々な物をデジタルで送る通信サービス。電話回線と平行して引く事が
多かったが、より速度の速い方式の登場により頭打ちになっている。
ADSL:電線の電話回線の非使用周波数領域を使用して、あたかも電話の基地局
を中心にLANを形成する状態になり、常時接続が可能になる。基地局からの
距離に通信速度が依存するので、使用出来ない地域もある。また光ファイ
バー使用地域も使用できない。
FTTH:光ファイバーを家庭にまで引き、高速デジタル網を使用する方式。
電線通信会社・電力会社を中心に広がるつつある。
無線LAN:基地局とコンピュータを無線で繋ぐ方式。携帯電話・PHSと類似した
考え方。小型コンピュータでの移動利用では必ず必要。携帯電話と同じ制
約があり、電波の届く範囲にサービスは限定される。
プロトコル:本来は「規約」「取り決め」「通信手順」の意味
ネットワークでは、ハードウエアからソフトウエアまでを階層に分けて
おり、同一レベル内の「取り決め」をプロトコルといいます。
インターフェイス:本来は「境界」「隣接して接する部分」の意味。
多くは人間とコンピュータの操作に関して使用しています。同様にパソ
コンでは多様に使用します。
インターネットでは、プロトコルが同一レベルに対して、隣接レベルの
「取り決め」をいいます。
TCP/IP:インターネットでの標準のプロトコル。2つのプロトコルを組み合わ
せて使用するのでまとめて呼ぶ事が一般的です。
transmission control protocoll,internet protocol の略。
現在のパソコンや後付け装置には、標準に添付されています。プログラム
と考えても同じ、インターネットを行うには使用状態になっている必要が
あります。
ダウンロード:元々は上位(メイン)から、下位にデータを移すことですが、
インターネットではWEBサーバから個人等の管理領域(通常はコンピュータ)
にデータ等を移す(通常はコピー)事を言います。
アップロード:ダウンロードの逆のデータの移動をいいます。イメージ的には
ある程度まとまった量を指します。WEBとパスワード等をやりとりするレベル
では、通常は使用しません。
データ圧縮:今はブロードバンド時代でデータの移動(転送)も容易になりま
した。しかしまだデータ圧縮は重要です。データのなかには、空白や繰り返
しなどの冗長がありますので、データサイズを小さくできます。これを圧縮
と呼びます。方式は沢山ありますが、無料ソフトで優れたものが多くありま
すので、入手は容易です。
データ解凍:圧縮して小さくなったデータを元のデータに戻す作業です。これ
も多くの無料ソフトがあります。普通の使用者はこちらの方が親しいでしょ
う。圧縮方法に自動解凍方式があり、これは解凍ソフトが不要です。ただ、
コンピュータウイルスが増えて依頼、実行ファイルは危険視しますので、や
や使用は控えめに感じます。
インターネット用語 電子メール
電子メール:通信端末の間でメッセージを送るシステム。インターネットの用
途の代表的な物。特徴は基本的には早い事。作成と送信部分があるが、通常
は後者は使用上は気がつかない。通常はメールソフトの前者が使えれば充分
だが、ホームページを作る場合などで後者、例えば「sendmail」と関わる事
もあります。
SMTP:メールサーバ間で使用されるプロトコル。メールサーバ自体を言う事も
あります。メールが集まったり、送信したりする郵便局的なもの。
POP:サーバが受信したメールを個人のコンピュータ等に読み込むプロトコル。
サーバをいう時もあります。宛名別に分けて送るので郵便箱に近い。
最近のコンピュータは、ハード的にはTCP/IP、ソフト的には上記のとパスワ
ード設定との設定で基本は動作するので、インターネット設定サービス付き
でコンピュータを購入しても特別に難しい事をする訳ではありません。
CC:カーボンコピーの略。電子メールを送信するときに同じものを別の宛先に
同時に送る時に使用。
BCC:ブラインドCCの略、送信者とBCC先にしか送られた事がわかりません。他
の人には送られた事は分かりません。
受信確認モード:送信者が確認の為に設定しますが、受信側のメーラーの設定
や受信者の意志で確認メールを送らない事もあるので、大きな意味はありま
せん。例えば、確認メールを送るかを聞くメーラーでは受信者が決めます。
最近主体の「受信後送信メーラー」で設定を開封時に確認メール送信にして
おく(普通)と大量のメールを受信した時などで対象メールの開封が遅れる
とネットから一度切断されるので、送信出来ない時があります。電子メール
のマナーとして、受信者の了解なしに確認モードを使用するのは失礼とされ
ています。
また、相手側のメールアドレスを確認する目的のスパムメールに使われる事
もあるので、自動返信モードあるいは制御できないメーラーを使用するのは
注意が必要です。
テキスト・HTML:最近は後者も増えましたがウイルス・スパムに利用されやす
いので、前者が標準です。ただし、メールを作成するソフトが例えば「note
pad」などの場合、テキスト文をサポートしていないので勝手にHTMLになりま
す。標準設定は使用前に確認が必要です。
インターネット用語 WEBプラウザ
プラウザ:専門用語は長い文の頭文字を取る場合と、一般名詞を転用する事が
多いです。プラウザは本来は「読む事」を意味する言葉です。コンピュータ
用語としても、閲覧ソフトを指します。しかし、現在はインターネット時代
ですので、「WEBプラウザ」を指す事が普通になりました。
WEBプラウザ:WEBは、WWWと同じ意味です。蜘蛛の巣の様に張り巡らされた通信
網に配置されたコンテンツを閲覧するソフトの事をいいます。インターネッ
トを発展させたのも、一般のユーザーが一番多く使用するのも本ソフトでし
ょう。種類は多数ありますが、パソコンレベルでは「Netscape navigater」
と「Internet Explorer」が有名です。初期は前者が主流でしたが、現在は
OSとの一体化等で後者が主流になっています。
両者が競いあう事で発展もしましたが、コンテンツの表示が統一出来ない等
の不具合も継続しており、規格の統一という課題も残しています。
両者以外のソフトも作られており、それぞれ特徴を出すべく工夫しますので
どのソフトでもコンテンツが同じに見える・使える事ができるようになるか
は疑問です。
コンテンツ:情報またはその内容をいいます。代表的なのが、ホームページで
す。現在は種類も増え、文字情報から、静止画・動画・音楽・実況などへ進
歩しています。またこれらを辞書や検索する機能も大事なコンテンツです。
ホームページ:現在はコンテンツを含むWEBページとして使われています。一部
では、これらの入り口の表紙ページのみを指す事もあります。
HTMLでハイパーテキスト化されたネットの情報を表現するシステムです。テ
キストだけでなく、画像などの情報も扱う事が出来、それを見るソフトが発
展したことでインターネットが急速に一般化したとも言えます。
インターネット用語 接続方法
ダイヤルアップ接続:電話回線・ISDN回線で主にプロバイダと接続状態で、ネ
ットワークに繋がっている方法。ダイヤルアップ・サービスともほぼ同じ意
味。
常時接続:常時ネットワークに接続できる方法。専用線だけでなく、ADSLやケ
ーブルテレビや光・無線方式なども使用が増え続けています。ほとんどが、
決まった時間単位の固定料金となっています。
ナローバンド:データ送信量が少ない(遅い)通信をいいます。現在では、ダ
イヤルアップや64KのISDNも含めます。
ブロードバンド:従来よりも高速な通信を行う方式の事です。従って、現在は
これに含まれても将来は、ナローバンドになるかも知れません。高速な理由
が、通信に使用できる帯域幅(8Mとか、12Mとか)が広い事からこのよ
うに呼ばれます。
インターネット用語 接続方法拡大中
電話回線と同様にインターネットも色々な通信・接続手段が登場しています。
待っていると、より良い方法が安く使用できるのも実状ですが、これだけは
運の世界です。
ADSL:銅電線を使用して通信する技術です。電話回線の一部の帯域を使用する
ので固定料金で可能です。ISDNよりも速いので、ISDNを導入した人はショッ
クだったと思います。インターネットの使用方法がデータを送るよりも、受
け取る方が多いという実状から、使用帯域(スピードになります)を受信側
を速くする設計になっています。上りと下りで速さが異なる表示はよく見か
けます。電話回線の一部が光ファイバーになっていると使用できません。こ
れを「光収容」といいます。しかし、実際は光ファイバー化工事の時に銅線
を捨てずに残している場合が普通なので、若干の工事で使用可能になる事も
あります。電話回線を独占していたNTTが対応が遅れたので、世界的にも日本
は遅れました。欠点は電話基地局からの距離により性能が極端に異なる事で
す。1kmぐらいまでが最適で2kmを越えると急激に遅くなります。約3kmよ
り遠くなると、基地局での速度が8Mから12Mになってもほとんどかわりま
せん。
CATV:ケーブルテレビは広い帯域の有線ですので、インターネットも使用でき
ます。元々畑違いの技術だったためにトラブルが多かったですが、現在は安
定してきています。
FTTH:高速通信網で実際は、光ファイバー通信の事です。光エレクトロニクスは
いつか技術情報で取り上げますが、電線よりも非常に多くの情報量を送れる
ので現在、色々な企業が参入して競争中です。個人使用では、ADSLでは速度
が不都合なコンテンツがあまりないので、急激に切り替わるにはソフト面の
開発も重要です。
無線通信:速度面で注目されていませんでしたが、技術改善で常時接続・対応
範囲の拡大でモバイルパソコンを中心とした用途が広がっています。
ただ、携帯電話インターネットとの関係で技術・方式が変わってゆく可能性
が高い分野です。機密保持では一番弱いとされています。
注)以前にも簡単に触れています。