思い出のシネマ
マイノリティ・リポート |
監督 スティーブン・スピルバーグ |
出演 トム・クルーズ サマンサ・モートン コリン・ファレル マックス・フォン・シドー |
2054年、その時代には未来を透視できる3人の予知能力者により殺人事件が予知され、それにより事件が起こる前に犯罪予防局は犯人を逮捕し、殺人を未然に防ぐというシステムが確立していました。しかし、ある日犯罪予防局のチームのトップに立つ主人公ジョンは、自分自身が殺人を犯すと予知されたことを知ります。追われる立場となったジョンは必死の逃走を試みます。 映画としては、スピルバーグ作品としては「A.I」よりはましだったでしょうか。今ではすっかり人気者となったコリン・ファレルがちょっと嫌な役で出ています。 この映画も「セレンディピティ」と同様、映画好きの友人の女性と見に行きました。妻が知人から券をもらったのですが、見に行っている暇がないということで、妻から彼女と行ってくればということで、ありがたく彼女を誘って見に行った映画です。ちょうどクリスマスの夜だったので、さすがにいつも空いている映画館もその日は混んでいました。映画が終わって食事をする頃には雪が落ちてきそうな雰囲気で、とても楽しい夜を過ごすことができました。妻には感謝ですね。 |
マッド・マックス |
監督 ジョージ・ミラー |
出演 メル・ギブソン |
メル・ギブソンの出世作となったオーストラリア映画。 暴走バイカー軍団に妻子を無惨にひき殺された警官のマックスは、復讐を誓い犯人たちを一人、また一人と殺していく。 とにかく、当時そのアクションシーンというか、バイクのクラッシュシーンが話題を呼んだ作品です。実際にスタントマンが死んだという噂もありました。この映画が上映されたのは、僕が大学4年生の頃だったと思いますが、僕自身は映画館では見ていません。ただ、仲の良かった友人が見に行って、大学の生協で昼食を食べながら、おもしろかったと僕に話してくれたことは今でも憶えています。 |
ミッション・インポッシブル |
監督 ブライアン・デ・パルマ |
出演 トム・クルーズ ジョン・ボイド エマニュエル・ベアール ジャン・レノ |
僕らが少年の頃夢中でテレビで見ていたスパイ大作戦の映画版。テレビ版で印象的なテーマ曲がこの映画版でも使用されているのがうれしい。 仲間を失ったスパイのイーサンは、裏切り者の汚名を受け、濡れ衣をはらすため、一癖も二癖もある仲間を募って、CIA本部に潜入します。スピード感溢れる展開とともに、ミステリー風味もあって非常に楽しめた作品。 (ネタばれ注意) 僕が好きなある俳優が、その当時は割と善人役だったのが、嫌なやつを演じているのはちょっと残念でした。 |
未来は今 |
監督 ジョエル・コーエン |
出演 ティム・ロビンス ジェニファー・ジェイソン・リー ポール・ニューマン チャールズ・ダーニング ジム・トゥルー |
社長が突然ビルの44階から飛び降りたハッド・サッカー社。会社買収を狙う役員たちの陰謀によって、職探しに都会に出てきた男が、ハッド・サッカー社の郵便物の仕分け係から思いがけなく新社長に担ぎ出されます。役員の思惑どおり、株価が急落しますが、主人公のアイデア商品が思いがけないヒットとなり、彼は世間の注目を浴びるようになります。 しかし、初心を忘れ、思い上がってしまうのは人間の常。彼は最初の素直さを忘れ、次第に嫌な男になっていきます。そうした中、会社の取締役たちの企てもあって、主人公は一転奈落の果てに・・・。 僕が好きなハート・ウォーミングなファンタジー作品です。人間、素直な気持ちや謙虚さを忘れるとろくなことにはなりませんよ、でも再びその心を取り戻せばやり直すことができますよということを教えてくれる映画です。単純であるが故に楽しめる映画です。 主人公役を演じるティム・ロビンスの童顔と自分をもてあましているような長身がお飾りの社長に引き出される役にぴったりです。また、ポール・ニューマンの悪役もはまっています。あの笑い顔の嫌らしさといったらいつもの格好良さとは異なって別の意味で最高です(そういう意味では、最後の場面のポール、ニューマンの表情もまた何とも言えずおもしろいです)。 あのサム・ライミが脚本を書いているのがびっくりです。 |
ムーンライト・マイル |
監督 ブラッド・シルバーリング |
出演 ダスティン・ホフマン スーザン・サランドン ホリー・ハンター ジェイク・ギレンホール |
婚約者が流れ弾に当たって死亡。悲劇の主人公は婚約者の両親の元に残り、理想的な娘婿の役を演じようとするが、実は婚約者とは3日前に別れていた。そのことをどうしても言い出せない主人公。果たして・・・。 珍しく現在公開中(これを書いている今はH15.7.5)の映画の紹介。それほどすばらしくて皆にも見に行ってもらいたい作品である。なかなか事実を言い出せず、婚約者の両親の気持ちに応えようと苦慮する主人公、娘が生きている最中に分かり合えなかったと悔やみ娘婿と一所懸命やろうとする父親、他人の同情を拒否して悲しみを忘れようとする母親、それぞれを演じるダスティン・ホフマンらの演技は見事である。若手俳優のジェイク・ギレンホールドが犯人を裁く裁判の証言台で、それまでどこか気弱そうな主人公が真実を語っていくところはなかなか見せる。ホリー・ハンターも昔と比べとても美しい。バーティー役のエレン・ポンペオもすてきである。最初に出てきた郵便局の場面ですっかり気にいってしまった。とにかく最近見た中でもとてもすてきな作品である。 |