100916 <小特集> 「レイプ オブ ナンキン」の改竄写真 一挙公開 米国で話題となっている中国系米国人ジャーナリスト、アイリス ・チャンの著書『レイプ・オブ・ナンキン』と同書の編集に多大 な影響を及ぼした同タイトルの写真集『レイプ・オブ・南京』 (史詠ら著)の誤用写真使用が問題視されている。
そのまま放置すれば、偽りの事実がそのまま一人歩きし真実と 喧伝され、間違った歴史が作られる懸念を孕んでいる。 その誤用写真を列挙する。 写真@ 写真A 写真B 写真C 写真D 写真E 写真F 写真G 写真H 写真I 写真J 反日偽書反撃集会 写真@
バリケードの上にたばこをくわえた男性の生首が置かれている 写真についてチャンは 「南京郊外の有刺鉄線のバリケードに中国人兵士の頭が置かれた。 彼の唇の間には冗談のようにたばこの吸い殻が差し込まれた」 と説明、入手先を「中日戦争の真実を忘れない会」としている。 この写真は、朝日新聞社刊『南京大虐殺の現場へ』でも取り上げ られたが、“大虐殺派”の立場に立つこの本でさえ 「『南京事件の証拠』とすることには大きな危険があると言わざ るをえない」 との表現にとどめている。 また、大阪国際平和センター(ピースおおさか)も当初 「みせしめのため、野ざらしにされた中国人の斬首」 と説明をつけて展示していたが、今年3月になって、説明を 「日本軍による南京攻略後、城外の鉄条網の上に置かれた中国人 の首」 に差し替えている。 この写真を最初に掲載した米国の雑誌『ライフ』1938年1月 10日号では 「徹底した反日家だった中国人の首が南京陥落直前の12月 14日に南京城外の鉄条網のバリケードにくさびで打ち付け られた」 と説明しているが、実際の南京陥落は12月13日で写真説明の 14日は陥落後となるわけで、写真自体の信憑性が問われている。 写真A
兵士が男性を座らせ刀を振りかざしている写真にチャンは 「南京において日本兵はスポーツのように殺人を行った。後ろに いる日本兵のほほえみに注目」 と説明、出典を「台湾政府軍事委員会政治部」としている。 だが、この写真はノンフィクション作家、鈴木明氏が大宅賞受賞 作『南京大虐殺のまぼろし』(文芸春秋)の中で 「虐殺の証拠とは言えない」と疑惑を指摘している。 写真B
二人の日本軍少尉の“百人斬り競争”を報じた昭和12年11月 の東京日日新聞(現毎日新聞)の記事の複写写真をチャンは使用し ている。 だが、この記事自体が創作だったことは記者に同行したカメラ マンらの証言で既に明らかになっている。 写真C
「台湾政府軍事委員会政治部」から入手したという写真について 「日本軍は何千人もの女性を狩り立てた。大多数がレイプされる か、軍用の慰安婦にさせられた」 とチャンは日本軍による従軍慰安婦の事実として伝えている。 だが、こうチャンが説明している写真について秦郁彦日大教授は、 最初に同写真を掲載したのは 『アサヒグラフ』昭和12年11月10日号 「硝煙下の桃源郷 江南の『日の丸部落』」 という題の記事と指摘。 それには 「我が兵士に援けられて野良仕事より部落へかへる日の丸部落の 女子供の群れ」 と全く正反対のキャプションが付けられているというのだ。 同じ写真は笠原十九司宇都宮大教授著『南京事件』(岩波書店) にも使われ 「日本兵に拉致される江南地方の中国人女性たち」と説明。 だが、奏教授の指摘を受けて、笠原教授は岩波書店のPR誌 「図書」4月号に2ページにわたり謝罪記事を掲載、 「中国国民政府軍事委員会政治部が、朝日新聞のカメラマンが 撮った写真を、撮影した事実と異なるキャプションを付して 使った」 と中国側がキャプションを歪曲した偽写真であることを認めた。 岩波書店も同じページに「読者の皆さまへ」と題し全面謝罪文 を掲載。 だが岩波書店は、出荷停止、別の写真に差し替えて出版するこ とにしたものの、それまでに販売した4千冊以上もの、偽写真を 使った“欠陥商品”については回収は行わず、申し出があった 場合に限り交換に応じるという、売れたものは仕方ないという 責任逃れの消極的な対応。 写真D 肩から2羽の鶏と銃を携えた笑顔の日本兵を写した写真で、 「略奪の報酬」 と、チャンは写真集で説明している。 だがこの写真の出所は、昭和12年12月5日発行 『週刊朝日・アサヒグラフ臨時増刊』で、 写真撮影は朝日新聞特派員、撮影日時は10月29日で場所も 京漢線豊楽鎮でキャプションは 「史那民家で買い込んだ鶏を首にぶらさげて前進する兵士」 となっている。 写真E
写真集とチャンの著書に使われた揚子江岸に死体が並ぶ写真に チャンは 「南京北郊外の下関河岸でおびただしい死体の山が処分のため 積み重ねられている」 と写真説明を付けている。 実際には、元従軍兵の故・村瀬守保氏が撮影したものとされ 同氏の写真集『私の従軍中国戦線』にも掲載。
自由主義史観研究会の藤岡信勝東大教授(写真右)らが南京 戦で砲撃戦に所属した兵士に確認したところ、並んでいる死体 は戦闘員の死体で撮影場所も揚氏江にある新河鎮から下流にあ る下関または三叉河という。 新河鎮戦の形勢が不利になり、一斉に河に飛び込んだ中国兵 の戦死体あるいは水死体が川に沿って流れ河岸に一定方向に積 み重なった場面を撮影したことが判明している。 写真F
戦車が火炎放射器で民家に火を放っている写真にチャンは 「日本の戦車が南京市内の家に放火している。三分の一の 家屋がこれで焼かれた」 と説明を付けている。 だが、東中野修道亜細亜大教授によると、写真の戦車は昭和 13年以降生産された「九七式軽装甲車」で南京戦当時は使わ れておらず、しかもこの戦車には火炎放射器は装備されていない ことが判明、写真自体が合成写真である疑いが濃厚となっている。 写真G
首が多数並べられた写真には 「南京の犠牲者の切断された首」 とキャプションが付けられている。ただ、撮影者、場所、撮影 時点も記されていない。キャプションにはさらに 「1984年8月4日、東京の朝日新聞は宮崎県北郷村の農家 で発見された日本軍元兵士の日記について掲載した。 家族が保存していたアルバムから3枚の白黒写真も発見された。 これは、その3枚のうちの1枚である」 と記されている。 このキャプションが指摘する朝日新聞の写真といえば、 「鉄嶺ニテ銃殺セル馬賊の首」 であることが判明、朝日新聞がのちに訂正記事を出した曰く付き のもの。 チャンが掲載した写真は朝日新聞が掲載したものと別アングルの ものだが、チャン自ら「3枚のうちの1枚」と述べていることから、 チャンが使用した写真は馬賊の生首であっても南京の無実の市民の 首でないことは明らか。 朝日新聞が訂正記事を出すに至る経緯については田中正明著 『南京事件の総括』(謙光社)に詳しい。 写真H
チャンの写真については奏教授も『諸君』4月号で検証している。 その中で、 「南京陥落直後に数十人の日本兵集団が見守っているなかで、 数人の中国兵捕虜が、銃剣で刺殺されているシーン」 とチャンが説明している写真についてチャンはさらに 「写真の信憑性だが、撮影者は日本兵で、上海の日本人写真屋で 現像したさい、中国人の助手がひそかに焼き増ししたのを漢口 のW・A・ファーマーが入手、米国の『ルック』誌に送った もの、提供はUPI/ベットマン」 と詳しく由来を説明している。 この写真について奏教授は、和多田進氏が1987年、南京で ヒヤリングした呉旋から似たような話を聞き、同氏が 「南京事件の証拠とすることには大きな危険がある」 と結論づけている (洞・藤原・本多編『南京大虐殺の現場へ』朝日新聞、1988) と指摘している。 奏教授はさらに、写真の見物人には、上衣を脱いだ白シャツ姿の 兵が十人以上いて、銃剣をふるっている日本兵の影も短く、南京 事件が起きた真冬の南京でないことは明らかと記している。 写真I
「レイプしたあと被害者とポルノ風紀念撮影をする日本兵」 (チャン)のキャプション入りで出所は南京の難民区国際委員会で 働いていた米人フィッチの遺族とある。 奏教授が台湾で入手した『鉄証如山』の写真集に掲載された写真 にはチャンの写真の右方に中国人らしい男性が立ち、しかも中央の 兵士は服装が民間人のジャンパー風で帽子も顔も日本人には見えな いと、同教授は指摘。 逓信省から派遣され野戦郵便長として南京戦に従軍した佐々木 元勝氏は回想録『野戦郵便旗』(1973年)でも、 「37年11月22日、司令部で郵便物の検閲に当っていた憲兵 から当時、残虐写真やエロ写真が出回っていてカツラをかぶっ てのやらせシーンは内地からの逆輸入説もあり版元は不明との 話を聞いている」 「支那女が泣きながら立って下半身裸になっているのもある。 支那軍か日本軍のどちらが撮ったかわからない」 と日記に書き留めているという。 写真J
「南京の女性は強姦されたのみならず、拷問され切断された」 とのキャプションがついている。 昭和史研究所代表の中村粲濁協大教授によると、昭和12年 10月下旬ころ、北支・太原攻略に広島第五師団が出動した際、 途中で写真のような婦女子の乱暴直後を発見。 将校らは殺害された被害者を手厚く埋め、仮の墓標に水筒の水 をかけ、野菜を供えたという。勿論、同師団の前に日本軍はここ を通っていない。 わが国の婦女子が通洲事件や済南事件で、性器に棒切れなどを 突っ込まれたことがある。これは支那人の常套手段であり、日本 人はこんなことはしない、という。 ◇ 反日偽書反撃集会 「『南京大虐殺』はなかった! ・・・ アイリス・チャン『レイプ・オブ・南京』はいかに歴史を捏造 したか」 9月26日(土)午後2時、三省堂文化会館(新宿駅西口下車)で。 プログラム:「プロパガンダ写真の正体」『レイプ・オブ・南京』 の完全論破」。 講師・藤岡信勝東大教授、東中野修道亜細亜大教授、 戦史研究家・犬飼總一郎氏ほか。 会費2千円。 氏名、住所、電話番号、職業を明記しハガキかFAXで申し込み・ 文京区本郷3−16−6−504、FAX03−5800−8515 自由主義史観研究会。 関連記事 101104 まだある『レイプ・オブ・ナンキン』の改竄 松尾一郎 (アイリス・チャン関連) 1509056 アイリス・チャン著書 米誌が叩く 140978 <読書欄> 『GHQ作成の情報操作書「眞相箱」 の呪縛を解く』 櫻井よしこ 110404 『レイプ・オブ・ナンキン』日本語版刊行延期 藤岡教授ら 「朝日」の誤報を追求 110101 『レイプ・オブ・ナンキン』合成写真掲載 101104 まだある『レイプ・オブ・ナンキン』の改竄 松尾一郎 100901 新聞取材裏話・海外編 100917 アイリス・チャン 背後に中共政府 100918 米有力紙 「レイプ・オブ南京」の虚偽性を指摘 100805 東中野修道教授 南京事件の真相を語る ★ (平成10年9月25日号)
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